日刊工業新聞の「ニュースイッチ」がキヤノン常務執行役員 戸倉剛氏のインタビュー記事を公開しています。
- 市場縮小は普及帯価格の減少傾向が特に強い。消費者をよく見て魅力を感じられる商品を投入してゆく
- EOS Kiss Mは女性の購入比率が高く、新規層獲得に寄与した。しかしながら、若者や女性比率向上は難しい。既存カメラの形に縛られないことも重要だ。
- フルサイズミラーレス「EOS R」はまだ楽しめる層が限られている。システムの拡充が最優先事項であり、性能や価格で上下の領域へ拡充する。
- ミラーレス最上位機種は過去の性能を凌ぐ製品でなければならない。快速・快適・高画質を今後も追求し、動画やネットワークとの親和性も重要な進化軸だ。
- ミラーレス用レンズは小型軽量を意識している。一眼レフで提案出来なかった個性的なレンズも投入したい。さらに画質へフィードバックできるレンズもリリースする。さらに画像処理の活用でさらに進化できるので、EOS Rシステムにしかできない点を追求する。
- ボディ製造の自動化と比べてレンズの自動化は難易度が高い。高精度の追求や良品率の向上、そして製造コスト抑制のため、自動化に向けて一生懸命取り組んでいるところだ。
- 高画質の画像ファイルはデータサイズが大きく、第五世代通信(5G)は撮影の快速・快適に繋がるキーワードだ。大きなスポーツイベントなどでリアルタイムにやりとりする場合に重要な要素となってくるだろう。
- 2019年と2020年は世界的に連続する大きなスポーツイベントがある。大きなイベントは市場にとってプラスであり、プロ向けのビジネスチャンスであることに加えて交換レンズシステムの価値を認識してもらえる良い機会だ。
とのこと。
交換レンズシステム市場が縮小している上、ソニー・ニコン・パナソニックとフルサイズミラーレス市場のパイを奪い合う状況となっています。大きなシェアを持つソニーに対し、後発のキヤノンがどれだけ巻き返すことが出来るのか気になるところですね。EOS Rの精力的なファームウェアアップデートやF2.8大口径ズーム3本の投入など、他社と比べて動きが速いのは流石のキヤノンと言ったところでしょうか。
また、「RF28-70mm F2L USM」や「RF35mm F1.8 Macro IS STM」などミラーレス化でこれまでに無かった面白いレンズも登場しており、今後どのようなレンズ群を展開するのか目が離せません。個人的には特許出願にあった小型軽量な明るい単焦点レンズの登場に期待。その他にも様々なミラーレス用レンズの特許出願が存在します。
さらに「画像処理を活用する」と述べているのも一つのポイントのように感じます。従来のキヤノンレンズはミラーレス用レンズであっても光学的な収差補正を意識した描写傾向でしたが、「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」は完全にデジタル補正を前提とした光学設計となっています(歪曲収差が明らかにデジタル補正依存)。今後も同じように歪曲収差や周辺減光、倍率色収差のデジタル補正を前提とした設計の個性的なレンズが登場するのかもしれません。
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