富士フイルムが利用しているサーバーが外部からの不正アクセスの調査により一部ネットワークを遮断していると告知。取り寄せのカメラ関連製品について影響が発生している模様。
現在、当社が利用しているサーバーに対する、外部からの不正なアクセスの疑いがあり、調査を進めております。調査のため、一部ネットワークを遮断しており、外部との通信を停止しております。
本件に関し、現時点で判明している事実と当社の対応をご報告いたします。
2021年6月1日深夜に、ランサムウエアによる攻撃があった可能性を認識しました。その後、影響可能性のあるサーバーおよびパソコンの停止、ネットワークの遮断を行いました。
現在、本件被害の内容や範囲等の特定を進めております。お客様・お取引先様に多大なるご迷惑およびご心配をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
富士フイルム株式会社で発生している通信障害により、富士フイルム製品のお取り寄せにつきまして現在入荷時期が未定となっております。
既にいただているご注文商品のお取り寄せ入荷時期も未定です。詳しくは富士フイルム株式会社HPをご参照ください。
お客さまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
とのこと。
この影響がどれほどの期間続くのか不明ですが、(他の問題で)X-S10など供給不足のカメラ製品も多く、広い範囲で影響を受ける可能性がありそうですね。ちなみに、昨年11月にはキヤノンUSAにて不正アクセスで従業員の情報が流出していた事件もあります。
また、Fuji Rumorsでは以下のような見解を記事として発信しています。
Fuji Rumors:Fujifilm Victim of Cyber Attack: Notice of Unauthorized Access to Fujifilm Servers
富士フイルムは、ランサムウェアの攻撃を受け、富士フイルムのサーバーに不正なアクセスがあったことを公表した。同社のサーバーは、トロイの木馬型マルウェア「Qbot」に感染していたようだ。
ランサムウェアとは、サイバー犯罪者がシステム上のファイルを暗号化することで、ユーザーが自分のデータにアクセスできないようにするために使用する悪意のあるソフトウェアの一種だ。ハッカーは、要求された身代金が支払われるまで、お客様のデータを「人質」として拘束する。
これは、企業にとって深刻な問題となっている。企業は、データが永久に失われたり、他の企業と共有されたりするのを避けるために、攻撃者に多額のビットコイン(攻撃者がエラーを起こさなければ、基本的に追跡は不可能だ)を支払わなければならないことがよくある。
また、企業は、お金を払えばデータを拡散されないとどうやって確認できるのか?
犯罪者であるハッカーであっても、信頼性ランキングがある。企業は、そのハッカーが過去に約束を守ったかどうかを知ることができるのだ。
私はイタリア人なので、自分の国のことを話すことができる。この種の犯罪は、2019年から2020年にかけて246%も増加している。ハッカーを糾弾することは、企業自身の脆弱性を認めることになるため、富士フイルムが今日行ったことは、他の多くの企業が行うこととは異なる。富士フイルムは今日、より正直に、攻撃を受けたことを公開した。
このような攻撃を阻止するためには、企業は絶対にサイバーセキュリティを向上させなければならず、ビットコインの規制も強化すべきである。
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