FE 24-105mm F4 G OSSはソニーFEマウントで確かな選択肢となるレンズ【海外の評価】

• 歪曲はRAW出力の場合に24mmで4.6％の樽型と大きい。望遠側も3％の糸巻き型なので自動補正無しで使うことは出来ないだろう。しかし、自動補正された画像では問題はほとんどない。
• 周辺減光も同様に24mmのRAWで5段を超える”真っ黒”な減光が発生する。レンズは明らかに設計が不十分で前玉の大きさが不足している。しかし、自動補正を有効にしていると減光は軽微である。
• 解像度：
  24mm：中央は絞り開放から非常にシャープだ（回折の限界値）。周辺部も非常に良好だが、四隅はまずまず良好な性能にとどまっている。
  40mm：周辺部は絞り開放でとてもソフトだがF5.6まで絞ると大幅に改善し、とても良好な結果となる。
  70mm：40mmよりも開放時の周辺・四隅は良好だ。F5.6まで絞るととても素晴らしい性能を発揮する。
  105mm：他の焦点距離よりも明らかに性能が低下するものの、それでも非常に良好だ。絞り開放の周辺部はとても甘いがF5.6でまずまずの画質となる。
• 倍率色収差はこのクラスのレンズとしてはとても良好だ。
• 玉ボケはかなり騒がしいが、このクラスのレンズとしては珍しいことではない。
• 後ボケはかなり良好だが、前ボケは幾分か硬調だ。

このレンズはソニーのラインナップ中で確かな選択肢となる一本だ。FE 24-70mm f/2.8 GMほどの中央解像ではないが、この手のレンズとしては周辺解像が驚異的なほど高い（少なくともF5.6まで絞ると）。

倍率色収差は穏やかで、ボケ質は細かくチェックしなければとても良好だ。

歪曲や周辺減光は後処理されるため特に不満とはならないだろう。とは言え、キヤノンやニコンはこの点で良好に補正出来ているので少し残念だ。

ビルドクオリティは優れ、高品質なパーツで緻密に構成されている。防塵防滴にも配慮した設計だ。AFは一眼レフカメラのレンズよりも速くないかもしれないが、大部分の被写体で十分良好だ。

レンズは小型ではなく、むしろ一眼レフ用のサイズと同等だ。ソニーαのカメラボディと比較すると本当に大きいレンズである。完璧なレンズでは無いが、キヤノンのEF24-105ｍｍ F4L IS IIやニコンのNIKKOR 24-120mm F4G VRと比べて優れている。

FEユーザーにおススメ出来る確かなレンズだ。

光学品質…3?3.5：ビルドクオリティ…4：コストパフォーマンス…4