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LUMIX S 35mm F1.8は欠点の少ない素晴らしい性能

PhotographyBlogがパナソニック「LUMIX S 35mm F1.8」のレビューを公開。絞り開放から全体的にシャープで、ボケ味も素晴らしいと評価しています。

PhotographyBlog:Panasonic Lumix S 35mm F1.8 Review

レンズの紹介:

  • ライカLマウント用の準広角単焦点レンズだ。
  • アメリカでの売り出し価格は699.99ドルだ。

ビルドクオリティ:

  • -10°に対応する防塵防滴・耐凍結設計の強力な耐候性を備えている。大雨でも問題なく使うことが出来た。
  • ビルドクオリティはとても良好である。大部分はプラスチック製で、レンズマウントは金属製だ。質感はしっかりとしている。
  • 67mmのフィルターに対応している。
  • ロック付きレンズフードは付属しているが、ケースは無い。

携帯性:

  • 全長82mm、直径73mm、重量295gの小型軽量なレンズだ。
  • LUMIX S5との組み合わせでバランスが取れている。片手での使用も適している。

操作性:

  • AF/MFスイッチとフォーカスリングを搭載している。
  • フォーカスリングはゴム製バンドを備えた幅広いものだ。

オートフォーカス:

  • LUMIX S5との組み合わせで非常に高速だ。
  • 被写体をロックするまで0.15秒である。
  • AF-Sモードの精度はほぼ常に正確だ。
  • リニアモーター駆動のAFはとても静かなので、動画撮影や静かな静止画撮影に最適だ。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正は搭載していない。

解像性能:

  • 中央はF1.8で非常に良好でF2.8からF11まで抜群の性能を発揮する。F16で回折の影響を受け、F22は特に性能が低下する。
  • 端は中央と同じくらいシャープで、F2.8からF11が最もシャープとなる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケ味の評価は個人差があると思うが、我々の見解では素晴らしいボケ味だ。

色収差:

  • 色収差はほとんど目立たない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • RAWでもJPEGでも目立たない。

周辺減光:

  • F1.8でかなり光量落ちが発生する。
  • F4まで絞ると解消する。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • F22まで絞ると良好な光条が発生する。
  • 太陽をフレームに入れるとフレアが発生する。

作例集

総評

24mm、50mm、85mm F1.8と並び、手頃な価格の単焦点レンズの1つだ。また、3つの兄弟と同様に、欠点の少ない素晴らしい性能を備えている。

LUMIX S 35mm F1.8の画質については、気に入った点が多く、不満な点はほとんど無い。このレンズは、ほぼ最初からシャープで、F1.8の開放ではフレームの中心部と周辺部の両方で優れており、F2.8からF11の間では非常に良好だ。
また、F1.8のレンズでありながら、非常に美しいボケ味を生み出すことが出来る。

F1.8の絞り開放では目立つ周辺減光があるものの、これは後処理で簡単に補正でき、F4に絞ることで完全に避けることも可能だ。色収差は非常によく抑えられており、F22では美しい光条も得られる。ただし、太陽をフレームに入れるとフレアが発生しやすくなる。

作りは非常に良好で、防塵防滴仕様により悪条件の中でも安心して使用できる。LUMIX S5との組み合わせでは、240fpsのリニアモーターのおかげで、オートフォーカスは非常に高速で、信頼性が高いことが分かった。また、フォーカスの音もほとんど聞こえないので、動画撮影にも適していると思う。

しかし、マニュアルフォーカスのオーバーライドはできず、レンズには光学式手ぶれ補正機構がないので、ボディ内蔵の手ぶれ補正に依存することになる。実売価格は579.99ポンドで、50mm F1.8などに比べるとやや高価ではあるが、コストパフォーマンスは非常に高い。

パナソニックSシリーズのユーザーにとって、大口径で高画質な単焦点レンズでありながら、価格を気にせずに使えるレンズだと思う。18mm F1.8も発売される予定で、パナソニックは本当に素晴らしいF1.8 単焦点レンズを提供するために努力しているようだ

とのこと。
ePHOTOzineのテスト結果よりも絞り開放の周辺解像に関する評価が高いですね。PhotographyBlogのテストは撮影距離が比較的長く、実写作例を評価しているのでePHOTOzineとは環境が異なる点に注意する必要があります。長距離の撮影では」周辺部まで絞り開放から良好ということでしょうか。作例を確認する限りでは、確かにシャープに見えます。

色収差の補正の評価は高いですが、一部の作例では全体像でもわかるくらいに軸上色収差が発生している例もあります。ソニーやキヤノンの同クラスほどではないものの、場合によって問題となる可能性がありそう。
ボケは「35mm F1.8」としては比較的良好な質感に見えます(特に接写時)。このクラスは周辺部や隅のボケが荒れやすいモデルが多いので、比較してLUMIX S 35mm F1.8は周辺部まで持ちこたえている印象あり。(ちょっと硬調な印象はありますが…)

パナソニック LUMIX S 35mm F1.8 最新情報まとめ

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