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EOS R1 動体撮影における信頼性はキヤノン史上最高レベル

PCmagがキヤノン「EOS R1」のレビューを公開。ボディの堅牢さ、操作性、AF性能、連写性能、ドライブなど、動体撮影に特化したプロ向けモデルとして高く評価。特に動体撮影における信頼性はキヤノン史上最高レベルと言及。

PCmag:Canon EOS R1: Unbeatable Speed and Autofocus for Pro Photogs

  • 外観:ホットシューに新型の保護カバーが装着されているが、これを取り外すのは非常に煩雑。ロック機構付きのカバーは小さなボタンで解除する仕組みだが、うまく機能せず、多くのユーザーにとってストレス。頻繁に使用しないなら削ることも検討したくなる仕様。
  • 構造:最高レベルの堅牢性。内部はマグネシウム合金フレーム、外装は完全な防塵・防水構造。ドアロック機構、ボタンのバックライト、音声メモ機能などプロ機にふさわしい配慮。
  • バッテリー:キヤノンのミラーレスで最長のバッテリーライフ。LP-E19により、CIPA基準で約700枚(EVF)/約1300枚(LCD)、実際の使用では数千枚の撮影が可能。Z 9と同等で、EOS R5 Mark IIの倍の性能。LP-E19は従来機との互換性もあり、充電器やUSB-C充電も対応。
  • インターフェース:USB-C、フルサイズHDMI、3.5mm音声端子、PC同期端子、2.5Gbps LANなどを装備。CFexpress Type Bスロットを2基搭載し、FTPやアプリ連携によるネットワーク転送も可能。
  • 携帯性:1.13kgと大型であるが、デュアルグリップ仕様のためプロ用途の大型レンズとのバランスは良好。ソニーα1 IIなどと比べて明らかに大きく重い。
  • グリップ:大型デュアルグリップにより、ミディアムサイズの手袋でもすべての操作に無理なく届く設計。R1は大柄だが、キヤノンの設計はバランスが良く持ちやすい。大きさを重視するならZ 9の方がさらに適する。
  • 操作性:広いボディにより、各種ボタンが自然に指の届く範囲に配置され、縦横問わず快適に操作できる。レイアウトは既存機と共通性があり、ユーザーの適応も早い。ボタンの割当て自由度も非常に高い。
  • 手ぶれ補正:センサーは5軸の手ぶれ補正に対応し、RFレンズの光学補正と連動することで高い効果を発揮する。1/8秒の長時間露光でもクリアな画像が得られることを確認。
  • ファインダー:OLED式のEVFは940万ドット、0.9倍の大型表示で、HDR表示にも対応。OVFビューアシストにより、光学ファインダーのような自然な表示も選択可能。120fpsの高リフレッシュレートでリアルな表示を実現。
  • 視線入力:視線AFにより、見ている被写体にピントを合わせられる革新的システムを搭載。調整には複数回のキャリブレーションが必要で、すべてのユーザーに完全に合うわけではないが、物理操作による代替手段も用意されている。
  • モニター:3.2インチのバリアングル式タッチLCDを搭載。リアングル方式は撮影後の確認やハイアングル撮影に適している。
  • メニュー:Qボタンによるオーバーレイメニューと詳細なフルメニューの両方に対応。直感的な操作から細かなカスタマイズまで可能で、メモリーカードの初期化からAF設定、ボタン再設定まで幅広く対応。
  • フォーカス:EOS R3など他のRシリーズも同様のシステムを採用するが、R1のみクロスタイプ検出に対応しており、より高精度な追尾が可能。追尾感度調整や被写体認識(人物・動物・乗り物)に加え、「アクション優先フォーカス」も搭載。最新のトラッキングアルゴリズムを採用し、動体撮影における信頼性はキヤノン史上最高レベルである。
  • 連写性能:積層型CMOSセンサーにより、フル解像度RAWで最大40fpsの高速連写が可能。Nikon Z 9(20fps)やSony α1 II(30fps)を上回る性能。さらに0.5秒間のプリキャプチャー機能を搭載し、RAW形式でも記録可能で、Z 8/Z 9のJPG限定と比較して優位性がある。
  • ドライブ:メカシャッターと電子シャッターを併用。フル電子シャッターで1/320秒、先幕電子シャッターで1/250秒、通常は1/200秒まで外部ストロボとシンクロ可能。スキャン速度は速く、メカシャッターを残したキヤノンの判断は保守的であり、Z 9のメカレス構成とは対照的。高速な読み出しと広い感度域(ISO 50~409600)を持つ。動体描写において機械式シャッターを超えるスキャンレートを実現。
  • 解像性能:2400万画素の積層型CMOSセンサーを搭載し、
  • 高感度ISO:記載なし。
  • ダイナミックレンジ:α1 IIやZ 9と比べて約0.5段の差に収まる。すべての機種が編集耐性に優れ、R1も十分な柔軟性を持つが、トリミング耐性では高画素機に劣る。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:8bitJPGおよび10bitHEIF形式に対応。標準的なピクチャープロファイルに加えて、3つのカスタムプロファイルを設定可能で、色調・コントラスト・シャープネスの調整が行える。
  • 動画:センサー全幅を活用した6K60p録画が可能。12bitRAW(最大2600Mbps)と10bitHEVC/AVC(4:2:2または4:2:0)に対応。6Kからのオーバーサンプリングによる4K60や、サブサンプリングによる4K120も可能。C-Log2/3とHDR HLGを搭載し、LUTによる高度な色調整や、HDRテレビでの即時再生に対応。動画機能は他社上位機種(Z 8/Z 9、α1 II)と同等。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:動体撮影に特化したプロ向けモデルで、特にスポーツ・報道分野での性能は際立つ。1Dシリーズからの移行先として理想的であり、高速連写や高精度AFにより高品質な成果が期待できる。価格競争力ではZ 8に劣るが、縦位置グリップ一体型である点を重視するユーザーには有力な選択肢となる。

新開発の2400万画素積層型CMOSセンサーとDIGIC X + アクセラレータを搭載したミラーレス初となる「1」シリーズのEOS Rカメラ。解像度は引き続き2400万画素ですが、EOS-1D X Mark IIIに引き続きGDローパスフィルタを採用。また、高速連写や高速ローリングシャッター、高度な動画機能など基本性能が高いことに加え、撮影を補助する様々な機能が追加れています。

新しいオートフォーカスシステムは像面位相差のクロスタイプAFをはじめ、アクション優先・登録人物優先モードなどの被写体検出をより使いやすくする機能を実装。基本的な精度を向上させつつ、被写体により賢く追従が可能となっています。

PCmagによると、「1」シリーズらしい操作性を継承しつつ、最新のEOS RシリーズらしいAF性能や連写性能を実現しているとのこと。1Dシリーズから移行するには丁度いいカメラとなっているみたいですね。視線入力AFは万人向けではないものの、他の物理コントロールが充実しているので心配する必要は無さそう。

一眼レフのAFシステムと同じように使う場合、1点AFの精度が気になるところですが、新しいクロスセンサーのAFシステムが役に立ちそうですね。また、被写体検出の基本性能も向上しつつ、アクション優先モードを搭載。動体撮影における信頼性はキヤノン史上最高レベルと言及。プロカメラマンに近い結果を簡単に得られるようになった模様。

キヤノン EOS R1 最新情報まとめ

  • 発売日:2024年11月
  • 予約開始日:7月23日(火)10時00分
  • 希望小売価格:オープン
  • 直販価格:108万9,000円

 

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