2020年11月19日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開されています。グリップスタイルのレンズ交換式カメラのようですね。キヤノン版Osmo Pocketと言ったところでしょうか。
キヤノン版Osmo Pocket登場なるか?
- 【公開番号】特開2020-188336(P2020-188336A)
- 【公開日】2020年11月19日
- 【発明の名称】撮像装置、撮影レンズ、およびアクセサリー
- 【出願日】2019年5月13日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】撮像装置本体に対して交換レンズユニット(撮影レンズ)などのアクセサリー部材を着脱する際の操作性を向上させる。
- 【0002】
近年、インターネットなどの通信ネットワークを用いた動画配信サービスが普及している。そして、情報通信端末のデータ処理能力が向上し、高画質な動画コンテンツを手軽に利用可能な環境となっている。- 【0003】
このような環境において、動画を撮像する撮像装置に対して高画質化の要望が高まっている。このような撮像装置では、例えば、大型の固体撮像素子を搭載して、大口径の交換レンズユニットの組み合わせによって高画質な動画を記録できるようにしている。- 【0004】
ところで、デジタルカメラなどには、カメラ本体に対して交換レンズユニットおよびグリップ(把持部材)などの様々なアクセサリーを着脱可能として、ユーザーの要望に応じた多様な撮影および映像記録を可能とするものが知られている(特許文献1)。- 【0008】
そこで、本発明の目的は、撮像装置本体に対して交換レンズユニット(撮影レンズ)などのアクセサリー部材を着脱する際の操作性を向上させることができる撮像装置、撮影レンズ、およびアクセサリーを提供することにある。
以前にもOsmo Pocketスタイルのカメラに関する特許出願を公開していましたが、今度はカメラ部がレンズ交換式システムを意識したものとなっているようです。
図の「50」はズームレンズであり、フォーカス機構と絞り・手ぶれ補正を搭載していると述べているので、EOS Mシステムの「EF-M15-45mm F3.5-6,3 IS STM」、もしくは全く新しいレンズかもしれませんね。とは言え、あくまでもレンズ交換式カメラに関する特許であり、必ずしも具体的なレンズを示唆しているものではありません。
Osmo Pocketはスタビライザ搭載カメラでしたが、このカメラはチルト・パンの駆動に対応しているだけで、ブレ補正はレンズ側で制御する模様。位相差AFやアクセサリシューに対応しているのが特徴的ですね。面白いシステムですが、果たしてレンズ側のブレ補正だけで対応できるのか気になるところ。
思っていたよりもメカ要素の設計がしっかりとしており、本当に実用化に向けて検討しているような内容に見えます。これがそのまま登場はしないにせよ、将来的にグリップスタイルのレンズ交換式カメラが登場するかもしれませんね。
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