LenstipがSamyang「8mm F2.8 UMC FISH-EYE II」のレビューを掲載しています。
Lenstip
- レンズは完全なインナーフォーカスでありレンズ後玉が動くことは無い。このため、レンズ内に塵などが入り込む可能性は低い。
- 8mmの絞りリングは滑らかな動作で1/2段ごとに設定することが可能だ。
- 14mm幅のフォーカスリングは金属製である。ピント距離は印字されているが、被写界深度指標が欠けている。これはとても残念だ。
- フォーカスリングの回転角はおよそ120°でとても滑らかに動作する。
- レンズフードはプラスチック製だ。
- 中央解像力は拍手喝采だ。中央解像力は絞り開放で既に50lpmmを超えた際立って見事な性能だ。F4.0まで絞るとさらに解像力は向上し、52lpmmの記録的なレベルにまで到達する。さらに絞ると徐々に回折の影響を受け始める。
- フレーム隅の画質も似たような傾向を示している。絞り開放?F4.0まで良像の基準を超える43lpmmを記録し、さらに絞るとより改善する。この結果には再び拍手喝采だ。
- 軸上色収差の補正は完璧では無いが実写で問題となることは無いだろう。
- 倍率色収差も似たような傾向である。低レベル?中程度の色収差が発生するものの、あなたの創作活動の支障とはならないはずだ。
- 歪曲収差は魚眼レンズで問題としないカテゴリだ。数値として表すと-29%となる。
- コマ収差の補正は完璧では無いが、高いレベルでは無い。
- 非点収差は垂直と水平のMTF平均差で1.3%と優れた結果である。
- 周辺減光は絞り開放で1.7EVほど発生する。マイクロフォーサーズ用の7.5mm F3.5はより良好だ。
- 光透過率はおよそ94-95%と良好な性能だ。複雑なレンズ構成を考慮すると非常に賞賛すべき項目だ。
- このレンズにはフードが内蔵されているが、横からの光を遮るには小さすぎる。太陽がフレームの隅に配置されている時にゴーストが発生していることに気が付くだろう。絞るとフレーム外にあったとしても目立つフレアが発生する。しかし、この性能は悪いものでは無く、むしろ評価すべきものである。この画角のレンズで完璧にフレアを防ぐのは難しいはずだ。
- このレンズはマニュアルフォーカス限定だ。しかし、この画角であれば1.2mにピント合わせるか、F5.6まで絞って0.6mに設定すればパンフォーカスとなるので簡単に撮影することが出来る。
長所 | 短所 |
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このレンズは我々が絶賛するマイクロフォーサーズ用の魚眼レンズ「Samyang 7.5mm 1:3.5 UMC Fish-eye MFT」と比べてやや劣る。特に逆光耐性と周辺減光の違いは大きい。
しかし、本レンズはより明るいレンズであることに加えて、ラージフォーマットセンサー(APS-C)用に開発されたものである。加えて本レンズも光学的な問題は何も抱えていない。
手頃な価格で素晴らしい鏡筒を持ち、絞り開放からフレーム全体で本当に見事な解像力を発揮する。これ以上求めるのは愚かなことだろう。
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