2021年9月2日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。シャッター速度や被写体によってタッチAFの感度を自動的に調整する仕組みのようですね。癖が強そうな気もしますが、便利そうでもあります。
概要
- 【公開番号】特開2021-128242(P2021-128242A)
- 【公開日】2021年9月2日
- 【発明の名称】撮像制御装置
- 【出願日】2020年2月13日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】AF枠の移動の操作性が向上する。
- 【解決手段】
タッチパネルへのタッチ操作を検出可能なタッチ検出手段と、表示部に合焦位置を示すアイテムを表示する表示制御手段と、設定中のシャッター速度を取得するシャッター速度取得手段と、前記タッチ検出手段で検出されたタッチ位置の移動量に応じて前記表示部上において前記アイテムを移動する制御手段であって、前記制御手段は、前記タッチ検出手段で検出されたタッチ位置の移動量が第1の移動量である際に、前記シャッター速度が第1の値よりも小さい場合よりも、前記シャッター速度が前記第1の値よりも大きい場合の方が前記アイテムを大きく移動するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。- 【0004】
特許文献1の方法では、例えばユーザが動きの速い被写体を追っているときに、AF枠を小さく設定しているとAF枠を移動するためにタッチムーブを何度も行わなくてはならなくなる。よって、ユーザの動きの速度に応じたAF枠の移動ができず、ユーザの操作性が低下する可能性がある。
シャッタースピードや被写体によってタッチパッドAFの感度自動的に調整する仕組みのようです。EOS Kiss M2やEOS RPなど、小型軽量でジョイスティックを搭載していないカメラと相性が良さそうですねえ。また、ジョイスティックを搭載カメラでも自動的にAF移動速度が調整されるのは便利そう。特に被写体認識技術を織り交ぜた便利な機能はキヤノンらしいと言えばらしい機能ですねえ。実用化されるかどうか分かりませんが、被写体認識とセットでEOS Kiss M3などに実装されたら魅力的なカメラとなるかもしれません。
特許関連記事
- キヤノン フルサイズミラーレス向け 14-35mm F2.8 を想定したような光学系の特許出願
- ニコン「85mm F1.4」「85mm F1.2」「70mm F1.8」光学系の特許出願
- ニコン ”伸びるタイプ”の70-200mm F4 光学系 特許出願
- NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR用と思われるニコン・タムロン連名の特許出願
- キヤノン「12-24mm F2.8」「14-20mm F2」フルサイズセンサー対応光学系の特許出願
- キヤノン 複合型素子を使った「24-70mm F4」「28-200mm F2.8-5.6」「20-60mm F2.8-4」「50mm F1.4」光学系の特許出願
- シグマ APS-C用「20mm F1.4」「23mm F1.4」光学系の特許出願
- タムロン「70-100mm F4」「90mm F2.8」「90mm F3.5 ×1.4」マクロレンズの特許出願
- キヤノン「RF24-105mm F2.8 Z」「RF15-60mm F2.8 Z」を想定したような光学系の特許出願
- キヤノン フルサイズミラーレス用「10-20mm F4」「10-20mm F2.8-4」「9-18mm F4」光学系の特許出願