2021年6月3日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。電子音をヘッドホン出力やスマートフォン経由で流すことが出来たり、クラウド経由で音声入力機能に対応するなど面白い機能を考えている模様。
- 【公開番号】特開2021-87030(P2021-87030A)
- 【公開日】2021年6月3日
- 【発明の名称】撮影システム、撮影装置、撮影システムの制御方法及びプログラム
- 【出願日】2019年11月25日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】撮影者の意図に沿った音声出力先に自動で切り換える撮影システム、撮影装置、撮影システムの制御方法及びプログラムを提供する。
- 【公開番号】特開2021-87026(P2021-87026A)
- 【公開日】2021年6月3日
- 【発明の名称】撮像装置、撮像装置の制御方法及びそのプログラム
- 【出願日】2019年11月25日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】音声入力による操作が可能な撮像装置の操作性を向上させる。
一つ目の特許はボディ内蔵スピーカー以外で合焦・シャッター・操作の電子音を鳴らす機能に関するものですね。ヘッドホン出力や接続したスマートフォン経由で電子音を発生させることが出来る模様。ヘッドホン出力での合焦・シャッター音は静かな環境で撮影したい場合には特に便利な機能と言えるかもしれませんね。完全電子シャッターで無音の環境を維持しつつ、自分のみ操作音を聞き取ることができるシステムです。これは必要な人にとっては面白い機能と言えそうです。(例えば記者会見・ゴルフ・将棋などなど)
そして今回の特許は音の出力先をユーザーの使用状態に合わせて自動的に変更する制御方法を掲載しています。実用化に向けて様々なアプローチでユーザビリティの向上を目指しているように見えます。
二つ目の特許は音声入力でカメラを制御する方法について。個人的にどのようなシーンで音声入力が必要となるのかあまりイメージできませんが、カメラ2台を同時に操作したい場合などは面白い機能となるかもしれません。また、セルフィーや自撮りの際は便利かもしれません(リモコン使えばいい話ですが…)。
興味深いのはカメラをクラウドと繋げ、音声認識をクラウドに委ねていること。無線ネットワーク経由で通信すると述べているので、Wi-Fiやスマートフォンとの接続状態での利用を想定しているのかもしれません。
キヤノンは「タッチFnバー」「スマートコントローラ」「視線入力」など、他社ではお目にかからない珍しい操作をカメラに取り入れているメーカーです。ひょっとしたら次の新しい制御方法は「音」を駆使したものとなるかもしれませんね。
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