IMAGING RESOURCEが2018 CP+でのキヤノンのインタビュー内容を掲載しています。
- 国内における一眼レフとミラーレスの比率はミラーレスが僅かに上回っている。しかし、アメリカでは20%、中国では30%台半ばだ(しかし、2016年と比べて僅かに増加している)。
- ”フルラインナップ戦略”に基づき、全てのターゲットを満足させるために全ての製品を提供したいと考えている。ボリュームゾーンはエントリークラスであり、ここではミラーレスであることが重要だと考えている。
- 将来的にプロもミラーレスへ移行するだろう。我々はこの需要に応えるつもりだ。
- ”動画の切り出し機能”は注目しており、8Kが大きな転換期となるだろう。静止画にも耐用出来る十分なピクセル数だ。イメージキャプチャの概念にあたらしいコンセプトが導入されるかもしれない、しかし、だからと言って静止画撮影が廃れるとは思っていない。
- 他社はセンサーシフトで高解像撮影を可能としているが、それは動画で有効とはならない。そして我々は既に1億画素のセンサーを発表しており、その方向性で追求している。この技術を静止画と動画の両方で使えるものとすることが重要だ。
- Axis(訳注:監視カメラでトップシェアを持つスウェーデンの会社)を3年前に買収した。セキュリティカメラのAxisセンサーが我々のカメラに組み込まれることは無かったが、BtoB市場においてネットワークビジュアルシステムカメラで活かすことが出来た。
- プロ用機材はオートフォーカスやスピード、感度が重要だが、同時に信頼性も重視している。防塵防滴は重要だ。
- デュアルセンシングISはレンズのジャイロセンサーで大まかな手振れ補正が行われ、イメージセンサーから読み取った情報を基に細かな手振れ補正を実現している。(レンズ側で見逃してしまった微細な動きをカバーする)
- スマートフォン市場まで含めるとカメラの需要は爆発的に増加している。新しい顧客を獲得するために魅力的なエントリー一眼カメラを提案する必要がある。
とのこと。
Dpreviewのインタビューでも語っていたように”フルラインナップ戦略”をアピールしていますね。
噂が出始めている「フルサイズミラーレス」はソニーα9のような形状では無く、EOS-1D X Mark IIを彷彿とさせる堅牢なカメラとなるのでしょうか?
センサーシフトによる高解像撮影はあまり積極的では無いようです。8K切り出しの件やBtoB事業を考えると動画で活かせる技術の開発に取り組んでいるのかもしれませんね。
追記:一億画素センサーで高速連写する動画や220万画素フルサイズセンサーで極めて暗い環境でFHD 100fpsの動画撮影を確認できるサンプルが公開されています。
120MXS
35MMFHDXS
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