Dpreviewがキヤノンへのインタビュー記事を記載しています。
Dpreview
- Q:ハイエンドミラーレスの重要性
・A:我々は「フルラインナップ戦略」を持ち、全ての顧客を満足させるためにギャップを埋めている最中だ。まずはEOS Kiss Mでエントリーモデルの大量販売で我々のポジションを確立する。そこから前進してミドルレンジ・ハイエンド市場に向けて取り組んでいきたい。- Q:4K動画時にDPAFが使用不可な件
・A:EOS 5D Mark IVは4K+DPAFを実現しているように不可能な技術ではない。しかし、EOS Kiss Mのポジションを考慮して、「機能のバランス」を優先すると利用可能な全ての機能を付加することは出来ない。- Q:ソニーが「1年以内にキヤノン・ニコンがフルサイズミラーレスを出す」と言っている件について。
・A:そうだと良いですね。- Q:2020年の東京オリンピックにおけるキヤノンのシェアについて
- ・A:オリンピックは重要なプロ用モデルの市場だ。我々はこの場でプロ用モデルの紹介をしたいと思っている。この市場ではパフォーマンスのみならず、信頼性も重要な項目だ。
- Q:エントリーカメラで重要なクオリティ
・A:スマートフォンより優れたものを考慮し、スピード(AF)・操作性・画質・サイズや重量・GUIだ。- Q:4K動画機能の重要性
・A:全ての市場で4Kが重要なものであると信じている。我々はクラスに応じた4Kの在り方を常に考えている。EOS Kiss Mに最適な4K機能は25fpsであると判断した。- Q:ハイエンドミラーレスは近いか?
・A:ミラーレスはエントリーレベルを取りそろえ、ミドルレンジを開始したところだ。ミラーレス技術には自信を持っているが、エンスー向け・ハイエンドモデルを登場させるには開発の余地が残っていると確信している。我々の躍進を楽しみにしてほしい。- Q:キヤノンは保守的だという意見もあるが?
・A:競合他社は革新的な機能を導入しているが、我々は基礎を大事にしたいと考えている。(スピード・操作性・画質)デュアルピクセル CMOS AFはその代表であり、キヤノンのみが開発・向上を続けているテクノロジーだ。現在もデュアルピクセル RAWを用いた新しい使い道を模索中である。レンズはナノUSMを開発したり、高トルクのリングUSMを開発している。光学技術は当社の強みだ。自動バウンス撮影できる新しいスピードライトもリリースしている。さらに、CESでコンセプトモデルを発表し、多くのフィードバックを得てすぐに市場性のある製品にしたいと考えている。- Q:ミラーレスへの移行にあたりレンズシステムの課題
・A:30年以上の歴史があるEFレンズは1億3000万以上の本数を生産しているので無視できない。ミラーレスの動向も看過できないため、技術面でなんとか出来ないか検討中だ。- Q:FD→EFマウントの大胆な移行があったように互換性の問題が出てくる?
・A:当時は大胆な電子化を図ることで顧客への価値を大きく高めた。ミラーレスで同様の状況が生み出せると判断した場合には同じような手段を講じるかもしれない。しかし、まだなんとも言えない。既に電子化しているのでFD→EFよりは互換性を保つことが出来るだろう。- Q:キヤノンの優先事項
・A:レンズラインナップだ。エントリーレベルのセグメントを常に取り込む必要があると考えている。- Q:直面している最も困難な課題
・A:ここ数年で「写真を撮る」と言う概念が変わってきている。この新しい概念に対応するべく第一段階としてコンセプトカメラを発表した。- Q:キヤノン・ニコンの2強時代から競争が激しくなっているが
・A:肯定的に受け止めているが、もちろん大変なことである。このプレッシャーを糧として我々はレベルアップしたい。- Q:カメラメーカーはスマートフォン寄りとなるのか、差別化を図るのか?
・A:どちらもやるべきだろう。伝統的なカメラの利点を継続的に進化させつつ、撮影手法の多様化にも対応する必要がある。我々は両方にアプローチする。
とのこと。
ハイエンドミラーレスの登場はまだ先かもしれませんが、そう遠い未来でも無さそうですね。エントリーレベルのレンズを充実させるようなニュアンスの発言をしているので、EOS Kiss Mを予約した身としては期待大。
そういえばEF-M 35mm F1.4 STMの噂も再燃していましたね。画質ソコソコで手ごろな価格で小型軽量なレンズだと良いですねえ。
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