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56mm F1.4 DC DN 大口径で高画質かつサイズと価格がコンパクト

PCmagがシグマ「56mm F1.4 DC DN | C」Eマウント版のレビューを公開。小型軽量で手頃な価格ながら高画質なF1.4を実現していると評価。

PCmag:Sigma 56mm F1.4 DC DN Contemporary Review

  • 外観:仕上げは黒。逆さ付け対応のレンズフード、フロントキャップ、リアキャップが付属する。
  • 構造:防塵防滴機能はないが、同価格帯で密閉構造を持つレンズは他メーカーには存在しない。
  • 携帯性:小型軽量で明るい絞りを持つ。
  • 操作性:唯一のコントロールはマニュアルフォーカスリングで、鏡筒の大部分を占める。テクスチャ加工されたゴム仕上げにより、快適に調整可能である。
  • AF:高速かつ静かなオートフォーカスに対応。最短50cmで焦点を合わせ、1:7.4の倍率を実現。マクロ撮影には向かないが、E 50mm F1.8 OSSやM.Zuiko 45mm F1.8と同程度の性能を持つ。
  • MF:記載なし。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能
    ・24MPのソニーα6400でテスト。
    ・F1.4で中央部分は2,629本と優秀。端の解像度は2,064本だが、被写界深度の浅さで実際の撮影では気にならない。
    ・F2では3,141本、F2.8で3,557本と改善し、F4で3,878本のピーク性能を記録。
    ・F5.6でも優れた性能を維持するが、F8以降は回折の影響で徐々に低下し、F16では2,354本となるが許容範囲内である。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:記載なし。
  • 軸上色収差:記載なし。
  • 倍率色収差:記載なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:糸巻き型歪みが約3.4%と目立つ。建築物や直線的な被写体では注意が必要。
  • 周辺減光:F1.4でも中心から端までほぼ均一。フレーム隅で約-0.9EVの低下があるが、実用上目立たない。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:記載なし。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:格安とは言えないが、純正品ほど高価でもなく、かさばらない。いくつかのマウントには手頃で優れた選択肢があるが、F1.4の大口径は少ない。高画質、F値、コンパクトな設計でエディターズチョイス。浅い被写界深度の撮影用に中望遠レンズを探しているなら、最適な選択肢である。
  • 競合について:Viltroxは富士フイルム、ニコン、ソニー向けに56mm F1.7を提供しており、価格は約180ドルと安価。このレンズの性能評価は未完了。
  • 備考

2018年に発売したシグマDC DNシリーズ3本目のレンズ。F1.4の大口径を実現しつつ、小型軽量で手頃な価格を両立。耐候性や機能はシンプルながら、キットレンズにボケの大きな選択肢を加えたい人にとって検討する価値のある製品となっています。この価格帯で競合するのは一部の中国レンズメーカーのみ。

PCmagのレビューでは手頃な価格で小型軽量ながら優れた結果が得られるレンズと評価。色収差など気になる点をレビューしていないものの、他のサイトで確認する限りでは問題無さそう。歪曲収差は未補正で目立つ糸巻き型ですが、カメラや現像ソフトでの補正が可能。特に心配すうる必要は無さそうです。

私はマイクロフォーサーズ・富士フイルム用を購入。比較的コンパクトな機種が多いマウントですが、小型軽量ボディでもバランス良好。AFは電光石火と言えないものの、解像性能・収差補正・ボケ質を含めて使い勝手が良好。中国レンズメーカーも良好なAFレンズを作り始めていますが、安定感を求めるのであればシグマがおススメ。

56mm F1.4 DC DN | Cのレビュー・作例を集めるページはコチラ

主な仕様

レンズ構成枚数 6群10枚
画角(DC) 28.5°
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最小絞り F16
最短撮影距離 50cm
最大撮影倍率 1:7.4
フィルターサイズ φ55mm
最大径 × 長さ ø66.5mm x 59.5mm
質量 280g

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