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Lensrentalsが一部のソニーα7シリーズにおいてセンサーマウントの破損を発見

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Lensrentalsがキヤノン・ソニー・マイクロフォーサーズのカメラにおけるフランジバックのずれをチェックしています。その中でソニーα7シリーズの一部カメラでセンサーマウントの破損が見つかったと報告しています。

Lensrentals:The Great Flange-to-Sensor Distance Article. Part II: Photo Cameras

Canon

EOS-1D X Mark IIからAPS-Cまで様々な478のカメラをテストした。赤枠で囲った4台は明らかに目立つ誤差が生じている。

機種別ではあまり明確な差は見られない。それぞれの経年・使用状況も平均すると110日間を僅かに超えるくらいだ。

  • シネカメラとほとんど変わらない数値で驚いている。
  • 検査に引っ掛かった多くのカメラは5D Mark IVや1DXなどプロ向けボディだ。
  • 基準から大きく外れたカメラは過去に落下や修理交換履歴のあるモデルだった。(しかし、自社でテストを行い問題が無かった)
  • プロ向けボディは大きな望遠レンズを使用する傾向が高いので、ぶつけたり落下さたりしてマウントにダメージが加わりやすいのだろう。
  • 全てのカメラは正常に機能するが、一部のカメラでAF微調整の必要性が高まったり、オートフォーカスの動作に違和感があるようだ。
  • スチルカメラでフランジバックの誤差は大きな問題とはならない。

SONY

様々な487台のソニー製ボディをテストした。まず「ボディ内手ぶれ補正がフランジバックに影響するのか」をチェックしてみたが、測定値は毎回同じとなった。

α9とAPS-Cセンサーカメラは誤差が少なく良好だ。これは他のボディよりも使用率が低く、使用期間が短いためである。

α7 III・α7R IIIはレンタル期間の平均が110日だ。α7R IVは56日と比較的低い。

  • 基準から大きく外れたカメラの台数が多いものの、キヤノンと同じくテストでは問題が見られない。どのカメラも落下などの報告は受けていない。
  • カメラの修理した際、レンズマウントのネジが緩んでいたり、マウント交換でマウントが少し曲がっていたりしていた記憶がある。
  • 基準から大きく外れたカメラはセンサーと手ぶれ補正ユニットの間のプラスチック製パーツに破損が見られた。センサーは3つのネジで補正ユニットに固定されている。0.5mmほどパーツがズレていたり、ネジが外れている個体、疲労で破損したような箇所もある。
  • 驚くべきことに、破損してもカメラはそれほど機能不全に陥ることが無い。じっくりテストして僅かな片ボケや手ぶれ補正の効果の違和感に気が付くくらいである。
  • プラスチックパーツは1カ所が破損している。2カ所破損した場合は状態が劇的に悪くなるのでサービスセンター行きとなるのだろう。
  • シネマカメラ用のツールでテストしているので非常に敏感な検出結果になるのだと思う。

MFT

マイクロフォーサーズはパナソニック82台、オリンパス36台、BMPP4K 20台とそれほど多くない。使用期間の平均は130日だ。

全体的にばらつきが小さく、外れは5台だけだ。基準から大きく外れたカメラでもテストでは問題なく機能する。差が大きい個体の多くは過去に工場でセンサー交換履歴があり、残りの1台もシャッター交換履歴がある。(ただし、交換後も正常な数値となるカメラもあるので工場送り=フランジバック異常とはならない)

全体

全体の2%ほどが基準から大きく外れた個体となっている。しかし、カメラは問題なく機能する。スチルカメラでフランジバックの誤差は重要では無いようだ(レンズが無限遠を超えて調整が可能なため)。

α7シリーズのカメラで2%のカメラがセンサー・手ぶれ補正ユニット間における破損を抱えていたのは少し恐ろしい。マイクロフォーサーズでは見られない現象だ。決して発生しないわけでは無いだろうが、ここまで頻繁には見られないだろう。
フルサイズセンサーの補正ユニットは小型センサーよりも遥かに大きくなっている。大きいという事はより多くの質量が移動するのだ。今後の新製品で改善する必要があるポイントだと思う。

とのこと。
小型センサーと異なり、質量が大きいフルサイズに手ぶれ補正補正ユニットを搭載するとこのような問題が発生するとは意外でした。ボディ内手ぶれ補正を搭載するフルサイズセンサーは2019年前後でかなり増えた(ニコンZ・LUMIX S)ので、同様の問題がニコンやパナソニック、ペンタックスにも当てはまるのか気になるところ。特に富士フイルムはGFX100で中判センサーの手ぶれ補正ユニットを搭載しています。
仕様上の問題なのか、製造過程での問題なのかも気になるところ。

テストの主旨であるフランジバックの誤差は特に大きな問題とはならない模様。やはり落下や衝撃などでダメージを受けると多少の誤差が発生するみたいですね。直ぐに大きな問題に直結するわけでは無いですが、ダメージが蓄積するといずれ修理の必要性が出てくるかもしれません。問題ある個体の「早期発見」に役立つとLensrentalsは今回のテストを振り返っています。
ちなみにキヤノンと異なりソニーカメラで落下報告が無いのは面白い傾向ですね。小ぶりなボディ・レンズが多いからなのか、カメラを慎重に扱う傾向が強いのかは不明。

大量のレンタル用カメラを抱えるLensrentalsでフランジバック誤差の大きいカメラは数%。そして、その数%も機能的に問題無い個体が多いのであれば、一般ユーザーが実際に問題と遭遇する確率は極めて低そうです。

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