Lenstipがカールツアイス「Batis 2/25」のレビューを掲載しています。
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- 金属鏡筒にも関わらず、なぜレンズが軽いかと言うと内部素材にプラスチックが多いからである。
- レンズはしっかりと密封された防塵防滴仕様である。
- 製造は日本国だ。
- フォーカスリングは15mm幅で滑らかなゴムラバーで覆われている。ゴム製のフォーカスリングは指のかかりが良い反面、ゴミが簡単に付着する。
- フォーカスリングの回転角は回す速度に依存しており、素早く回転させると約130度、ゆっくり回転させるとほぼ360度だ。どちらでもとても正確なフォーカシングが可能である。
- ピント距離表示はOLEDパネルとなってる。正直に言うと私はこの仕組みが大好きではない。日中は問題無いかもしれないが、夜間は邪魔くさいと感じるかもしれない。
- 付属品はレンズキャップと花形フードだ。1300ドルのレンズでケースやポーチが付属しないのは残念である。
- シャープネス:
中央:ツアイスブランドから70lpmmに近い性能を期待していたが、実際には60lpmmにも達していない。まだまだ良好な数値だが印象的な結果とは言い難い。幸いにも絞り開放から実用的な40lpmmを上回っている。
端:絞り開放でさえ良像の基準値に近いレベルであり、F2.2-F2.5まで絞れば基準値を上回る。絞り込んでも思ったほど素早く改善しないが、これは一眼レフ用レンズの「AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED」「Distagon T* 2/25」と同程度である。- 軸上色収差の補正は完璧と言えないものの、厄介とは言えないレベルで重大な問題ではない。
- 倍率色収差はフルフレームで絞っても0.06%と目立たないレベルだが、APS-Cセンサーで絞ると0.12%と高い領域となる。
- 球面収差の問題は特にない。
- 歪曲はAPS-Cセンサーで-0.68%、フルフレームで+0.06%と非常に良好な数値だ。この結果は陣笠状歪曲であることを意味するが、結果は極めて軽微である。
- コマ収差は明らかだが特に目立つものではない。1段絞ると実用的な形状となる。
- 非点収差は我々の測定で3.9%と目立たず問題にならない数値だ。
- ボケはとても良好だが玉ボケは「玉ねぎリング」が目立つ。
- 周辺減光はAPS-Cの絞り開放で-0.94EVだが、フルフレームで-2.78と大きな数値だ。1?2段絞ってもまだ視認可能な量が残っている。
- 逆光耐性は良好だ。コントラストは良好でゴーストを発生させるのも難しい。特定のポイントに太陽を配置するとフレアが発生するものの、少し動かすと解消する。
- α7R IIと組み合わせた場合、オートフォーカスは静かで程よく高速だ。ピント距離全域を1秒程度で移動する。
長所:良好な中央画質・まずまずのAPS-C枠の画質・許容範囲のフルフレーム隅の画質・球面収差の問題が無い・無視できる歪曲収差・良好な非点収差・穏やかなAPS-C時の周辺減光・静かで正確なAF・良好な逆光耐性
短所:フルフレームの周辺減光がとても大きい・競合レンズと比較してとても高価
周辺減光を除くと特に致命的な弱点を抱えていないレンズだ。しかし、正直に言えばパフォーマンスがもう少し素晴らしいものであればよかった。中程度?良好なポイントは多いが、センセーショナルなポイントは存在しない。1300ドルの価格から期待したレンズとしてはがっかりする結果だ。
しかし、レコードブレーカーでは無いが、絞り開放から中央画質はとても良好だ。少し絞るとフレーム全域で実用的な画質となる点は重要だ。逆光耐性も良好である。これらは風景撮影において重要な要素となる。Batisはただその目的のために造られているようだ。
とのこと。
パフォーマンスの最大値はそこまで高くないものの、安定した描写が売りのレンズのようですね。
今回は4200万画素のα7R IIでテストしており、周辺解像の評価はそこまで高く無い模様。しかし、他のサイトで2400万画素センサーを使った場合は絞り開放からフレーム全域で素晴らしい結果を出しています。
コマ収差が小さいので天体撮影やイルミネーションに丁度良さそうですが、周辺減光がネックとなるかもしれません。
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