IMAGING RESOURCEがソニーのマーケティングマネージャーとのインタビュー記事を公開しています。
今後のレンズ展開やSTFレンズの強みなどについて語っているようです。
インタビュー内容ピックアップ
- (ここ数年は中望遠レンズに比重を置いてリリースしているのは何故か?現在のソニーの哲学は?という質問に対して)α7シリーズは24-70mm F4など3本を含めてコンパクトなシステムというコンセプトで企画したものだ。しかし、α7R IIを発表した後、多くのプロフェッショナルがα7シリーズを使用し始めました。そこで24-70 F2.8のようなレンズが必然的に必要となってきたので24-70mm F2.8 GMのようなレンズを開発することを決めました。
- (上記の続き)現在、広角ズームや望遠レンズを求めるプロフェッショナルも多いですが、基本的にポートレートを使用しているかもしれません。我々は現在の状況に焦点を当てる事にしました。ハイエンドレンズを本当に求めていたのはポートレートのプロフェッショナルだったのです。
- 次の製品開発はコメントすることが出来ないが、正直なところ風景写真家の需要が増えています。
- 現時点で特殊な大口径レンズ(18-35mm F1.8 Art)のようなAPS-Cレンズの意見や要望はありません。おそらくシグマを使うでしょう。APS-Cレンズのリクエストがあるとするならば、おそらく動画用の光学倍率の高いズームについて意見するでしょう。そういう訳で、我々は動画用に18-110mm F4を開発しました。
- STFの需要は日本とアジアで非常に高い。
- STFでAFを確立できたのは光学設計とセンサー・ソフトウェアを総合的に開発しているためだ。我々は光学特性を知っており、そしてそれをLSIで高速処理することが出来る。他社でもSTFレンズは作れるかもしれないが、AFシステムを備えたレンズを登場させるのは難しいでしょう。位相差オートフォーカスの場合は特に。
- フジフィルムは基本的に既存レンズにフィルターを追加する形(詳しくは分かりませんが)だが、我々のSTFは開発の初期段階でボケのスムーズさを優先させました。よってレンズ自体はF2.8です。AマウントよりもT値が高い(よりフィルターの効果を高めている)のはより中心から四隅までのボケ味を追求した結果の値がT5.6です。
- (動画関係のインタビューは端折りました)
次は広角?
インタビューの中では「風景写真家の需要が増えている」ということもあって広角レンズを意識したロードマップとなっているのかもしれませんね。
2016年から「次は広角大口径ズームだ!(FE 16-35mm F2.8 GM)」と期待出来そうな噂が出回っているので本当のことかもしれませんね。
STFでも像面位相差AFを使う事が出来る点は光学とセンサーの両方を作るソニーの特権かもしれませんね。フジフィルムの56mm F1.2 R APDは像面位相差AFに対応しておらず、コントラストAFのみの対応となっています。
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