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RICOH GR Monochrome はモノクロ市場にアピールできる製品になる

DPReviewがCP+2025におけるリコーへのインタビュー記事を公開。一眼レフの市場は縮小しているがユーザー数は多い、フィルム市場は評価に時間がかかる、GR Monochrome の需要とチャンス、動画に力を入れない理由、など。

DPReview:Shades of gray: did Ricoh just hint at a Monochrome GR?

  • コンパクトカメラの総数はここ数年で大幅に減少。
  • クリエイティブな人々、特に若い世代の人々を惹きつけるユニークな製品については、市場のトレンドは増加傾向。
  • GRシリーズに対する需要の高まりにより、世界的に供給がやや不足。需要に見合う供給量を確保できるよう、リソースを投入する必要がある。

デジタル一眼レフカメラ市場

  • ミラーレスの巨大な新興市場と比較すると、デジタル一眼レフの販売は急速に減少。
  • デジタル一眼レフユーザーは依然として多く存在しますが、彼らはかなり前に購入した既存のデジタル一眼レフを使用している。
  • また、デジタル一眼レフの中古市場は非常に活況を呈している。
  • 新製品の販売数だけを数えると、ユーザーが急速に減少しているように見えるが、私たちはそうは考えていない。
  • レンズを通して本物の光を見たいと望むデジタル一眼レフ愛好家がいると信じている。一眼レフの撮影体験の操作性を楽しみたいとも考えている。
  • PENTAX 交換レンズの中古市場は把握している。しかし、一眼レフシステムを売却してミラーレスに移行する人もいる。これはどのブランドでも起こっていること。
  • しかし、Limitedや★シリーズなど、非常に専門性の高いレンズを数多く揃えており、これらのレンズを新品で購入したいというユーザーが多いことを嬉しく思う。
  • 市場を慎重に調査し、ユーザーやデジタル一眼レフファンの意見に耳を傾けたい。そして、ビジネスロードマップを描いていきたい。

フィルムの復活

  • ブランド価値という観点では、業界がフィルムカメラを廃止してから15年、20年ぶりに新製品としてフィルムカメラを発売したことは理にかなっていた。
  • スマートフォンユーザーに写真の基本とは何かを示したかった。
  • ビジネス面で、フィルムカメラの貢献度はGR事業よりも小さい。GRほどの規模ではない。
  • しかし、フィルムカメラの将来モデルを完全に否定するわけではない。もしフィルム写真への関心が高まれば、製品群としてどう展開できるかを検討することは可能。
  • しかし、15年ぶりにフィルムカメラを発売したばかりなので、今はそのことを考える時期ではない。
  • ユーザーとコミュニケーションをとり、彼らが何を評価し、何に失望したのかを知る時間が必要。評価するのに十分な時間が必要。

GRシリーズの今後

  • ユーザーからのフィードバックに応えるのが難しい場合もある。これは、今後のGRモデルの計画を練る過程で明らかになっている。
  • コンパクトさ、高画質、レスポンスの良さは、進化とともにGRブランドの中核をなすものであり、誰もがこの3つの分野での改善を求めている。
  • ここからどう進化していくかを考えなければならない。
  • 多くの国々で多くの調査を行ってきた。多くのユーザーが内蔵フラッシュを求めていることが分かった。
  • GR IIとGR IIIでフラッシュ機能を削除したため、サードパーティ製品を含む小型フラッシュを使用していることも分かった。
  • ユーザーの要望からカメラを改善しようとするとサイズが大きくなる可能性がある。

GRモノクロームへの需要

  • K-3 Mark IIIモノクロームはユーザーから良い反応を得た。率直に言って、我々の期待以上。
  • ライカM9やM11から、本物のモノクロカメラを愛する写真家たちがいることは分かっていた。そして、K-3 Mark IIIは、そういった需要の一部を捉えたのかもしれない。
  • 世界中のGRファンのイベントを訪れ、GRと一緒にライカのモノクロカメラやK-3 Mark III Monochromeを使用している人々を何度も目にしてきた。
  • 我々の調査によると、GRユーザーの多くがモノクロコンパクトカメラの発売を待っている。しかし、現時点ではライカしかなく、非常に高価だ。
  • もし我々がそのようなカメラを発売すれば、彼らにアピールできると思う。

写真について

  • ビデオの進化のスピードは非常に速く、静止画に特化した業界の割合は今ではおそらく小さくなっている。
  • ソニー、キヤノン、そしてニコンさえも、その技術を追っている。
  • しかし、当社のブランドであるリコーとペンタックスでは、写真撮影や記録の結果だけでなく、撮影のプロセスそのものを楽しんでいただきたいと考えています。そのため、動画機能にはあまり力を入れたくない。
  • 無視しているわけではないが、例えばGRの場合、ユーザーは街を歩き回っているだけで、何が起こっているかに敏感になる。常に記録するのではなく、自分にとって目立つ何かを捉えることに集中する。
  • ストリートフォトを育みたいと思っている。だからこそ、動画や録音技術にはそれほどこだわっていない。

リコーイメージングはCP+2025に出展していないものの、どうやらインタビューの機会はあった模様。

他の写真系ショーでのインタビューでも言及しているように、一眼レフ市場は減少傾向にあるようです。PENTAXは既に645シリーズを閉じつつあり、Kマウントシステムも対応カメラ・レンズが減少傾向にあります。このまま静かにラインを閉じるのか、ひっそりと続けることが出来るのか気になるところ。

GRは主にサイズとMonochromeの話題に触れています。後継機にはフラッシュを望む声が多いものの、GRのコンセプトとは相反している模様。多少の大型化を許容するのかどうか気になるところですねえ。個人的には、少し大きくなってもバッテリー容量が増えるなら歓迎。(GR IIIでは見る見るうちに残量が減っていく)

Monochromeは手ごたえを感じているらしく、市場にチャンスを見出している模様。まだ確定の話ではないので過度の期待は禁物ですが、可能性はあるかもしれませんね。2025年後半に登場との噂もありますが…。真相やいかに。

噂のまとめ

GR新モデル

  • GR IVが2025年第1四半期に発表(FR)(SAR
  • 来年後半にはモノクロバージョン(FR)(SAR
  • GR IVは時期尚早・既存製品が品薄状態(Weibo

出どころが特定できない情報

  • フォーカス性能の改善
  • バッテリー性能の改善
  • 軽量化
  • サイズの抑制
  • フラッシュ非搭載
  • 2025年Q1ではないが中ごろか後半にリリース
  • 「GR 4」とは命名されない可能性がある

参考:GR IIIシリーズ購入早見表

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