Sony Alpha Blogが「7Artisans 18mm F5.6」のレビューを公開。低価格ながら優れた中央解像が得られると評価。歪曲収差や周辺減光などが目立つと指摘しつつも、この価格帯のレンズとして欠点はない模様。
Sony Alpha Blog:7 Artisans 18mm F5.6
- 外観:マニュアルフォーカスと固定絞りを備えたパンケーキレンズ。
- 構造:ビルド品質は良好。
- 携帯性:シンプルでコンパクトな設計。
- 操作性:記載なし。
- MF:薄型のピントリングを搭載し、30cmから無限遠まで90°回転する仕様。フォーカスブリージングは平均的。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:Sony A7RV(61Mpix)でテスト。
中央部は非常に良好な結果。
四隅は平均的な性能。
近距離では中央のシャープネスが優秀。
遠景では中央が優れているが、四隅は非常にソフト。- ボケ:玉ボケは非常に小さく、後ボケはほぼない。
- 軸上色収差:記載なし。
- 倍率色収差:四隅で色収差がかなり目立つ。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:中央は樽型、境界では糸巻き型と大きな歪みがあり、補正は容易ではない。
- 周辺減光:口径食が非常に強い。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:フレア耐性は平均的で、コントラストも同様。
- 光条:明瞭ではない。
- 作例集:
- 総評:驚くほど手頃な価格で非常に優れた性能を発揮するMFパンケーキレンズ。F5.6の固定絞りながら、中央部で非常に優れたシャープネスを持ち、四隅は平均的。演色性は良好だが、フレア耐性が弱い。周辺減光は大きな問題だが、簡単に補正可能。低予算での撮影に最適。
- 競合について:7Artisansは小型フォーマットで非常に低価格ながらまともな性能。Funleader 18mm F8 キャップレンズII(Mマウント、150ユーロ)は価格が2倍で性能は劣る。性能を向上させるには80ユーロから最低275ユーロへのジャンプが必要となる。
- 備考:
2024年末に登場した七工匠のフルサイズミラーレス向けの超広角レンズ。フルサイズ対応の18mmレンズながら販売価格は1.5万円前後と非常に安価。ただし、絞りは「F5.6」固定のMFレンズである点に注意が必要です。コンパクトなフルサイズミラーレスが増えてきたので、面白い選択肢となりそうですね。
Sony Alpha Blogのレビューでは、低価格で小型軽量ながら、非常に良好な中央解像が得られるとしています。隅は平凡で絞りによる改善が出来ないものの、低価格で撮影したいのであればおススメのレンズと評価。オリジナルデータを確認してみると、確かに隅や端はソフトですが、広い範囲で良好な結果となっています。α7R Vで十分な中央解像が得られているので、2600万画素程度のAPS-Cクロップでも利用できそうです。
レンズの仕様
発売日 | 2024.12.30 |
初値 | 399元 |
レンズマウント | E / L / Z |
対応センサー | フルサイズ |
焦点距離 | 18mm |
レンズ構成 | 5群7枚 |
開放絞り | F5.6 |
最小絞り | F5.6 |
絞り羽根 | - |
最短撮影距離 | 0.3m |
最大撮影倍率 | 不明 |
フィルター径 | 49mm |
手振れ補正 | - |
テレコン | - |
コーティング | 不明 |
サイズ | φ61×26mm |
重量 | 146g |
防塵防滴 | - |
AF | - |
絞りリング | - |
その他のコントロール | - |
付属品 | - |
関連レンズ
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