2020年8月13日付けでコシナの気になる特許出願が公開されています。「NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical VM」用と思われる特許出願ですね。軽量化・低価格化が図られていた模様。
NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical VM
- 【公開番号】特開2020-122918(P2020-122918A)
- 【公開日】2020年8月13日
- 【発明の名称】大口径レンズ
- 【出願日】2019年1月31日
- 【出願人】
【識別番号】391044915
【氏名又は名称】株式会社コシナ- 【課題】各種諸収差を総合的に改善して大口径レンズの光学性能を高めるとともに、全長を短縮してコンパクト化、更には軽量化及び低価格化を図る大口径中望遠レンズを提供する。
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 73.0 73.5 74.5 F値 1.45 1.43 1.54 半画角 16.3 16.2 16.0
パッと見た限りでは「NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical VM」ですね。2019年8月に登場したレンズです。フォクトレンダーの75mmと言えば。「Color-Heliar 75mm F2.5」「Heliar Classic 75mm F1.8」に続いて3本目でしょうか?最新設計の75mmとなり、レンズの明るさも半段ほど明るくなっていますね。
F1.5と明るいレンズに加え、金属外装の頑丈な作りですが、重量は350gと非常に軽量です。75mm F1.8と比べて小型軽量化を実現していますね。まさに特許出願通りのコンセプトで実現していた模様。3枚の異常部分分散レンズを使用し、後玉に両面非球面レンズを使用したゾナータイプのレンズ。
絞りは12枚と多く、ボケ味を考慮しながらコシナらしい光条を楽しめるレンズに仕上がっています。最短撮影距離がF1.8の0.9mから0.7mに改善しているのも魅力的。
ライカMマウント用ですが、ソニーEやニコンZ、そしてフジフイルムXマウントにはMマウントレンズ用のAFアダプターが存在するので使い勝手は良さそう。価格は新品でも10万円を切っており、最新設計のコシナ製レンズとしては比較的手ごろ。
ちなみにFlickrやPHOTOHITOでユーザー投稿を確認できます。ゾナータイプらしいヌケの良さと、最新設計らしい安定感のある描写が魅力的に見えます。
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