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ソニーα7 IVはいくつかの問題点があるものの長所が圧倒的に多い

Camera Labsがソニー「α7 IV」がレビューを公開。連写性能やローリングシャッターなど、いくつか問題点があるものの、それ以上に強化点・改善点が多く、非常におススメしやすいカメラと評価しています。

Camera Labs:Sony α7 IV review

カメラの紹介

  • 2021年10月に発表されたα7 IVは、フルサイズカメラの市場を変えたMark IIIの3年半後に登場した。
  • α7 IVは、3300万画素、10fps連写、60pまでの10bit 4K、ウェブカメラ機能、バリアングルモニタを備えたミッドレンジのフルサイズミラーレスだ。
  • α7 IIIは当時考えうるすべての要素を詰め込み、エントリーモデルとしての地位をゆるやかに揺るがしながら、ライバルを圧倒する価格設定を実施した。α7 IVも同様の試みを行っているが、キヤノンEOS R6を筆頭にして厳しい競争にさらされている。

ビルド・バッテリー

  • ストレージは、デュアルSDカードに対応している。両スロットともUHS-IIに対応し、静止画または動画の同時記録が可能だ。
  • また、上部のSlot-1は、より高速なCFexpress Type Aカードに対応しており、バッファの高速クリアが可能だ。ただし、動画や連写モードのために導入する必要は無い。
  • Slot-2でCFexpressが使用できないのは単なる差別化ではない。α7 IVではSlot-2にCF Expressに必要なエレクトロニクスが搭載されていないとソニーは述べている。
  • バッテリーはα7 IIIや現行のすべてのαシリーズと同じNP-FZ100に対応している。1日の撮影でも余裕を持って使用できる最高のバッテリーだ。
  • 従来通り、カメラ内でのバッテリー充電や、CポートでUSBによる給電が可能だ。

通信・インターフェース

  • ホットシューはデジタルオーディオインターフェースにも対応している。
  • 3.5mmのマイク入力は、バリアングル構造との干渉を避けるように側面上部に配置されている。
  • マイクの下には、モニター用3.5mmヘッドフォンジャックがある。
  • その下には2つのUSBポートがある。上側のType CポートはUSB 3.2 Gen2で、充電、電力供給、テザリング、有線ネットワーク用のギガbitイーサネットアダプターに対応している。
  • 新たに、コンピューターや特定のスマートフォンへのストリーミングに対応しており、追加のソフトウェアやキャプチャーデバイスなしでUSBウェブカメラとして使用可能だ。
  • 下側のMicro USBポートは、720pまでのストリーミングやテザリングに使用できるが、残念ながらMicro USBは電源供給に使用することが出来ない。以前よりも使い勝手が悪くなっている。
  • 前モデルやキヤノンのミラーレスカメラに比べ、HDMIポートがフルサイズのAコネクタになったのは非常に喜ばしいことだ。
  • ワイヤレス通信接続は、2.4GHzと5GHzのWi-Fi、またはBluetoothを利用可能だ。Bluetoothは接続開始に使用したり、スマートフォンのGPSと連携して画像にロケーションタグを付けることもできる。ただし、NFCは搭載されていない

α1やα7S IIIはデュアルスロットのどちらもCFexpressに対応していますが、α7 IVは片方のみの模様。基本的にCFexpress Aが必須の撮影は無いので、静止画における連写性能を重視する場合にCFexpress Aカードを導入すれば良さそうですね。特にバッファ性能(後述)が大きく変化するので気を付けたいポイント。

インターフェースは一見するとα7 IIIとよく似ていますが、HDMIポートがフルサイズとなり、従来のHDMI D端子が使えなくなっています。最新世代のα7シリーズはHDMI Aポートを搭載している傾向があり、今後の最新機種でも採用される可能性が高そう。この際、ケーブルを買いなおして良いかもしれませんね。
USB-CポートはUSB 3.1 Gen1からUSB 3.1 Gen2にアップグレード。転送速度が5Gbpsから10Gbpsまで改善しています。さらにUSB-PD対応機器からの急速充電にも対応しています。これまでの機種は充電がかなり遅かったので、嬉しいアップグレードですね。その一方、Micro USB経由での充電や給電に非対応となっているのは残念。

Camera Labs:Sony α7 IV review

携帯性・グリップ

  • 従来機と比べて、全体的にずっしりとしている。
  • 幅、高さ、厚みが数mmずつ大きくなっており、グリップの出っ張りも少し大きくなっている。
  • ボディが少し大きくなったのは、サイドヒンジのバリアングルモニタと熱対策の改善も原因だが、それに加えて、より快適な持ち心地、特に指を包み込むようなグリップ感を実現したことが大きい。
  • α7 IVとバッテリーを合わせた重量は656gで、α7 IIIよりもわずか12g重いだけだ。
  • α7 IVの最大のライバルと言っても過言ではないEOS R6を比べてみると、R6の方がより丸みを帯びたスタイルで、幅と高さが少し増している。R6の重さはα7 IVよりも40gほど重いが、使用時やカメラバッグの中では基本的に同じだ。

操作性

  • α7 IIIのC1ボタンは、α7 IVでMOVIEボタンに変更されている。
  • 従来の露出補正ダイヤルは、α7 IVで便利なカスタマイズ対応ダイヤルになった。
  • 最も重要なことは、モードダイヤルの簡素化だ。SCNモードを3つ目のカスタムモードに変更し、動画モードとS&Qモードをダイヤル直下の新しいスイッチに移動した。
  • 静止画モード中に動画撮影ボタンを押すと、動画は静止画の設定を引き継ぐので注意が必要だ。
  • EOS R6のジョイスティック位置は私の親指には少し無理があるのに対し、ソニーのジョイスティックはグリップを調整しなくても手が届きやすい位置にある。
  • α1のように、ロック可能なモードダイヤルが良かった。

手ぶれ補正

  • ソニーは手ぶれ補正の効果が5.5段分になったと主張しているが、これは使用するレンズにも影響される。
  • 実際に35mmレンズでテストしたところ約3段分の補正効果が得られた。
  • 70-200mm GM G2と組み合わせたところ、レンズ側の補正込みで5段分の効果が得られた。

ボディサイズは大きくなりましたが、第四世代らしい立派なグリップと、使いやすいボタン・ダイヤル・ジョイスティックは魅力的。私はα7 IIIからα7R IVへ乗り換えましたが、握りやすさや操作性の改善点はカメラを手に取ってすぐわかるほど。従来機ユーザーであればおススメのポイント。
その分、カメラサイズは数ミリながら確実に大きくなっています。操作性や機能性とサイズダウンはトレードオフの関係ということでしょうか。

操作性で最も大きな変化は。やはり静止画・動画スイッチの導入と、露出補正ダイヤルの撤廃。特にFnダイヤルの実装は影響が大きく、ここにISOや絞りをはじめ、ホワイトバランスやクリエイティブルック、フォーカスエリアなどを割り当てることが可能。従来までのα7とは一線を画す操作性と言えそうです。

Camera Labs:Sony α7 IV review

ファインダー

  • 解像度をα7 IIIの236万ドットから368万ドットの有機ELにアップグレードした。この価格帯の他のミドルレンジモデルに匹敵するものだ。
  • α7 IIIと並べてみると、0.78倍の倍率は変わらないものの、斜線や曲線でのジャギーが少なくなり、より精細な表示が可能になっていることがわかる。
  • 動体を追いかける場合、プレビュー品質が若干低下するものの、より滑らかな120fpsのフレームレートを有効にすることができる。

モニター

  • α7 IIIは上下に動くチルト式、α7 IVは側方に展開してほぼ一回転するバリアングル式を採用。
  • α7 IVはパネルの幅がわずかに広くなり、静止画のネイティブ「3:2」の形と一致するようになった。
  • バリアングルモニタは、保護のために折り返すこともできる。
  • バリアングルモニタは賛否両論あると思うが、私自身はこの変更を気に入っている。そうでは無い人もいるだろう。

メニューシステム

  • 古いα7 IIIの水平タブスタイルから、α7S IIIやα1などで見られる新しい垂直タブスタイルに変更され、必要な再編成も行われている。
  • 誰もがソニー最新のメニューシステムを歓迎すると思う。旧来のメニューに慣れ親しんできた人は、最初こそ少し戸惑うかもしれないが、全体的にははるかに優れたシステムになっていると思う。
  • 幸いにも、ファンクションやメインメニューシステムを操作するための最新のタッチコントロールも継承されている。

ファインダーの解像度は236万ドットから368万ドットまで向上。この価格帯の競合カメラと同程度の仕様となっています。断面図やパラメータを見る限り、光学系に変化は無さそうに見えますが、高解像化や高フレームレートによりα7 IIIより良好な撮影体験を期待できそう。

メニューシステムは従来機から一新され、レイアウトやデザインが大きく変更しています。さらに押しやすい位置にタッチボタン「Close」が配置されているので、いちいちMENUボタンを押さなくて済むのは便利ですねえ。

Camera Labs:Sony α7 IV review

オートフォーカス

  • FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」と組み合わせると、高速で正確なレスポンスが得られる。AF-Cに設定すると、さらに速くなる。
  • ソニー最新のAFアルゴリズムが搭載されており、静止画と動画の両方で人間、動物、鳥の顔と瞳を検出する。
  • また、リアルタイムトラッキング、F2.0レンズを装着して-4EVまでのAF、F22までのAF-Cにも対応している。
  • 実際に使用してみると、静止したポートレートから、不規則なスポーツの動きや飛んでいる鳥の撮影まで、シームレスに動作した。
  • スポーツの場合は、ゾーンエリアを使って絞り込むが、飛んでいる鳥の場合は、ほとんどの場合、ワイドエリアモードのままで、カメラが勝手に判断してくれる。
  • 瞳AFは「人間・動物・鳥」を手動で選択しなければならないのは、まだ少し不便だ。しかし、スポーツや野生動物の写真撮影がどれほど簡単になるか考えると、文句を言うのは野暮というものだ。
  • 連写撮影時のファインダー遅延は、最高速10fps「H+」では若干の遅れが見られる。このため、パン撮影が困難な場合があるが、「H」モードにすると連写が遅くなり、ライブビューのフィードバックが得られる。被写体のスピードや予測可能性によっては、H+でも問題ないと感じるかもしれない。

オートフォーカスは他の最新機種と同じ、759点の像面位相差に対応。キヤノンのように垂直・水平100%カバーとまではいきませんが、良好なカバーエリアを実現しています。鳥瞳AFや動画撮影時の瞳AFに対応しているのは嬉しい。キヤノンなど、より幅広い被写体検出に対応している機種と比べて、初動の検出が遅れていた印象があり(他社は頭部や人体認識に対応している)、最新機種でどのように改善しているのか気になるところ。

Camera Labs:Sony α7 IV review

連写性能

  • メカニカルシャッターまたは電子シャッターで、シャッタースピードは30秒から1/8000までだ。
  • メカニカルシャッターの場合はバルブ撮影も使用できるが、残念ながら長時間露光を簡単に行うためのバルブタイマーはまだ実装していない。
  • インターバルタイマーは、1秒から60秒の間隔で9999コマまで撮影できる。
  • 1/3~1EV刻みで9コマ、3EV刻みで5コマまでの露出ブラケットが可能だ。
  • フォーカスブラケットにはまだ対応していない。
  • 連写速度は、メカ・電子共に最大10コマ/秒を維持している。ただし、これまでと同様、最高速を出すための条件と、注意点がある。
  • 10コマ/秒を実現できるのは、JPEGと圧縮RAWで撮影した場合のみだ。
  • 圧縮RAWを10コマ/秒で撮影するにはCFexpressが必要だ。SDカードに切り替えると8コマ/秒に低下した。
  • 非圧縮RAWやロスレス圧縮RAWを使用する場合、カードの種類にかかわらず、最高速度は低下する。ロスレス圧縮RAW・非圧縮RAWで6コマ/秒だ。
  • SDカードで非圧縮RAWを撮影した場合、最初の25コマまでは6コマ/秒で、その後は3.5コマ/秒にまで落ち込んだ。
  • 私のテストでは、どのフォーマットのRAWでも、たとえ数秒であっても10コマ秒で撮影できていたα7 IIIよりもダウングレードしているように見える。
  • おそらく、バッファメモリが減少したことと、1フレームあたりの画素数が増えたことが影響していると思われる。
  • カードの種類によっても、最高速度でのバッファサイズや、クリアまでの時間が変わる。
  • 良いニュースは、バッファがクリアされている間でも、メニューに入ることができる。
  • CFexpressを装着したα7 IVは、JPEG+非圧縮RAWの撮影で50コマ程度でシャッターを切るまで速度が維持され、その後はほぼ瞬時にバッファがクリアされた。
  • メカニカルシャッターで最高12コマ/秒、電子シャッターで最高20コマ/秒を実現しているキヤノン「EOS R6」の方が優れていると思われる部分だ。
  • 電子シャッターを使用すると、かなり平凡なセンサー読み出し速度のため、明らかに歪んだローリングシャッターが見られる。α7 IVは積層型センサーを搭載していないので、α9やα1のローリングシャッター性能には及ばず、キヤノンのR5やR6よりも悪くは無いが、カメラや被写体が動いている場合のサイレントシャッターは避けるべきだ。

個人的に気になっているのがココ。α7 IIIでは非圧縮RAWで10コマ秒連写に対応していましたが、α7 IVは非圧縮RAW・ロスレス圧縮RAW時に6コマ秒までパフォーマンスが低下します。これを回避する手段がないので、10コマ秒を使いたい時は圧縮RAWに切り替える必要があります。この際、圧縮RAWに手動で切り替える必要があるのか、自動的にRAW形式が切り替わるのかは不明。仕様によっては少し面倒と感じるかもしれません。
さらに連写時のバッファクリアはSDカードだとかなり遅くなるらしく、連写重視であればCFexpressの導入は必須と感じる可能性あり。CFexpressメモリーカードはまだまだ高価なので、追加投資は検討しておくべきかも。カメラの物理的なバッファメモリが減っているかもしれないという話は気になりますね。(CFexpress AカードをAmazonで探す

Camera Labs:Sony α7 IV review

画質

  • α7 IVに搭載された新しいカラーコントロールは、静止画、動画、S&Qモードで分離している。
  • α7 IVのセンサーは、α7 IIIの6000×4000、Canon R6の5472×3648に対して、7008×4672ピクセルのイメージサイズの画像を撮影できる。
  • 保存形式はJPEGとHEIFで、HEIFは4:2:0と4:2:2の2種類あるが、HEIFフォーマットを最大限に活用するためのソフトウェアはまだ少ない。
  • JPEGとHEIFは、4段階の圧縮レベルと、1500万画素または820万画素の低解像度で、保存できる。
  • 4:3、16:9、1:1のアスペクト比を選択可能だ。
  • RAWで撮影する場合、圧縮、可逆圧縮、非圧縮のいずれかを選択できるが、それぞれ連写速度に影響を与える。
  • 同じレンズを装着してα7 IIIやEOS R6と撮り比べた。
    拡大して比較すると、前モデルやライバル機種よりも細かい部分まで確実に解像しており、実際の撮影ではトリミングの幅が広がる。
  • 高ISO感度(JPEG)を比較してみると、ISO 12800以上で、α7 IIIとノイズに対するアプローチが異なる。実際のディテールは同程度であるにもかかわらず、α7 IVがEOS R6やα7 IIIよりもクリーンに見える。
  • RAWファイルを比較してみないと全貌は不明だが、R6は低解像による決定的な優位性を示しておらず、α7 IVは高解像ながらも目に見えて不利になっているようには見えない。
  • EOS R6はノイズリダクションが強く、高ISO感度ではディテールが溶けている。

ダイナミックレンジ

  • ダイナミックレンジについては、RAWに対応するまで評価は保留だ。

仕上がり機能

記載なし。

α1やα7S IIIなど高価な機種で実装している「クリエイティブルック」が比較的手ごろな価格のα7 IVでも使えるようになったのは朗報。従来の「クリエイティブスタイル」とは全く異なるプリセットであり、どちらかと言えば富士フイルムの「フィルムシミュレーション」によく似た仕上がりとなるように見えます。調整できるパラメータもかなり増えているので、自由度が高いのもGood。ただし、従来のプリセットは使えなくなるので注意が必要です。
高ISO感度画質は他のレビューサイトを確認しても確かに良好で、α7 IIIと同程度のノイズ耐性を維持しながら、より豊富なディテールを備えているように見えました。新世代センサーらしい部分かなと。

Camera Labs:Sony α7 IV review

動画

  • α7 IVは、シリーズ初となるバリアングルモニタを搭載。これはビデオグラファーの要望が最も多かった変更点だ。自撮りに対応しており、Vlogや、ウェブカメラとしてミーティングに使うことが出来る。実際、旧モデルから、この機能だけでアップグレードする理由になると思う。
  • EVFの高解像化で、マニュアルフォーカスが以前よりも容易になり、後述するフォーカスマップ機能と組み合わせることで、より効果的になる。
  • 操作面では、録画ボタンをファインダー横から上面に移動した。
  • さらに重要なのは、クリエイティブルックの採用と、静止画・動画・S&Qモードの切替スイッチを搭載したことだ。初期設定は、各モードで同じ露出設定だが、セットアップメニューの「カスタマイズ」で、静止画と動画を別々に設定できるようになっている。頻繁に切り替えて使用する人にとっては、時間の節約になる。
  • ただし、静止画モード中に動画撮影ボタンを押すと、動画は静止画の設定を引き継ぐので注意が必要だ。
  • CFexpressを必要とする動画モードは無い。
  • α7 IVの新機能として、追加のソフトウェアやキャプチャーデバイスなしで、標準的なUSBウェブカメラとしてのストリーミングが可能だ。
  • RAW動画に対応するかどうか現時点で不明だ。この点で、HDMI出力でRAW動画に対応しているLUMIX S5の方が有利で、価格も安い。
  • α7 IVは、旧型のα7 IIIやEOS R5およびR6のように、1クリップあたり30分という撮影時間制限が無い。

動画の連続撮影時間:

  • 連続撮影時間は、「自動電源オフ温度」の設定に影響される。初期設定の「標準」設定だと、α7 IVは4Kをどのフレームやビットレートでも約35分撮影するとオーバーヒートしてシャットダウンする。しかし、カメラ自体はそれほど温かく感じなかった。
  • 自動電源オフを「高」設定にすると、バッテリーまたはメモリーが尽きるまで順調に撮影を続けることが出来た。
  • テストでは、バッテリーが切れる前のフル充電状態で、4k 25p XAVCSのクリップを1本、2時間8分53秒にわたって録画することができました。
    また、XAVC HSを使用して10bit 50pの4K映像を200Mbit/sで撮影したところ、128GBのカードに1時間18分近く記録することができた。容量が尽きるまで、やはりオーバーヒートは無かった。
  • これはα7 IIIやEOS R5、R6に比べて大きなアドバンテージだ。

α7 IVはα7S IIIと同じ熱対策が講じられ、特に動画撮影時の熱を逃がしやすくなっている模様。高画質なオーバーサンプリング4Kでもオーバーヒートしにくいのは嬉しいですね。ただし、カメラはかなり熱くなると言った話もあるので、様々な環境で同じように動作するのか、他のレビューもよく確認しておくたいところ。

Camera Labs:Sony α7 IV review

動画のフォーカス:

  • カメラはハンチングすることなく、問題なく最後までシャープな画像を維持することができた。また、駆動速度や追従感度の調整も可能だ。
  • 動画撮影時の瞳AFに対応しており、人間だけでなく動物や鳥も撮影できる。
  • 飛んでいる鳥を撮影する際にも、瞳AFは機能する。
  • マニュアルフォーカスで撮影したい場合、撮影前に拡大表示したり、撮影中に色を選択してピーキングしたりと、さまざまなアシストに対応している。
  • フォーカスマップは、実際の被写界深度を視覚化するもので、ピントが合っている部分を明確に示し、後ろにあるものは青、前にあるものは赤で表示されるようになっている。
  • フォーカスマップは、使ってみると驚くほど正確に被写界深度を視覚化することができ、撮影の準備や撮影中にフォーカスピーキングの代わりとして使うことが出来る。
  • フォーカスブリージング補正機能が新たに搭載されており、一部のレンズで、フォーカスに合わせて画像を自動的にクロップしたり、スケールを変更したりすることができる。

フォーカスマップは他社にない面白い機能ですね。被写界深度を視覚化しやすく、素早く正確なピント操作ができそうに見えます。動画撮影時のみの機能なのか、静止画でも利用できるのか気になるところ。さらに、「フォーカスブリージング補正」も実装。対応レンズは一部のソニー製のみですが、ブリージングをソフト的に、そして撮影しながら補正できるのは凄い。

Camera Labs:Sony α7 IV review

動画の画質

  • 1080は24~120pを利用可能だ。
  • 4Kは24~30pで、7K分のデータをオーバーサンプリングして、クロップなしで撮影できる。
  • 4Kは50pと60pにも対応しているが、これはSuper35で1.5倍クロップしたものだ。
  • Super35モードでは、1080を24-120p、4kを24-30pで撮影することができ、クロップされた映像はすべて4.6K相当のデータからオーバーサンプリングされる。
  • α7 IVでは、4K 30pのクロップを回避し、4K 50pまたは60pに対応し、より多くのデータからオーバーサンプリングすることが可能だ。ただし、スローモーションの最大レートは1080 120pにとどまっている。
  • α7 IIIからのもう一つの重要なアップグレードは、8bitまたは10bitで、4:2:2を利用できることだ。
  • α7 IIIのXAVC S HDおよびXAVCS 4Kモードに加えて、H.265エンコーディングを採用したより効率的なXAVC HS 4Kモードや、ALL-IのXAVC S-I(1080または4K)も追加されている。
  • S-Cinetoneは、調整なしで魅力的な結果を得ることが出来る。
  • グレーディングにこだわるなら、ピクチャープロファイルにS-log 2とS-log 3が用意されている。RAW動画出力にはまだ対応していないので、今のところ10bit 4:2:2が限界だ。
  • EOS R6・α7 III・α7 IVで撮影した1080 25pの映像を並べてみた。R6とα7 IIIがほぼ拮抗し、α7 IVの方がわずかに解像度が向上している。
  • 次は4K 25pを見比べてみた。解像度だけで判断するのは難しいが、ディテールに関しては3機種とも同じような印象を受けた。α7 IVはIIIよりもわずかに優れているかもしれないが、非常に僅差だ。
  • 4K 50pは、R6が小さなクロップ、α7 IVが1.5倍のクロップとなる。ソニーは、キヤノンで発生していない、望ましくない色ノイズを示しているが、ディテールという点では、似ている。

画質で大きな差は無さそうですが、α7 IIIと比べてXAVC S-IやXAVC HSなどを利用できるので柔軟性はより良好に。また、4:2:2 10bitを利用可能となり、グレーディングの柔軟性も向上しています。さらに使いやすいクリエイティブルックやS-Cinetoneなど動画撮影で便利なプロファイルが増えているのもGood。RAW動画には対応していませんが、α7 IVでそこまで求める人は少ないはず。

Camera Labs:Sony α7 IV review

動画の手ぶれ補正:

  • センサーシフト方式の手ぶれ補正機能を搭載しており、装着するレンズに関わらず機能する。
  • 新機能として、強化されたアクティブモードを搭載している。このモードでは、ボディ内手ぶれ補正に加えて僅かなクロップでデジタル手ぶれ補正が適用され、さらにCatalystアプリで補正を可能にするメタデータの記録も可能だ。
  • なお、アクティブStadyショットとメタデータは、1080を100pまたは120pで撮影した場合には利用できない。1080または4Kを60pまで撮影した場合には利用できる。
  • ローリングシャッターは25pの1080を撮影すると、ほとんど気にならない。しかし、4K(25p)に切り替えると、ゆがみが目に見えてひどくなり、タワーがまるでゴムのように見える。公平に言うと、これはEOS R5やEOS R6とほぼ同じだ。
  • フレームレートを50pに上げると、ローリングシャッターの影響が少なくなる。これは、クロップが発生しているので、実際にはさらに厳しいテストになっていることに注意してほしい。

従来通りボディ内手ぶれ補正を利用可能。ただし、ローリングシャッターの影響は全幅の4K動画(つまりオーバーサンプリング7Kの4K 30p)で目立つらしいので、この際は組み合わせるレンズによって隅の描写が騒がしくなるかもしれません。4K 60pでSuper35を利用する場合は特に問題なさそう。

Camera Labs:Sony α7 IV review

総評

もしあなたがRAW動画、ノンクロップの4K(60pや120p)、歪みの少ない映像、より高速なRAW連写を望むなら、EOS R6、LUMIX S5、LUMIX GH6の3機種の機能を検討するべきだ。しかし、α7 IVにはいくつかの問題点があるものの、長所が圧倒的に多く、非常に高性能なカメラとなっている。より高解像度、より高速RAW連写、歪みの少ない画像、4K 120ビデオを求めるスペシャリストには、他のより高価なモデルの方が適しているが、オールラウンダーという意味で、α7 IVは最も優れたカメラであり、非常にお勧めだ。

長所:

  •  ノイズを抑えて高解像化
  • 優れたAF
  • 改善したメニューや操作性
  • ファインダーの高解像化
  • 快適なグリップ
  • 10bitや4K 60p、アクティブ手ぶれ補正に対応
  • 無制限の動画連続撮影
  • バリアングルモニタ

短所:

  •  フォーカスブラケットやバルブタイマーが無い
  • 連写時はRAW形式の制限がある
  • 連写時はメモリーカードの種類で影響がある
  • ローリングシャッターが目立つ
  • 全幅の4K 60pに非対応

とのこと。
いくつか欠点があるものの、それぞれを追求しなければよくまとまったカメラと言えそうですね。器用貧乏と感じる人もいるかもしれませんが、全てを万遍なく、カメラ1台で済ませたいのであれば面白い1台となりそう。価格が上昇しているので、α7 IIIと比べると人を選ぶかもしれませんが、価格に問題がなければアップグレードに支障がある点は少ないと思われます。あるとしたら連写撮影時の制限くらいでしょうか?
あとは国内での発売がいつ頃になるかですねえ(2021年10月26日現在でまだ正式発表されていない)

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