2021年5月20日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開されています。「2000mm F15 IS」「1200mm F11 IS」など、光学手ぶれ補正を搭載した超望遠ミラーレンズに関する特許となっていますね。
- 【公開番号】特開2021-76670(P2021-76670A)
- 【公開日】2021年5月20日
- 【発明の名称】光学系および光学機器
- 【出願日】2019年11月7日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】小型でありながらも大きな像振れ補正量が得られ、像振れ補正時においても良好な光学性能が得られる光学系を提供する。
実施例1 実施例3 焦点距離 1199.87 799.26 F値 10.58 5.11 半画角 1.03 1.55 像高 21.64 21.64 全長 275.87 330.36 BF 123.44 160.57 実施例4 実施例5 焦点距離 399.12 1999.72 F値 3.57 15.00 半画角 3.10 0.62 像高 21.64 21.64 全長 206.85 331.40 BF 59.29 96.81 実施例7 実施例 焦点距離 1199.64 F値 7.64 半画角 1.03 像高 21.64 全長 351.51 BF 80.25
光学手ぶれ補正を搭載したフルサイズ対応の反射屈折型光学系(いわゆるミラーレンズ)に関する特許出願ですね。キヤノンからミラーレンズに関する特許出願が公開されるのは珍しい。焦点距離は短いもので400mm、長いと2000mmをカバーする実施例が掲載。ミラーレンズらしくF値は暗めですが、それでも焦点距離を考えると十分実用的な絞り値と言えるかもしれません。
さらに、ミラーレンズながら光学手ぶれ補正を搭載(構成図の「BIS」に該当)しており、超望遠ながら安定したファインダー像が期待できる模様。ボディ内手ぶれ補正との協調でどれほど安定するのか気になるところですね。
バックフォーカスが非常に長いので、「RF600mm F11 IS STM」や「RF800mm F11 IS STM」のような沈胴機構で高い収納性を実現していると面白いですねえ。
これら特許が実用化されるかどうか不明ですが、Canon Rumorsでは「1200mm F8 L」の存在が噂されています。ひょっとしたら、ミラーレンズとなる可能性があるのかもしれません。(ただし、Canon Rumorsでは「Lレンズ」扱いなので、ミラーレンズで「L」となるのか怪しい)
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