Mobile01がOMデジタルソリューションズ+「OLYMPUS PEN E-P7」のレビューを公開。従来のE-Pシリーズとしての面影を残しつつ、全く新しいカメラに仕上がっていると評価しています。
Mobile01:Olympus PEN E-P7 + M.ZD ED 8-25mm f/4.0 PRO 評測報告|復古新機 x 高效率變焦鏡!
カメラの紹介:
- オリンパスはキヤノン・ニコン・ソニーがまだ一眼レフに焦点を当てている時期にいち早くミラーレスへの投資を始め、マイクロフォーサーズシステムを始めたカメラメーカーである。
- オリンパス最初のミラーレスカメラは「E-P1」だ。LUMIX G1よりもコンパクトでエレガントな外観の金属製ボディだった。その後、E-P2、E-P3、E-P5と続き、マイクロフォーサーズシステム12年目にして第5世代の「E-P7」が誕生した。
- このカメラはPEN-Fと似た形状でOM-D E-M10 Mark IVと中身が似ている。
- PENシリーズは「E-PL」シリーズが人気だが、個人的にはPEN-Fが好みだ。電子ファインダーを搭載した唯一のPENであり、バリアングルモニタにも対応している。
ビルド・外観:
- シルバー&ブラックとシルバー&ホワイトの2色展開だ。シルバーブラックはクラシックなコンビネーションだが、女子にはホワイトが好まれるだろう。ただし、白色は経年で色が変わる可能性があるので注意が必要だ。
- E-P5までの金属ボディではなくなっている。このため、重厚感のある感触ではない。
- このカメラは3.5mmのマイク入力に対応していない。
- 出力インターフェースはHDMI DとMicro USBに対応している。USB-Cに対応していないのは残念だ。
- ネジ穴は光軸上に配置されている。
- バッテリーはBLS-50を使用する。
- メモリーカードはSD UHS-IIに対応している。
携帯性:
- カメラのサイズは118.3x 68.5 x 38.1mmだ。
- 総重量は337gである。
グリップ:
- 記載なし。
操作性:
- カメラ前面にはPEN-F独自のクリエイティブレバーを継承している。ただし、引き継いでいるのは「COLOR/MONO」だけだ。
- カメラ上部には2つのコマンドダイヤルと電源レバー、モードダイヤル、プロファイル機能を呼び出すショートカットボタンを搭載している。
- 左肩には内蔵フラッシュを搭載し、これはオリンパスRCフラッシュシステムのトリガーとして利用可能だ。
手ぶれ補正:
- ボディ内に5軸手ぶれ補正を搭載している。これにより4.5段分の補正を利用可能だ。
- ボディ内手ぶれ補正に加えて電子手ぶれ補正も利用可能だ。ボディ内と電子手ぶれ補正の組み合わせは動画撮影で効果が高いがフレームはクロップされる。
手ぶれ補正無し
ボディ内手ぶれ補正
ボディ内手ぶれ補正+電子手ぶれ補正
ファインダー:
- このカメラで最も残念な部分はファインダーが非搭載であることだ。従来の外付けファインダー「VF-4」にも対応していない。
モニター:
- タッチ操作に対応しており、AFエリアやシャッターの操作が可能だ。
- 3.0型104万ドットのパネルは上方向に80度、下方向に180度のチルト操作が可能だ。
メニューシステム:
- 記載なし。
オートフォーカス:
- 記載なし。
連写性能:
- 記載なし。
高感度ISOノイズ:
- ISO感度は200?25600を利用可能だ。
- 画質は800?1600まで綺麗で、ISO3200まで実用的だ。
ダイナミックレンジ:
- 記載なし。
仕上がり機能:
- カラープロファイルは12色の彩度を個別に調整することが出来る。さらにシャドウ・ハイライトを同時にコントロール可能だ。
・COLOR1:標準(natural)
・COLOR2:クラシックフィルム リッチカラー
・COLOR3:クラシックフィルム ビビッド
・COLOR4:クラシックフィルム ソフトトーン- モノクロプロファイルには4つのプリセットが登録されている。個人的にはMONO2の高コントラストが好みだ。
・MONO1:標準(モノトーン)
・MONO2:クラシックフィルム モノクロ
・MONO3:クラシックフィルム IR
・MONO4:クラシックフィルム ローコントラスト動画:
- E-P5と比べて最大の改善点は4K 30pへの対応だ。
- 動画撮影は完全なマニュアル露出モードに対応している。撮影中に絞り・シャッタースピード・ISO感度・マイク感度を調整可能だ。さらにこれらをタッチパネルで一括操作することもできる。
総評
マイクロフォーサーズシステムはセンサーサイズが小さいと嘲笑されることもあるが、オリンパスはシステム専用のレンズラインアップを充実させている。これはオリンパスの絶対的な利点であり、柔軟性が高い。さらに携帯性も高いので長距離を移動する場合に適している。
E-P7は従来の面影を残しつつ、形状・コントロールは全く新しいデザインに仕上がっている個性的なカメラだ。
- 長所:
・上質でレトロな外観
・クリエイティブレバー
・カラープロファイルで12色の彩度を調整しながらトーンを変更することができる
・4.5段分のボディ内5軸手ぶれ補正
・セルフィー対応モニタ
・USB充電に対応
・ボディだけでわずか298g- 短所:
・USB-Cポートではない
・外付けマイクなどに非対応
・ファインダー非対応
・コントラストAF
とのこと。
従来までの金属製で高級感のあるボディではないかもしれませんが、良好な操作性に加えて小型軽量で携帯性の高いカメラに仕上がっている模様。PEN-F以来となるクリエイティブダイヤルを搭載している機種として注目している人もいるのではないでしょうか。
中身はOM-D E-M10 Mark IVとかなり似ているので、クリエイティブフィルターやボディサイズ・形状、ファインダーの有無で選べば良さそう。このボディサイズや価格帯で5軸4.5段の手ぶれ補正やSD UHS-IIスロットを搭載しているのは地味に嬉しいポイントですね。USB-Cやファインダーに対応していないのは残念なので、このあたりは好みが分かれるかもしれません。
個人的には、オリンパスの味気ないピクチャーモード(基本は5種類のみ)に面白さを加えるカラープロファイル・モノクロプロファイルに注目して購入しました。この機能はPEN-F以来の導入であり、プリセットの枠は一つ増え、さらにタッチ操作にも対応して扱いやすくなっています。
また、「ファインチューン」機能がE-PL10よりも幅広いフィルターに対応し、バリエーションが地味に増えているのもGood。基本的にはカメラのJPEG出力にしか効果のない機能が多いものの、それで完結する人にとっては面白いカメラとなるかもしれません。
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