Lenstipがタムロンの交換レンズ「17-35mm F/2.8-4 Di OSD」のレビューを掲載しています。
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良好なパフォーマンスの17mm
- レンズ構成枚数の割にはコンパクトだ。
- 金属マウントに面する後玉は焦点距離を変化させると前後に移動する。
- 設計は日本、製造はベトナムだ。
- 24mm幅のゴム製ズームリングは17mm、20mm、24mm、28mm、35mmの印字がある。滑らかで程よい抵抗感を持つ動作だ。
- 15mm幅のフォーカスリングは少し緩すぎる。さらに回転角は80度しかないためあまり実用的では無い。
- 内筒は17mm時に最も飛び出し、26mm付近で最も短くなる。
- 解像度:
・EOS 5D Mark IIIのRAWファイルに基づいて確認している。
・良像の基準値は30?32lpmm、最高の単焦点レンズで45?50lpmmに達する。
・現在の最高値はOtus 1.4/28(49.2lpmm)や85mm F1.4 DG HSMや135mm F1.8 DG HSMの(51.5lpmm)だ。
・17mmの中央解像は手頃な価格帯のズームレンズとしてはセンセーショナルな結果だ。絞り開放から既に44-45lpmmに達する高い数値となっている。F4-5.6まで絞るとさらに改善する。
・中間域の中央解像は少し悪化するが、依然として良好な結果だ。絞り開放で42lpmとなり、絞ると44lpmmとなる。
・望遠端の中央解像が最も解像性能が低下するものの、まだ効果的で欠点は見当たらない。F4まで絞ると35lpmmを超え良好な画質、F5.6-F8では40lpmmのとても良好な画質となる。
・APS-C枠では再び広角端がベストパフォーマンスだ。絞り開放でさえ良像を維持している。26mmでは僅かに低下するが非難の余地はない。35mmの絞り開放は僅かに不満があるものの、F4.5まで絞ると実用的な画質となる。
・フレーム隅の画質は興味深いことに中間域の焦点距離が最も良好だ。絞り開放でも良像の基準値を超えている。17mmでもF5.6以降は中間域と同じ性能を発揮するが、F2.8~F4では良像を大きく下回る。望遠端はやはり最も甘い画質となるが、F5.6以降は良像となり楽しめる画質だ。
・解像性能は非難されるべき性能では無い。例え価格が高かったとしても納得のいくパフォーマンスだ。- 軸上色収差の補正は完璧では無いが、35mm F4で僅かに色づく程度だ。F5.6でほぼ解消する。
- 倍率色収差は35mmでほぼゼロ、17?26mmはやや高いが0.09%を超えることは無い。全体的に収差が超低レベル?低レベルで抑えられている。この画角でこの結果はとても良好だ。
- 球面収差の問題は無い。
- 歪曲収差はフルサイズの17mmでー4.28%と大きい。中間域はわずか0.39%となり、35mmでは1.17%まで増加する。歪曲収差の補正は感心しない。
- コマ収差はフルサイズの隅で僅かに発生する。幸いにも目立たず、低?中レベルの中間程度だ。
- 非点収差は3.1%と非常に低い数値である。
- ボケに関して文句をつける部分は無い。口径食と僅かな色づきがあるものの、煩わしいと感じることはない。
- 周辺減光はフルサイズ17mmの絞り開放で-2.95EV、中間域ではー1.60EV、35mmでー1.08EVだ。小型の大口径超広角ズームレンズらしい減光が発生する。
- 超広角レンズで逆光耐性を良好に保つのは難しい。しかし、このレンズはとても良好なパフォーマンスを発揮し驚かされた。太陽を捉えると時々フレアが発生するものの、最小限で目立たない。このカテゴリでは賞賛に値する。
- オートフォーカスはとても正確だが、速度は非常に遅い。ピント全域を移動するには1秒以上かかることがある。
長所:簡易防滴・優れた中央画質・良好なAPS-C枠の画質・軸上色収差で致命的な問題が無い・僅かな倍率色収差・特に厄介では無い球面収差・APS-C枠で小さな周辺減光・良好な逆光耐性・非点収差が少ない・コマ収差で致命的な問題が無い・正確なAF・5年保証・コストパフォーマンス
短所:フルサイズで周辺減光が目立つ・広角端で歪曲収差が目立つ・オートフォーカスが遅くノイジー
サイズ・重量・価格を考慮すると非常に良好なレンズだ。長所は本当に見事で短所は僅かだ。短所のうち歪曲と減光は予想できたが、前時代的なオートフォーカスは予想外だった。
個人的によく旅行をするのでSP15-30mm F2.8やNIKKORやSIGMAの14-24mm F2.8が例え良好な性能を持っていたとしても重すぎるので買うことは無いだろう。それらと比較するとこのレンズは小型軽量で顕著に安価だ。おまけに77mmフィルターを装着できる。
とのこと。
17mm始まりと控えめな画角の超広角ズームレンズですがとても良好なパフォーマンスを発揮するようですね。欠点に挙げられた周辺減光や歪曲収差は比較的補正しやすいポイントなので特に問題は無さそうです。フルサイズ用広角ズームレンズとしては非常に安価な選択肢ながら立派な性能。
オートフォーカスはMobile01でも指摘されていましたが、「近接から無限遠まで大きく移動させない限り気にならない」とのこと。これは実際に動作を確認して自分の使い方に合うものかどうか確認したほうが良いかもしれません。
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