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ソニー「α1」のダイナミックレンジはα9から大きく改善している

DPReviewがソニー「α1」の画質に関するレビューを公開。高解像・高速読み出しが可能な積層型CMOSセンサーですが、α9よりも良好なダイナミックレンジを備えている模様。

ILCE-1

DPReview:Sony a1 initial review Image quality

RAW

高ISO感度

  • RAWでは、α1が本当に見事なパフォーマンスを発揮し、あらゆるシーンで同程度の解像度を備えた競合他社と肩を並べることができる。
  • α7R IVの高解像度センサーの優位性を確認するには、じっくりと観察しなければならない。
  • α1は他の選択肢と同じように、偽色のアーチファクトが発生しやすいことがありまる。
  • 多くの場合、クレイジーな読み出し速度を実現するにはノイズの代償が不可欠だ。しかし、高ISO感度ではキヤノン「EOS R5」と同等の性能を発揮し、ニコン「Z 7 II」とは僅差である。そしてパナソニック「LUMIX DC-S1R」よりも少し良好だ。
  • プロ志向の競合モデルと比較すると、α1は競争力がある。キヤノン「EOS-1D X III」やニコン「D5」よりも少し遅れているが、これは画素数の増加によるものだ。

JPEG

  • α1は初期設定でかなり積極的なシャープネス処理をしている。α7R IVと比較して1段階だけ強くなっているように見える。
  • 一見するとニコン「Z 7 II」とかなり似ているにもかかわらず、ソニーははるかに効果的で細かいディテールを保持している。シャープネスが高いにもかかわらず、α1は、ニコンの画像で見られるようなエッジのオーバーシュートに悩まされることは無い。
  • α1と競合機種を含めて色味は良好で心地よい。特にソニーは黄色が濃く出ている。
  • α7R IVと比較すると、α1はこれらの豊かな黄色から、マゼンタ色に染まった青、暖色系の緑、白人の肌色(ソニーa7S IIIと同様)をやや抑えた色調まで、多くの改良が施されているように見える。
  • 赤は彩度が少し下がったように見え、α7R IVで見たようなキャノンのようには見えない。
  • ISO感度が高くなると、残念ながらα1はかなりの色のにじみが出てしまう。ニコンはこの点で抜群だ。
  • どのカメラもある程度の輝度ノイズを残している。正直なところ、キヤノンとニコンは他のカメラに比べてやや遅れをとっているが、どれも低コントラストのディテールをうまく表現している。
  • α7R IVはα1よりもわずかに多くのディテールを保持しているように見えるが、より多くの輝度ノイズを犠牲にしている。
  • α1は、輝度ノイズの低減のために細部のディテールを犠牲にして、少しだけバランスを取っている。
  • プロ機と比較すると、α1は最高ISO感度でもニコンD5やキヤノンEOS-1D X IIIよりもディテールを保っており、解像度の高さに助けられているのは間違いない。しかし、輝度ノイズや色にじみの犠牲が伴っている。

ダイナミックレンジ

  • α1はフルサイズ積層型CMOSセンサーを採用したソニーの3台目のカメラだ。
  • 最初のカメラであるa9は、センサー読み取り速度のために低ISOダイナミックレンジを犠牲にしていたが、a9 IIではベースISOで1/2EVの改善が見られた。
  • α1は、a9モデルよりもさらに高速なセンサー読み出し速度にもかかわらず、低ISOダイナミックレンジでさらに大きな改善をもたらした。
  • α1で撮影したISO100のRAWファイルを6EVで増感した後でも、シャドウ部のノイズレベルは控えめだ。クラストップのα7R IVにわずかに遅れをとっているとはいえ、同等のレベルである。
  • プロ向けと比較すると、ニコン「D5」、ソニー「a9 II」、キヤノン「EOS-1D X Mark III」と比較して、ノイズレベルが最も低く、ディテールも最高で、クラストップレベルの性能を発揮している。
  • キヤノンの場合、シャドー部のノイズレベルは非常に低いが、これはRAWでのノイズリダクションのおかげであり、ディテールを犠牲にしている。
  • α1を電子シャッターに切り替えても、シャドウの深い部分のノイズはわずかに増加するだけで、ほとんどのフォトグラファーには無関係なほど小さい。

ISO不変性

  • α1のセンサーは一見するとISO不変ではないように見えるが、これはデュアルゲイン設計によるものだ。
  • ISO100と400の撮影では、+6と+4EVを増感した時のノイズレベルが似ているように見える。しかし、ISO800と6400では、+3と0EVを増感した時のノイズレベルが似ているように見える。
  • α1には、基本的に2つのISO不変範囲があり、100と400の間と500以上の間である。ISO500はカメラの第2の「ベース」ISOであり、各画素は低照度下でのパフォーマンスを向上させるために高変換ゲインモードに切り替わる。
  • これは薄暗い状況で高ISO感度が必要な場合、カメラをISO 500に設定して撮影時のノイズを低く抑えることが可能だ。後処理で撮影した写真を増感するまでノイズは目立たない。ISOを高く設定して撮影した場合よりも画像は暗くなるが、ハイライト情報を何段も節約することができる。
  • 同様に、速いシャッタースピードでISO100以上500以下のISOを必要とするような明るい条件では、ハイライト情報を保持するためにカメラをISO100に設定することができる。
  • 電子シャッターモードでは、最低ISOで深いシャドウのノイズがわずかに増えただけだ。画質差は200以上のISOではパフォーマンスの違いが無くなる。

とのこと。
α1は30コマ秒の連続撮影使用時に「圧縮RAW」限定となるので注意が必要ですが、それ以外のシーンでは以上に良好な画質を期待できそうですね。α7R III以上の解像性能を発揮し、一般的な高画素モデルと同等のダイナミックレンジを備えているようです。

キヤノンEOS R5は電子シャッター使用時にダイナミックレンジが狭くなってしまうものの、比較してα1は影響が小さいように見えます。気軽に電子シャッターを活用できるのは良いですね。(と思って実写作例を見比べてみましたが、そこまで差は無いかもしれません。)

気になる点があるとすればZ 7IIやS1Rと言った高画素モデルと比べて偽色が出やすいことでしょうか?同じローパスフィルターレスのカメラと見比べても偽色が多いのは不思議ですね。

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