Admirig Lightがソニーの交換レンズ「FE12-24mm F4 G」のレビューを掲載しています。
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完璧では無いが優れた光学性能のレンズ
- FE16-35mm F4よし少し大きく、FE16-35mm F2.8 GMより少し小さい。重量は565gだ。これは一眼レフ用の似たようなレンズと比べて遥かに小さく軽量だ。
- 鏡筒はガタツキが無い、しっかりとした作りだ。
- 防塵防滴に配慮した設計となっているが、レンズマウントにガスケットは存在しない。このため私はこのレンズの防塵防滴仕様を信頼していない。
- ズームリングは程よく減衰され、優れた操作性だ。フォーカスリングは滑らかに回転するが個人的な好みからすると少し緩すぎる。
- 出目金レンズのため円形フィルターを装着することは出来ない。ただし、77mmフィルターをならんかの方法で固定できれば、14-24mmの間で利用可能だ。12mmではレンズがフィルターと接触するので注意が必要である。
- オートフォーカスは静かで高速だ。
- シャープネスは驚くほど優れている。中央は絞り開放からとても優れているが、四隅はかなり甘い。望遠側は少し良好だが、それでもやや甘い描写だ。絞ると像高9割超の領域がとてもシャープとなる。20mmよりも広角側は四隅がまだソフトだが、それでも良好で実用的なパフォーマンスだ。
- 焦点距離全域で均質なコントラストと彩度だ。全体的にFE16-35mmと似ているが、僅かにコントラストが強い。
- 色収差は程よく補正されている。このような広角レンズとしては驚くべきパフォーマンスだ。
- ボケが大きくなるレンズではないが、それでも接写すると後ボケを得ることが出来る。ボケ質はやや騒がしく、玉ボケは非球面レンズの影響がみられる。
- 広角側では明らかな樽型歪曲が発生する。長焦点側では糸巻き型だ。
- 周辺減光も歪曲と同じく目立つ。そして絞ってもあまり改善しない。私は周辺減光が好みだが、それでもこのレンズは度を越しているように思える。
- 逆光耐性は平均的だ。フレアは発生しないが、小さなゴーストが多く発生する。
長所:ズームレンジの割にコンパクト・優れたビルドクオリティ・開放から優れた中央解像・絞るとほぼフレーム全域で良好な画質・優れた色とコントラスト・優れた色収差補正
短所:出目金レンズ・光学手振れ補正無し・12mmの四隅がソフト・12mmと24mmで顕著な歪曲収差・とても目立つ周辺減光・まずまずの逆光耐性
フルサイズ用12-24mm F4としては非常にコンパクトなレンズだ。そしてズームレンジ全域でとても優れたシャープネスと色、コントラストを備えている。
強い歪曲と周辺減光は超広角レンズで一般的な妥協点と言えるだろう。とは言え、小型軽量サイズとズームレンジを考慮するととても見事なレンズだ。少し高価だが、競合レンズとは一線を画しており、簡単におススメできる。
とのこと。
Optical Limitsなどと同様、歪曲や周辺減光は大きいものの、焦点距離としては良好な解像性能となっているようです。このクラスのレンズで500gと非常に軽量である点は見逃せませんね。
「Gシリーズ」としては非常に高価なレンズですが、レンズパフォーマンスと携帯性を考慮するとそう高く無いように感じます。
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