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FUJIFILM GFX100RF いくつかの妥協もあるが極めて携帯性の高いGFXカメラ

Digital Camera Worldが富士フイルム「FUJIFILM GFX100RF」のレビューを公開。X100VIより高級感のある作り、驚異的な解像性能ながらコンパクト、手振れ補正非搭載が欠点、ジョイスティックの反応が悪いなど。

Digital Camera World:Fujifilm GFX100RF review: the X100VI is all grown up

  • 価格:4,899ドル / 4,699ポンド / 8,799オーストラリアドル。GFXラインナップで最も安価なモデル。固定レンズながら102MPの高解像度を誇る。競合はLeica Q3(6,295ドル)で、IBISやf/1.7絞り、8Kビデオを搭載。
  • 外観:X100シリーズに似たデザインだがいくつか違いがある。
  • 質感:トッププレートはアルミ削り出しで高級感あり。製造には5時間以上、うち4時間は研磨工程に費やされる。
  • バッテリー:CIPA基準で800枚以上撮影可能。実際の使用では1個で500~600枚。バッテリー2個で2日間撮影可能。
  • インターフェース:記載なし。
  • 携帯性:90.4×133.5×76.5mm、735g。GFX 50RやX-T5+XF 16-55mmキットより軽量。コンパクトさが魅力だが、アダプターリングとレンズフードの追加でサイズが増す。
  • グリップ:記載なし。
  • 操作性:マニュアルコントロールが充実し、カスタマイズ可能。ジョイスティックはX100VIより大きく操作性向上。ただし、反応が鈍く、押し直しが必要な場面が多い。
  • 新機能:デジタルズームレバーで45mm、63mm、80mmの焦点距離をシミュレート可能。サラウンドビュー機能でクロップ領域を視認可能。アスペクト比変更ダイヤルを搭載し、複数の比率に対応。
  • 手ぶれ補正:非搭載。ISO3200、1/25秒での撮影は成功率が低い。IBIS付きのX100VIでは1秒でも問題なし。
  • ファインダー:5.3百万ドットOLED EVFを採用。ハイブリッドOVFは未搭載だが、サイズ・価格を考慮すれば妥当。富士フイルムが目指していたものを理解すると不満はない。
  • モニター:2方向チルト式。自撮りやVlogには不向き。
  • メニュー:記載なし。
  • フォーカス:オートフォーカスは富士フイルムの標準レベル。静音で素早いが、キヤノンやソニーには劣る。被写体認識機能は人・動物・昆虫・車両に対応。
  • 連写性能:記載なし。
  • 解像性能:102MPセンサーにより極めて高精細。デジタルズーム使用時も十分な解像度を維持。ただし、ファイルサイズは大きい。
  • 高感度ISO:6400までは良好。12800では粒状感が増加。
  • ダイナミックレンジ:記載なし。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:20種類以上のフィルムシミュレーションを搭載。Xシリーズのレシピも利用可能だが、一部の色は微調整が必要。
  • レンズ:35mm f/4固定レンズ。明るい環境では優れた描写。f/4の選択により、被写体分離や低照度性能は制限される。
  • 動画:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:コンパクトであるがゆえに、いくつかの妥協を強いられる。特に、ボディ内手ぶれ補正(IBIS)が搭載されていないことや、F4という控えめな絞り値が挙げられる。こうした些細な欠点はあるものの、GFX100RFは、真にポータブルなパッケージで卓越した中判画質を重視する写真家にとって、依然として非常に魅力的な選択肢である。

富士フイルム GFXシリーズ初となるレンズ一体型カメラ。全体的な外観やコントロールレイアウトはX100シリーズと似ていますが、光学ファインダーの省略、アスペクト比ダイヤルやクロップズームレバーの搭載など、1億画素の高解像センサーを活かす仕組みを導入しています。

搭載しているレンズはX100シリーズの「換算35mm」よりも画角の広い「換算28mm」となるF4レンズを採用。換算28mmで1億画素の高解像写真を撮影でき、クロップズームを使うと換算35mmで6200万画素のフルサイズセンサー領域の撮影が可能。さらに3100万画素のAPS-C、2000万画素の4/3相当までクロップすることができます。どのクロップを利用しても自由なアスペクト比を選ぶことができるのも面白い。

Digital Camera Worldのレビューでは、ボディ内手振れ補正がないこと、レンズの開放F値がF4であることを指摘。妥協してでも小型化する意義があったのかどうかは賛否両論となりそうですね。とはいえ、このサイズで44×33mmセンサーカメラを携帯できるのは魅力的なようです。

デジタルテレコンやアスペクト比、サラウンドビューなどの新機能を考慮すると、カメラ出力のJPEGを多用する人であれば面白いカメラとなりそう。ついでにフィルムシミュレーションダイヤルもあるとよかったですねえ。

逆に、RAWメインの人にとってアスペクト比ダイヤルやクロップズームレバーが無用の長物となり、カスタマイズで別の機能に割り当てることもできない点は悩ましい。あとは売り出し価格70万円超のカメラでJPEGを楽しむことができるかどうか。また、ジョイスティックの反応が悪い点を製品版で改善できているのか気になるところ。

FUJIFILM GFX100RF 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年4月10日(木)
  • 予約開始日:確認中
  • 希望小売価格:オープン
  • 市場推定価格:830,500円
  • B&H:4899ドル

アクセサリー

充電式バッテリー NP-W235
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デュアルバッテリーチャージャー BC-W235
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プロテクトフィルター PRF-49 / PRF-49S
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クリップオンフラッシュ EF-X20
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クリップオンフラッシュ EF-60
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クリップオンフラッシュ EF-42
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クリップオンフラッシュ EF-20
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ワイヤレスコマンダー EF-W1
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リモートレリーズ RR-100
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ステレオマイクロフォン MIC-ST1
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主な仕様

レンズ 焦点距離:35mm
(35mm判換算 28mm)
開放F値:F4-F22
最短撮影距離:0.2m
レンズ構成:8群10枚
イメージセンサー タイプ:GFX 102MP CMOS II
有効画素:約1億200万画素
4段分NDフィルター内蔵
プロセッサ X-Processor 5
静止画出力 JPEG
HEIF 4:2:2 10bit
RAW 14/16bit
TIFF 8/16bit
アスペクト比 4:3
3:2
16:9
65:24
176
5:4
7:6
1:1
3:4
デジタルテレコンバーター
()内の数値は35mm判換算相当
80mm(63mm)
63mm(50mm)
45mm(36mm)
手振れ補正 -
ISO 80~12800
拡張 25600
ストレージ SD UHS-II ×2
AF 検出方式:
測距点:425点
測距輝度範囲:-3.0EV
GFX100RF用に調整
被写体検出 動物/鳥/クルマ/バイク&自転車/飛行機/電車
シャッター メカニカル:30秒〜1/4000秒
電子:30秒〜1/16000秒
フラッシュ同調速度 1/2000秒 or 1/4000秒 ?
連続撮影速度 メカニカル:約6.0コマ/秒
電子:約3.0コマ/秒
連続撮影枚数
非圧縮RAW
メカニカル:17枚
電子:20枚
ファインダー サイズ:0.5型
解像度:約576万ドット
倍率:0.84倍
モニター サイズ:3.15型
解像度:210万ドット
可動方式:チルト
動画フレームレート 4K 30p
FHD 60p
動画出力 MOV
ProRes 422HQ/422・H.265・H.264
MP4
H.264
USB USB Type-C USB 10Gbps
マイク/ヘッドホン マイク:3.5mm
ヘッドホン:3.5mm
HDMI Type D
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth Ver. 4.2
その他ポート類 ホットシュー
バッテリー タイプ:NP-W235
撮影可能枚数:約820枚
サイズ 133.5×90.4×76.5mm
重量 本体のみ:654g
バッテリー含:735g
防塵防滴 フィルター装着で対応

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