ePHOTOzineが「GF20-35mmF4 R WR」のレビューを公開。安いレンズではないものの、高解像センサーを活かすことができる高い光学性能で、GFXシステムへと誘うエキサイティングなレンズに仕上がっていると評価。
ePHOTOzine:Fujifilm Fujinon GF 20-35mm F/4 R WR Lens Review
(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)
外観・構造:
- 付属のレンズフードは本体にしっかりと固定できる。
- 鏡筒は防塵防滴仕様で、前面はフッ素コーティング処理が施されている。
携帯性:
- 725g、112.5mmのサイズ・重量はGFX 100Sとの組み合わせでバランスが取れている。
操作性:
- フォーカスリングはとても滑らかに回転する。
フォーカス:
- ステッピングモーター駆動のAFは高速かつ正確に動作する。
- ズーム操作による全長の変化はない。
- 絞りリングは1/3段刻みで動作する。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 20mmの中央はF4からF11まで際立って良好だ。端はF4で非常に良好、F5.6からF11まで優れた結果が得られる。
- 25mmの中央はF4からF16まで際立って良好だ。端はF4から非常に良好、F5.6からF11まで優れた結果が得られる。
- 30mmの中央はF4からF11まで際立って良好だ。端はF4で良好、F5.6で非常に良好、F8とF11で優れた結果となる。
- 35mmの中央はF4とF5.6で優れた結果となり、F8で際立って良好となる。端はF4でまずまずだが、F5.6で良好、F8からF16まで優れた結果を得ることができる。
- 驚くべきパフォーマンスだ。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- ボケは滑らかな描写だ。
色収差:
- 色収差の補正状態は見事だ。問題となる可能性は低い。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 歪曲収差はほとんど見られない。
周辺減光:
- 20mm F4で目立つが、絞ると目立たなくなる。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 効果的だが、逆光時はコントラストが低下し、ゴーストが発生する可能性がある。
- 一般的な撮影でフレアに悩まされることはないだろう。
総評
ミドルフォーマットへ誘うエキサイティングなレンズだ。サイズが大きく、安いレンズではないが、解像度が高いうえ、滑らかなボケも得ることができる。万人向けではないものの、強くお勧めできる。
- 長所:
・抜群のシャープネス
・低色収差
・低歪曲
・F4
・防塵防滴
・美しいボケ
・周辺減光が控えめ- 短所:
・接写性能
・レンズサイズ
とのこと。
GFX用のレンズとしては初となる広角ズームレンズですが非常に良好な光学性能に仕上がっているようです。国内でも実売30万円超と決して安くない価格設定(このセンサーサイズ用のレンズとしては安い気もしますが)ですが、ePHOTOzineは価値のあるレンズと評価。
ePHOTOzineのテストではズーム両端や絞り開放におけるフレーム端で性能の低下が見られるものの、1~2段絞るとズーム全域で良好な結果を得ることができるようです。特に1億画素のGFX 100Sでこのような結果を発揮しているのが魅力的ですねえ。実写サンプルを確認しても、確かに絞った際はフレーム全体で良好な結果が得られているように見えます。
富士フイルム GF20-35mmF4 R WR 最新情報まとめ
GF20-35mmF4 R WR | |||
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レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2022年9月29日 | 初値 | 403,700円 |
マウント | Fuji G | 最短撮影距離 | 0.35m |
フォーマット | 44×33mm | 最大撮影倍率 | 0.14倍 |
焦点距離 | 20-35mm | フィルター径 | 82mm |
レンズ構成 | 10群14枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F4 | テレコン | - |
最小絞り | F22 | コーティング | |
絞り羽根 | 9枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ88.5×112.5mm | 防塵防滴 | 対応 |
重量 | 725g | AF | STM |
その他 | 絞りリング | ||
付属品 | |||
レンズフード |
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