2023年5月10日付けでコシナの気になる特許出願が公開。ライカMマウントやニコンZマウント用としてリリースした「NOKTON50mm F1 Aspherical」用の光学系に見えますね。
概要
- 【公開番号】P2023063766
- 【公開日】2023-05-10
- 【発明の名称】光学レンズ系
- 【出願日】2021-10-25
- 【出願人】
【識別番号】391044915
【氏名又は名称】株式会社コシナ- 【課題】レンズ枚数やレンズ間の空間部を減らしてレンズ全長の短縮化を図り、レンズ全長を短縮化及び大口径化しても光学性能が維持できる小型軽量化を実現可能な光学レンズ系を提供する。
- 【背景技術】
【0002】
一般に、写真及びビデオ撮影用機器等に用いる交換レンズであって、特に、大口径標準レンズでは、色収差が目立ち始める焦点距離域でありながら、ある程度の画角を持つ性質があり、レンズ全長を短くした場合には、色収差が大きくなるのみならず、他の諸収差にも影響を及ぼす問題がある。このため、この種の大口径レンズでは、光学性能を高める場合、レンズ全長が長くなる傾向があり、十分な光学性能を確保しつつレンズのコンパクト化を図るには限界がある。- 【0003】
従来、この問題に対処した光学レンズ系としては、特許文献1に開示される光学レンズ系が知られている。光軸に沿って、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群GFと、正の屈折力を有する後側レンズ群GRとを有し、前側レンズ群GFは、最も物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、正の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、を有し、後側レンズ群GRは、物体側より順に、正レンズG8及び負レンズG9を貼り合わせた接合レンズG89を有している。これにより、画面全体の諸収差、特に色収差を補正し、画面全体にわたり高い光学性能を実現している(特許文献1参照)。- 【0005】
しかしながら、特許文献1に示す光学レンズ系は、ガウスタイプの変形であり、絞りの前後のレンズが略対称形状をしている。この対称性により、歪曲収差の補正が容易となるが、更なる大口径化を図る場合には、コマ収差等が十分に補正できないという課題がある。- 【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、このような背景技術に存在する課題を解決し、レンズ枚数やレンズ間の空間部を減らしてレンズ全長の短縮化を図り、レンズ全長を短縮化及び大口径化しても光学性能が維持できる小型軽量化を実現可能な光学レンズ系を提供することにある。実施例1
コシナは2023年2月に開催したCP+にてキヤノンRFマウント用の50mm F1 ASPHを参考出品しています。今のところ正式発表はありません。現在はライカMマウント用とニコンZマウント用のみ利用可能となっています。
コシナ NOKTON 50mm F1 Aspherical 最新情報まとめ
レンズ仕様 Z-mount
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2023年2月 | 初値 | 214,200円 |
マウント | Z | 最短撮影距離 | 0.46m |
フォーマット | 35mm | 最大撮影倍率 | 1:6.84 |
焦点距離 | 50mm | フィルター径 | 62mm |
レンズ構成 | 7群9枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F1.0 | テレコン | - |
最小絞り | F16 | コーティング | 不明 |
絞り羽根 | 12枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ67.6×66.6 | 防塵防滴 | - |
重量 | 598g | AF | MF限定 |
その他 | 電子接点あり | ||
付属品 | |||
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