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機能的でエントリーモデルのベストバイ|Z5II

PCmagが「Z5II」のレビュー公開。競合製品と比べて防塵防滴やデュアルカードスロット、充実したコントロールやファインダー・モニターのスペックを評価。AFや動画機能も充実しており、エントリーモデルとしてはベストバイの製品と言及。

PCmag:Nikon Z5II Review: You Won't Find a Better Full-Frame Camera Under $2,000

  • 外観:Z5IIはミラーレスとして標準的な外観で、中央ファインダーと深いグリップ、豊富な操作系を備える。見た目の個性ではZ fやSigma BFに劣るが、赤いストライプが施されたグリップなどにニコンらしい実用美。
  • 質感:Z5IIはエントリークラスでありながら防塵防滴に対応。筐体の多くにマグネシウム合金を使用し、耐久性も高い。これはEOS RPやR8などの競合機種よりも優れている。
  • バッテリー:EN-EL15cバッテリーを採用し、旧世代のEN-EL15にも対応。CIPA基準で約330枚と標準的だが、ソニーα7C IIの530枚には及ばない。実用上は旅行やイベントでの使用も可能だが、予備バッテリーの携帯が望ましい。
  • インターフェース:USB-C、マイクロHDMI、3.5mmのマイク・ヘッドホン端子を搭載。デュアルUHS-II SDカードスロットにより、信頼性の高い運用が可能。BluetoothとWi-FiによるSnapBridge接続に加え、Nikon Imaging Cloudによる同期・転送機能にも対応。
  • 携帯性:記載なし。
  • グリップ:深いグリップとサムレストで大型レンズ装着時も快適。Z 70-180mm F2.8とのバランスも良好で、指が窮屈になることもなかった。
  • 操作性:独特なボタン配置(EVF左の上部にドライブ/タイマー、削除)で操作性が高い。背面にはAF ON、Disp、iメニュー、ジョイスティックなど多彩な操作系が整っており、即応性が高い。
  • 手ぶれ補正:5軸手ぶれ補正を搭載。70mmで1/2秒の手持ち撮影が安定して成功し、1秒でも約50%の成功率。中央以外の被写体に対する補正効果は今後の評価が必要。
  • ファインダー:370万ドット、0.80倍の大型OLEDビューファインダーを搭載。明るさは最大約3,000nitと高く、メニューで表示倍率を「小」に設定できる配慮もある。情報表示も簡潔で見やすい。
  • モニター:3.2インチ、210万ドットのバリアングル液晶を搭載。タッチ操作対応で、上下左右や前向き回転も可能。個人的には水平構図をとりやすいチルト式を好むが、バリアングル式も使い勝手は高い。
  • メニュー:タブ式の構成で整理されており、マイメニューも用意。iメニューでは最大12項目を設定可能。写真用と動画用で別々に設定でき、カスタマイズ性が高い。
  • フォーカス:Z 5より大幅に改善されたAFシステムを搭載。人物・動物・車・飛行機などの被写体検出に対応し、3Dトラッキングとも連動する。任意のAFポイントの移動もスムーズで、動体撮影にも有効。
  • 連写性能:最大11コマ/秒(メカ)、14コマ/秒(電子)でRAW対応。JPGでは電子シャッター使用時に最大30コマ/秒、さらにプリキャプチャモードも利用可能。高速メモリーカード使用で大量連写も問題ない。
  • 解像性能:24MP BSI CMOSセンサーとExpeed 7を搭載し、優れた解像力と色再現性。ボディ内手振れ補正を活用した96MPのマルチショットモードにも対応するが、三脚とPCソフトが必要。静止風景向きで、Z5IIと(ボディ内合成が可能な)S5IIのどちらを選ぶかは用途次第。
  • 高感度ISO:ISO100〜1600で最も高画質。ISO3200〜25600でも実用的だが、ISO51200以上ではノイズやぼやけが増える。RAWでは粒状性が強くなる。
  • ダイナミックレンジ:記載なし。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:標準的なカラーモードに加え、ディープトーンやデニムなどのスタイルプロファイルも搭載。RAW現像機能もカメラ内で使用可能で、iボタンから簡単にアクセスできる。
  • 動画:4K60ではAPS-Cクロップ、4K30/24はフルサイズを活用。10bit H.265や12bit N-Rawに対応し、編集耐性が高い。発熱耐性も良好で、長時間撮影も可能。入門者から中級者まで扱いやすい動画性能を備える。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:Z5IIは価格高騰時代において、Z6IIIの多くの機能をより低価格で提供する優れた選択肢である。EOS R8より高価ながら、ファインダー、防塵防滴、手ぶれ補正、動画性能で上回る。2,000ドル以下で最もバランスに優れたフルサイズカメラの一つであり、エントリーレベルのベストバイといえる。

ニコンが2025年4月に発表した新しいフルサイズミラーレスカメラ。
Z5の使いやすく小型軽量なボディデザインそのままに、センサーとプロセッサが新しくなっています(Z f と同等)。背面モニタがバリアングル式に変更となっている点に注意が必要なものの、AF・連写・動画・撮影機能などなど全体的に強化。販売価格も高くなってしまいましたが、その分の価値は十分にあるのかなと。

この価格帯には他社の競合機種も多いですが、防塵防滴やマグネシウム合金製ボディ、AFジョイスティックやファインダー・モニターの仕様が非常に良好。全体的にバランスの良いカメラに仕上がっています。

PCmagのレビューでは前モデルと比べて全体的に強化されている模様。センサーやプロセッサは目新しいものではないものの、定評のある画質やAF性能、動画機能を実現しているようです。ただし、動画撮影の強化に合わせて、モニターの可動方式がチルトからバリアングルに切り替わっている点には注意が必要。それ以外の点ではZ5からの正常進化モデルとなっています。

最大のライバルは Zf ですが、操作性などは Z5II のほうが実用的。どうしても見た目が気になる場合は Zf と言ったところでしょうか。

ニコン Z5II 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年4月25日
  • 予約開始日:4月10日10時
  • 希望小売価格:オープンプライス
  • ニコンダイレクト:
    ・ボディ:258,500円
    ・24-50レンズキット:299,200円
    ・24-200レンズキット:358,600円

主な仕様

イメージセンサー タイプ:裏面照射型CMOS
有効画素:2450万画素
センサー除塵 イメージセンサークリーニング
イメージダストオフデータ取得
手振れ補正 センサーシフト方式5軸補正
プロセッサ EXPEED 7
ISO 100~64000
拡張 50/204800
RAW 14bit ロスレス/高効率/高効率★
HEIF 対応
ストレージ SD UHS-II ×2
AF 検出方式:ハイブリッド
測距点:273点
測距輝度範囲:-10~19EV F1.2
被写体検出 人物(顔、瞳、頭部、胴体)
犬、猫

飛行機
車、バイク、自転車
列車
シャッター 1/8000~30秒
フラッシュ同調速度 1/200秒以下
連続撮影速度 メカ:約14コマ/秒
電子:約15コマ/秒
C1/C2:約15・30コマ/秒
プリキャプチャー
連続撮影枚数 200コマ
ファインダー サイズ:0.5型 Quad-VGA OLED
解像度:369万ドット
倍率:約0.8倍
モニター サイズ:3.2型
解像度:約210万ドット
可動方式:バリアングル
動画フレームレート 4K 60p
FHD 120p
動画出力 NEV、MOV、MP4
動画圧縮 N-RAW(12bit)
H.265/HEVC(8bit/10bit)
H.264/AVC(8bit)
USB SuperSpeed USB
マイク/ヘッドホン マイク:φ3.5mm
ヘッドホン:φ3.5mm
HDMI Type D
Wi-Fi IEEE802.11b/g/n/a/ac
Bluetooth Ver.5.0
その他ポート類 -
バッテリー タイプ:EN-EL15c
撮影可能枚数:約330コマ EVF
サイズ 約134×100.5×72mm
重量 本体のみ:約620g
バッテリー含:約700g
防塵防滴 対応

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