LenstipがVenus Optics「LAOWA 9mm F2.8 Zero-D Xマウント用」のレビューを掲載しています。
Lenstip
- 画角が狭いサムヤン「10mm F2.8 ED AS NCS CS」より小型で軽量だ。
- 電子接点は無い。
- 製造国は中国だ。
- 絞りリングはF2.8?F22で動作する。
- 19mmのマニュアルフォーカスリングはピント距離全域で130度の回転角を持っている。マニュアルフォーカスレンズとして回転角は大きく無いが、このレンズの被写界深度であれば十分だ。
- フードは金属製である。
- 解像性能:
・中央:センセーショナルな性能だ。F2.8-F4で80-81lpmmと本当に優れた数値を達成している。F2.8の結果は我々が賞賛したXF80mmマクロより良好だ。
・隅:中央とはかけ離れており、レンズのサイズから予想できるパフォーマンスだ。しかし、Laowaは頑張っているほうだ。F2.8は良像の基準値を少し下回るが、F4まで絞ると許容範囲となる。さらに絞ったとしても60lpmmに達することは無い。- 軸上色収差に関する特別な問題は無い。絞り開放でも色づきを見つけることは難しい。
- 倍率色収差は絞ると増加するが、中程度まで達しない。とても良好に補正されている。
- 球面収差による問題は無い。
- 歪曲収差はRAWで-1.73%の樽型だ。無限遠でかなり絞ると-1.06%となる。ZERO-Dとはいかないが、広角レンズとしては良好に補正されている。
- APS-Cセンサーで9mmは115.2度の画角となるはずだが、Laowaは113度と主張している。我々の測定では113.6度程度だった。
- コマ収差を広角大口径レンズで補正するのは簡単なことではない。本レンズはまずまず良好に補正されている。コマ収差は発生するが、大きくは無い。
- 非点収差は我々の測定で6%と低い。絞り開放から厄介とはならず、F4まで絞れば無視出来る。
- 周辺減光は絞り開放で-3.12EVと目立つ数値だ。F4まで絞っても-2.38EVと大きい。F5.6でも-2.08EVだ。F8の-1.95EV以降は改善しない。
- 逆光で太陽がフレームに入ると典型的なフレアが発生する。フレーム外にあったとしても小さなゴーストが発生する。
長所:頑丈で小さな鏡筒・センセーショナルな中央画質・無視できる軸上色収差・僅かな倍率色収差・球面収差の問題無し・適度に補正された歪曲収差・穏やかな非点収差
短所:F2.8付近における隅の画質・大きな周辺減光・逆光耐性が悪い
Laowa 9mm F2.8 ZERO-Dは我々が賞賛したマイクロフォーサーズ用の兄弟レンズ「7.5mm F2 MFT」より良好で、とても面白いレンズであることは疑う余地が無い。
欠点はレンズのサイズから予想できる範疇(周辺減光と隅の解像性能)だけで思いがけないネガティブなパフォーマンスは無かった。
中央の解像性能はレコードに近いとても高いパフォーマンスで我々の予想を上回っていた。このレンズの欠点を把握しているのであればこのレンズをおススメすることに全く不安は無い。
実際にアイスランドの旅行に持って行き、1000枚以上の写真を撮影した。結論としては完全に肯定的なものだ。大部分の撮影はこのレンズで済み、カメラにマウントされたままだった。XF18-55mmを使わなければならなかった状況は二つの手で数えられる程度だ。
フォーカシング操作に問題は無く、多くの状況でフォーカス位置は固定しておけば十分だ。
とのこと。
評判の良い「Laowa 7.5mm F2 C-Dreamer」と同様に中央解像はとても高いようです。周辺解像の甘さも似た性能となっていますが、絞ることでまずまず良好となるもよう。
逆光耐性はやはり悪いみたいですね。私も7.5mm F2を使っていてフレアとゴーストは厄介と感じました
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