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タムロン 50-400mm F4.5-6.3 Di III VC VXD ニコン用はソニー用の10倍売れた

PhototrendがSalon de la Photo 2024におけるタムロンへのインタビュー記事を公開。世界的な需要はほぼミラーレス用レンズ、50-400mmはソニーよりニコン用が10倍売れている、単焦点よりは区別化できるズームレンズに注力など。

Phototrend:Interview Tamron au Salon de la Photo 2024 : « Il est plus facile de nous démarquer sur la monture Z »

タムロンの状況は?

  • 世界中で過去最高の売上と利益を記録している。これは驚くべきことだ。

ヨーロッパと他の市場で何か違いは?

  • ヨーロッパ、特にフランスでは、一眼レフからミラーレスへの移行がまだ進行中。
  • アジアに比べると市場はややダイナミックではない。
  • フランスの顧客はまだ一眼レフに非常に執着している。

では、一眼レフ用レンズの需要はまだあるのか?

  • 確かに需要はある。フランスでは、売上の85%がミラーレス用レンズ、15%が一眼レフ用レンズだと推測している。
  • 世界的に見ると、ミラーレス用レンズが97%、一眼レフ用レンズが3%といったところだろう。
  • 一眼レフは良いカメラだが、ミラーレスが提供する最新のテクノロジーは、特にプロにとっては非常に優れている。完全に取って代わられるのは自然の流れ。

過去12ヶ月で最大の成功は?

  • フラッグシップレンズである28-75mm F2.8 Di III VXD G2だ。ソニーE・ニコンZで利用できるベストセラーレンズ。
  • 35-150mm F2-2.8 Di III VXDも依然として好調。
  • これらのレンズは、写真用としてだけでなく動画用としても魅力的。従来の市場との差別化に成功しているため、非常に高い販売量を示している。

90mm F2.8 Di III Macro VXD

  • 90mm F2.8 Di III Macro VXDは、このブランドにとって最もロマンチックな出来事。
  • タムロンの歴史そのものであり、象徴的なレンズである。
  • 最新の技術、最新の光学コーティング、マクロ撮影に非常に便利なアプリケーションとの互換性を備えている。

大口径の単焦点レンズについて

  • それらの情報は持っていない。
  • タムロンの戦略は区別化だ。他にはないズームレンズを提供する、それが我々のコアビジネスだ。
  • 24mm F1.4や35mm F1.4、あるいは85mm F1.2といった夢のようなレンズを発表するのも当然面白いだろう。しかし、ライバルが多い。
  • 我々は代わりにズームレンズで自分たちの強みに集中している。

タムロン初のキヤノンRFマウントズームレンズがいつ発売されるか?フルサイズ用は?

  • RF用の11-20mm F2.8 Di III-A RXDは年末までに到着するはずだ。
  • 春の発表から発売までの期間が長い点に関する説明はない。
  • RF-Sマウントでも好調に推移すると思われる。

今でもソニーが最大のシェアを占めているのか?

  • 正確な数字は把握していないが、おそらく全体の50%弱を占めている。
  • しかし、富士フイルムやニコンの台頭を過小評価すべきではない。
  • 今年発表した50-400mm F4.5-6.3 Di III VC VXDは、ニコンZマウントの方がソニーEマウントよりも10倍売れている。

ソニーとニコンで比較した場合、どこに最も大きな需要があるのだろうか?

  • 多くのカメラが流通しているため、需要はやはりソニーの方が高い。
  • しかし、一眼レフの時代には、キヤノンマウントよりもニコンマウントのレンズの方が多く販売されていた。

28-75mm F2.8 Di III VXD G2の他にもZマウントで発売されるのだろうか?

  • 我々は顧客の声に耳を傾けており、最も適切なものを目指してZマウントのラインアップを開発し続けるつもりだ。
  • 来年発表するものの中には、すでにソニーマウントに存在するレンズがあるかもしれない。

シグマの28-105mm F2.8 DG DN Arのような万能ズームを開発すべきだと思う?

  • 面白いズームだが、同じように汎用性の高いタムロン35-150mm F2-2.8 Di III VXDがすでにある。EマウントでもZマウントでも大成功を収めた。
  • 我々は定番ではない焦点距離のズームレンズで真の違いを生み出すことに成功した。

次に登場する新製品に関する示唆は何もありませんが、少なくとも単焦点よりも他社と区別化できるズームレンズに注力するみたいですね。特許出願では大口径レンズの実施例が複数存在しますが、あまり期待はできない模様。

今のところソニー用レンズの販売が半数を占めているものの、ニコンZマウントの需要も侮れないと言及。特に発売したばかりの50-400mmが良く売れているようです。手頃な価格で、純正品にはない便利なズーム域は確かに魅力的。今後も既存ラインアップのニコンZマウント化は期待できそう。

その一方でキヤノンRF、特にフルサイズ対応レンズに関する回答は何もありません。作れないのか、作らないのか不明ですが、RFマウントは既に手頃な価格のズームレンズを多数リリースしているため、付け入る隙が無いのかもしれませんね。

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