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シグマの一眼レフ用レンズの需要は依然として高い

Phototrendが「Salon de la Photo 2025」におけるシグマへのインタビュー内容を記事として公開。一眼レフレンズの需要は依然として高い、中国メーカーの台頭について現時点で脅威ではない、2025年に新製品が多かった理由など。

Phototrend:Interview Sigma au Salon de la Photo 2025 : « On peut désormais se reposer sur les corrections internes des boîtiers pour faire des objectifs plus compacts et légers »

  • 2025年に多くの新製品を投入する理由は?
    ・製品ごとに開発期間が異なるため、複数のプロジェクトが同時に完成した結果。
    ・完成した製品は即座に発売し、待つことはしない方針。
    ・多くの新製品が重なったが、全体的に満足している。
  • 300-600mm F4と200mm F2でプロ市場を狙う意図は?
    ・シグマは以前からプロ市場への展開を目指している。
    ・150-600mmや500mm F4などで実績を積んできた。
    ・あらゆる分野の写真家に選ばれるブランドを目指す。
  • ミラーレス化はレンズ設計に影響したか?
    ・超望遠では大きな変化はない。
    ・モーター技術の進歩でAF性能は向上した。高性能AFを活かすためのレンズ設計が進んでいる。
    ・広角レンズではより顕著に設計自由度が増しており、画質とコンパクトさの両立が可能。
  • 最も人気・期待されている新製品は?
    ・300-600mm F4 DG OS Sportsが特に注目されているが、供給不足が続いている。
    ・BFも同様に需要過多でバックオーダー状態。
    ・17-40mm F1.8や135mm F1.4も非常に好評だが、生産が追いついていない。
  • 35mm F1.2 DG II Artの軽量化はどのように実現したか?
    ・画像補正アルゴリズムの進化により、補正用レンズの削減が可能になった。
    ・非球面レンズ技術や熱間成形によって光学設計を簡素化し、軽量化と小型化を実現した。
    ・ボディ側補正機能を信頼できるようになった点も大きい。
  • シグマ・フランスの市場シェアは?
    ・具体的な数値は非公表だが、過去7年間で着実に成長している。
  • Sigma BFの市場評価は?
    ・BFは好調で、シグマのカメラ事業も拡大している。
    ・新しいユーザー層を獲得し、特に販売店からの注文が多い。
    ・操作系はスマートフォンに近く、初心者にも扱いやすい。
    ・多くのプロが「休日用カメラ」として購入している。
  • サードパーティ市場と中国メーカーの台頭について
    ・シグマはカメラメーカーでもあるため、自社を単なるサードパーティとは位置づけていない。
    ・中国メーカーの動向は注視しているが、今のところ脅威とは見ていない。
    ・彼らの成長を軽視せず、適切な距離感で見守っている。
  • 一眼レフ需要と対応について
    ・一眼レフレンズの需要は依然として高く、特に150-600mmは売上が伸びている。
    ・部品供給の終了により、今後は生産が困難になる見通し。
    ・APS-C高性能機の登場により、クロップを活かした需要が継続している。
  • ニコンZマウント用レンズが少ない理由
    ・要望は多いが、フランス法人には理由が知らされていない。
    ・なぜZマウント対応が限定的なのかは不明。
  • 20-200mm F3.5-6.3 DG Contemporaryの広角端について
    ・広角側を20mmに設定したのは映像制作需要の高まりとスマートフォンの影響。
    ・画質バランスも好評で、ミラーレス技術により小型で広い焦点距離を実現。
  • Canon RF-Sマウントレンズの評価と展望
    ・APS-Cユーザー向けに高品質なレンズを提供する方針で、評価は極めて良好。
    ・17-40mm F1.8などはフルサイズ用ズームに匹敵する性能を持ち、単焦点群と合わせて幅広くカバーしている。
    ・望遠域のみ未整備。
  • マイクロフォーサーズの将来性
    ・対応フォーマットのレンズは未開発。経営陣は期待していないと思う。
    ・シグマとしては開発を停止しているが、一定の利点は認めている。
    ・特にレンズの軽量さが自然・野生動物撮影では今も重要。
    ・OM Systemがこの市場で的確にポジショニングしていると評価。
  • 2025年のビジュアルアイデンティティ変更の理由
    ・シグマ社長による決断であり、明確な理由は公表されていない。
    ・導入から6か月しか経過していないため、効果はまだ判断できない段階。
    ・背景として、2012年に「シグマ・グローバル・ビジョン」を設立し、製品をArt・Contemporary・Sportsの3シリーズに再構築したことが大きな転機となった。
    ・今回の変更はその「第二段階」でブランドのさらなるプレミアム化を目的としている。
    ・シグマは現在でも全製品を日本国内で生産する最後のメーカーであり、外部下請けを極力使わない体制を維持。

中国レンズメーカーはVILTROXが破竹の勢いであり、その他も存在感を強めつつあります。シグマ製品と被るようなレンズも多いですが、今のところ脅威ではない模様。売れ筋はズームレンズで、(中国メーカーに多い)単焦点レンズの競合製品が増えても大きな問題ではないと言うことでしょうか。

一眼レフ用レンズは依然として需要があるものの、部品供給の問題から生産終了となるようです。キヤノン・ニコンの純正品が続々と生産終了となる中、貴重な選択肢だけに続いてほしいですねえ。現状で購入を検討している人は早めに入手したほうが良さそうです。

マイクロフォーサーズは利点を認めつつも、参入するほどのメリットはないようです。製造委託やOEMとして供給しているようにも見えますが、自社ブランドの専用設計レンズは期待できません。

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