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11-20mm F/2.8 Di III-A RXD 歪曲収差の補正は必須だが良好な光学性能

IMAGING RESOURCEがタムロン「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」のレビューを公開。歪曲収差や周辺減光は目立つものの、良好な光学性能で小型軽量と評価。APS-C Eマウントの風景写真ユーザー必携のレンズと言及。

IMAGING RESOURCE:Tamron 11-20mm F2.8 Di III-A RXD Hands-on Review

外観・構造:

  • 付属のレンズフードは満足のいく装着感が得られる。
  • 外装はセミグロスのブラック塗装で。マウント部のみシャンパンゴールドのリングが配色されている。タムロンらしいモダンデザインである。
  • 防塵防滴仕様である。
  • 10群12枚のr年図構成には2枚の非球面レンズと2枚の超低分散ガラス、1枚の低分散ガラスを使用している。コーティングはBBAR-G2だ。

携帯性:

  • 非常に小さなレンズでは無いが、適度にコンパクトなレンズだ。
  • 縮長はわずか86.2mmで、様々なコンパクトミラーレスとバランスが取れる。
  • 直径はマウント外径よりも少し大きな73mmだ。
  • フィルターサイズは67mmに対応している。
  • 重量は335gと軽量だ。
  • ズーム操作でわずかに全長が変化するものの、全体的なバランスには影響しない。

操作性:

  • ズームリングには11mm、14mm、16mm、18mm、20mmの焦点距離が表示されている。リングには十分なトルクがあり、誤操作することはない。
  • フォーカスリングは狭いが、しっかりとした感触が得られる。
  • AF/MFスイッチが無いので、モード切替はカメラ側で操作する必要がある。

フォーカス:

  • RXD駆動のオートフォーカスは高速かつ静かに動作する。動画撮影に最適だ。
  • 10mmで最短撮影距離が15cmと短いのも気に入っている。
  • 20mmの最短撮影距離は23.8cmで、この際の撮影倍率は0.25倍だ。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正は搭載していない。

解像性能:

  • α7R IVの6100万画素でテストしている。このカメラは最善の努力と定期的な清掃にも関わらず、センサーにゴミが付着している。
  • 11mmの中央は絞り開放からとてもシャープでコントラストも良好だ。絞っても劇的な改善は見られない。
  • 11mmの隅はそれほど見事ではない。絞り開放ではかなりソフトで、絞ってもあまり改善しない。
  • 16mmは全体的な画質が11mmと比べて向上している。F2.8から中央はとても良好だ。絞っても大きな改善は見られない。隅はF2.8で少しソフトだが、11mmと比べると遥かに良好である。1~2絞ると画質がさらに改善する。
  • 20mm F2.8の中央は絞っても僅かにしか改善しない。隅の画質もきちんとしている。F2.8では少しソフトだが、11mmほどではない。絞るとパフォーマンスが向上する。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 記載なし。

色収差:

  • 11mmの色収差は良く抑えられている。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • このレンズに弱点があるとすれば歪曲収差だ。
  • ズーム両端に目立つ樽型の歪曲収差が発生している。
  • ただし簡単に修正が可能である。

周辺減光:

  • 絞り開放で目立つ周辺減光が発生する。
  • 11mmと20mmで同程度の光量落ちだ。
  • 歪曲と同じく簡単に修正できるので不満とは感じない。

コマ収差:

  • 補正状態はとても良好だ。

逆光耐性:

  • 最も厳しい状況を除いて、逆光耐性は良好に見える。

作例集

総評

全体的に見て、ズームレンジ全域で良好な画質を実現している。11mmの隅で少しソフトな描写だが、ズームすることで大きく改善する。歪曲収差や周辺減光は補正必須だが、必要に応じ簡単に修正可能だ。完璧ではないが素晴らしいレンズだ。

  • 長所
    ・ビルドクオリティが良好
    ・防塵防滴
    ・適度にコンパクト
    ・軽量
    ・画質が全体的に良好
    ・AFが静かで高速
  • 短所
    ・AF/MFスイッチがない
    ・歪曲収差
    ・周辺減光

とのこと。
ソニーE10-18mm F4のように光学手ぶれ補正は搭載していないものの、ズーム全域でF2.8を利用可能で、大口径の広角ズームとしては比較的手ごろな価格を実現しているレンズですね。
IMAGING RESOURCEのレビューによると、広角端隅の画質は少し低下するようですが、それ以外は良好なパフォーマンスを発揮する模様。実写作例を確認すると確かに、16mmや20mmでは全体的に良好な画質を実現しているように見えます。11mmの隅も全体像で確認すると、そこまで画質の低下は気にならないかもしれません。個人的にこのレンズを富士フイルムXマウントで使ってみたいですねえ。

タムロン「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」交換レンズデータベース

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