LAOWAレンズ レンズ 海外の評価

Laowa 6mm T2.1 Zero-D MFT Cineは驚くほどコンパクトで素晴らしい光学性能

Digital Camera Worldが「Laowa 6mm T2.1 Zero-D MFT Cine」のレビューを公開。換算12mmの広角レンズながらコンパクトで大口径、そしてシネレンズとしては手ごろな価格を実現していると高く評価しています。

Digital Camera World:Laowa 6mm T2.1 Zero-D Cine review

外観・構造:

  • 光透過率を表すT値で「T2.1」となる非常に明るいレンズだ。
  • フォーカスリングはモーター駆動のフォローフォーカスユニットで駆動するように設計されている。
  • 絞りリングは、映像制作の用語で言うなら「アイリス」だ。このレンズはギア式アイリスコントロールも搭載している。
  • 物理的な欠点を見つけるのは実に難しい。
  • 金属製で非常に高級感がある。

携帯性・価格:

  • サイズと価格は特筆すべき項目だ。
  • 大口径シネレンズといえば、大きくて高価なのが常識だが、このレンズはどちらも当てはまらない。
  • 実際、マイクロフォーサーズの単焦点レンズの基準からしても非常に小さく、かなり軽い。
  • 699ドルという価格は、LAOWAの基準からすると特に安くはないが、シネレンズの世界ではかなりお買い得に見える。

操作性:

  • フォーカスリングと絞りリングは非常に滑らかで、どこにもざらつきがない。
  • 長年、フライ・バイ・ワイヤ方式のフォーカシングを採用した「デジタル」レンズを使ってきた人にとって、これはかつてレンズがどのように使われていたかを思い出させるもになる。

フォーカス:

  • 長いストロークのフォーカスリングにより、正確なピント距離の目盛りが得られるので、ゾーンフォーカスやハイパーフォーカルにおいて、被写界深度の指標マークがより有用となる。
  • ただ、フォーカスリングが無限遠マーカーをわずかに超えており、レンズの無限遠とカメラの無限遠が正確に一致しない。
  • このレンズは焦点距離が短いので、被写体によほど近づかない限り、開放でも被写界深度が非常に深い。
  • 取り外し可能なレンズ取り付けプレートの下に挿入するためのシムが付属する。これは、カメラのマウントプレートのわずかな誤差が、距離目盛を使ったマニュアルフォーカスに影響を与える可能性があるため、それを補正するために用意されたものだ。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 中央部のシャープネスはT/2.1の開放でかなり良好だが、レンズの性能を最大限に引き出すにはT/2.8まで絞る必要がある。
  • このような短い焦点距離のレンズは、シャープネステストチャートに非常に近い位置で撮影するため、中間フレームと隅のシャープネススコアは必然的に低くなる。
  • これらの結果は、超広角単焦点に期待されるものと一致している。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 記載なし。

色収差:

  • 色収差は絞り開放でのみ目立ち、その場合でも深刻ではない。
  • T/4まで絞れば、色付きは無視できるほど小さくなる。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • このレンズは顕著な樽型歪曲が発生するが、歪曲の程度はそれほど悪くなく、後処理で簡単に補正できる。

周辺減光:

  • APS-C用レンズのLAOWA 9mm F2.8 Zero-Dとは異なり、隅に大きな影はない。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 明るい光源からのレンズフレアの影響を少し受けやすいことが判明した。これはフレーム内とフレーム外の光源どちらも当てはまる。
  • レンズフードは付属しておらず、鏡筒の遮光性も期待できない。

総評

オートフォーカスやカメラ通信用チップのような最新のガジェットを排除し、収差のない優れた光学性能、驚くほど明るいT値、ポケットサイズ、そして笑顔になれる価格で、LAOWAはまたしても素晴らしいレンズを世に送り出した。

驚くほど小型で優れた光学性能を発揮する。明らかにマニュアルフォーカスのデザインは、Vlogger、ランアンドガンやストリートフォトグラファーに合わないかもしれないが(巨大な被写界深度は助けとなるが)、本格的な静止画や動画撮影用としては素晴らしい小さな光学系だ。

また、シネレンズでありながら、スチルでも十分に使用可能だ。しかし、静止画フォトグラファーは、もう少しの辛抱が必要だ。LAOWAは、スチルバージョンが登場する予定だと言及している。

  • 長所
    ・換算12mmの超広角
    ・T2.1
    ・収差が驚くほどない
    ・フォーカス/アイリスコントロール用ギア
  • 短所
    ・距離指標は概算
    ・電子接点なし
    ・少しフレアがでやすい

とのこと。
2022年3月に発表したCineレンズ群の中の一つとして、新しい光学設計を採用したマイクロフォーサーズ用の超広角単焦点。「6mm」は35mm判換算で12mmとなる非常に広い画角が特徴で、マイクロフォーサーズでは非常に珍しい焦点距離です。

広い画角にもかかわらず、コンパクトサイズでT2.1と非常に明るいT値を実現しているのは凄い。DCWのレビューを読む限りでは周辺減光も良く抑えられている模様。さらに歪曲収差を効果的に補正し、色収差は欠点とはならない模様。レンズの解像性能はテストチャートでは判断できないようですが、近距離でも極端な落ち込みが見られないのは強みと言えるかもしれませんね。さらに、静止画向けのモデルも投入を予告しているみらいなので期待。

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