DPReviewが「マウントアダプターFTZ II」のハンズオンレビューを公開

DPReviewがニコン「マウントアダプター FTZ II」のハンズオンを公開。機能的には初代FTZと同じで、内蔵モーター駆動には対応していないものの、小型軽量化で今から買うならFTZ IIと言及しています。

DPReview：Hands-on with new Nikon FTZ II adapter

FTZ IIは、初代FTZと同様に、ニコンの一眼レフ用レンズをZマウントのミラーレスカメラで使用することを目的としている。

全般的な対応ではないが、ニコンは約360本のFマウントレンズが装着可能で、そのうち90本はAF、AE、VRに完全対応していると述べている。

FTZ IIにはAFモーターが内蔵されていない。ここで紹介しているAF-D DC 135mm F2のような古いAFレンズも装着でき、完全に動作するが、マニュアルフォーカスモードのみとなる。

FTZ IIは、オリジナルのFTZをよりスリムにしたものだ。重量は125gで、FTZ IIはFTZよりも10g軽く、下面の明らかな膨らみもない。

FTZにあった三脚用の1/4ネジ穴が無い。

FTZ IIは、装着するとレンズの全長が30mm伸びる。スポーツ用の望遠レンズのような大きさではほとんど気にならないが、AF-S 50mm F1.8のような短いレンズでは、急に大きくなったように感じる。

オリジナルのFTZアダプターは、その目的からして賛否両論あった。その大きさを好まない人もいれば、三脚ネジを内蔵していることを評価する人もいた。

また、AF-Dレンズに対応するためのAFモーターが内蔵されていないことに不満を持つ人も少なくなかったが、FTZ IIでもその点は変わらずだ。悲しいかな、ニコンはAFモーターを搭載することに興味がないようだ。

実際のところ、オリジナルのFTZは一部のレンズに適しているが、FTZ IIはよりシンプルで小さく、それを好む写真家もいるだろう。特にZ 9をお持ちの方にとっては、より良い選択肢となる。

その理由は、FTZ IIを装着したZ 9の縦方向のグリップにある。オリジナルのFTZでは縦位置グリップを握ることができない。旧型はZ 9でも問題なく使えるし、大きなカメラ本体を傷つけることも無いが、台座の出っ張りがレンズとグリップの隙間を狭めてしまう。

これこそが、FTZ IIを購入する最大の理由だ。オリジナルのFTZはまったく同じ機能を提供し、価格もまったく同じだ。とはいえ、もし新品で購入するのであれば、若干の小型化と軽量化を考慮して、やはりFTZ IIを選びたいと思う。

とのこと。
機能的には変化が無いものの、突出した下部が無くなっただけでも使いやすいと感じる人が多いかもしれませんね。Z 9でグリップに干渉しないのはもちろんのこと、Z 6やZ 7でもFTZは使い辛いと感じていた人は多いはず（見た目は収納性も悪いですし…）。
ボディ側モーター駆動に依存するレンズでオートフォーカスが使えないのは残念ですが、Fマウントの中でも比較的古いモデルに対応する意味はあまり無いのかもしれません（ニコン的に）。とは言え、Zマウントは社外製レンズアダプターの動きが活発なので、ひょっとしたら将来的にモーター駆動のアダプターが登場するかもしれません。ソニーは「LA-EA5」があるって？よそはよそ。うちはうち。

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マウントアダプター FTZ IIの情報

Z シリーズカメラに装着するとNIKKOR F レンズを取り付けることができるマウントアダプターです。
「マウントアダプター FTZ」から三脚座を取り除き、凸部を最小化。縦位置撮影時にも指がマウントアダプターに当たらないためしっかりグリップでき、動画撮影時などにもアクセサリー装着の妨げにならないため、多様なアクセサリーを使用して快適に撮影できます。
AI NIKKOR以降の約360種のNIKKOR FマウントレンズでAE撮影が可能で、さらにそのうち、モーター内蔵のAF-P、AF-S、AF-Iレンズ計90種以上でAE/AF撮影が可能です。

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仕様表