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LUMIX S9 は撮影体験をスマートフォンに近づけたい初心者向けのフルサイズカメラ

techradarがパナソニック「LUMIX S9」のハンズオンレビューを公開。小型軽量で優れた画質と機能を備えた映像制作向けのカメラと評価。いくつかの欠点から、全体的な撮影体験をスマートフォンの使用にできるだけ近づけたい初心者の映像制作者向けのフルサイズカメラと言及。

techradar:Hands on: Panasonic Lumix S9 review – small, simple, powerful, flawed

  • 価格:LUMIX Sシリーズでは最も安価だが、より高性能なボディのS5IIが同様の価格で販売されることがよくある。
  • 外観:4色のカラーバリエーションで販売。
  • 質感:記載なし。
  • バッテリー:小型サイズを考慮するとまずまず。フル充電されたバッテリーで最大 470 枚の写真を撮影でき、4K /60p を 100 分間連続録画できます。
    (訳注:4Kは最大で15分までのため、収録を分ける必要があります。)
  • インターフェース:ヘッドフォン ジャックがない。動画に重点を置いたカメラとしては失策のように感じる。SD UHS-II対応シングルスロット。
  • 携帯性:パナソニックのこれまでで最も小さいフルサイズカメラ。
  • グリップ:親指グリップはある程度役立つが、両手で支える必要がある。サードパーティのグリップを取り付ける必要がある。
  • 操作性:非常にシンプルで初心者にも優しい。
  • 手ぶれ補正:性能は抜群。おだやかな動きであればジンバルを使わなくても十分滑らか。
  • ファインダー:非搭載で追加するオプションもない。
  • モニター:明るい光の下では見づらいがきちんとした品質。
  • メニュー:とてもよくレイアウトされている。
  • フォーカス:パナソニック史上最高のオートフォーカス システム。人間と動物の被写体を検出に対応。 一般的に非常にうまく機能する。
  • 連写性能:記載なし。
  • 画質:S5IIと実質的に同じセンサーと動画仕様で、優れた品質。
  • 高感度ISO:記載なし。
  • ダイナミックレンジ:記載なし。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:記載なし。
  • 動画
    ・収録中の赤枠機能が見つからない。
    (訳注:仕様表には「対応」と記載されています)
    ・そしてタリーランプ機能もない。動画重視のカメラとしては説明のつかない欠落。
    ・残念ながら連続撮影時間は厳しく制限されており、4Kはわずか 15 分に制限され、6K で撮影する場合はさらに 10 分に短縮。
  • LUT
    ・比類のない多様なカラー プロファイルにすばやくアクセスできる。
    ・Android 版の Lumix Lab アプリを少し使ってみたが、まだ結論はでない。
    ・接続は他のアプリよりも高速だが、アプリは依然として扱いにくく、ファイル転送と LUT プロファイルのアップロードに限定されている。
    ・Android バージョンを使用した私の経験では、カメラのペアリングは他のほとんどの競合アプリよりも速く、信頼性も高い。
  • 作例集:なし

総評

  • 気に入る点がたくさんある。より高価なS5IIから優れた動画機能を継承し、より小型でカラフルなボディに詰め込んでいる。 信じられないほどのコストパフォーマンス。
  • 若いクリエイターにアピールするように設計された、はるかにシンプルでカラフルなボディ。
  • 2400万画素 の静止画は高品質だが、これは写真家のツールではない。コールドシューのため外付けEVFやフラッシュには非対応。外部マイクやトップハンドルなどの他のアクセサリに限定されている。
  • 本質的には、カメラを向けて撮影するだけで、優れた映像と音声を撮影できる点を信頼し、全体的な撮影体験をスマートフォンの使用にできるだけ近づけたい初心者の映像制作者向けのフルサイズカメラ。
  • ターゲット市場を考慮すると、Lマウントの交換レンズ式カメラであるべきではなく、むしろ富士フイルムX100VIのようなレンズ固定式コンパクトカメラであるべき。
  • デザイン的にはソニーの ZV-E10 のほうが、より優れた選択肢のように思える。APS-C センサーと小型レンズ、グリップもしっかりしている。
  • とはいえ、S9 は多くの点で非常に優れており、新しい機能も備えている。若いクリエイターの心をつかむかどうかは、今後注目されるだろう。

LUMIX S5IIと同じセンサー・プロセッサ・手振れ補正・バッテリーを、小型軽量なボディに詰め込んだ個性的なカメラ。バッファや動画の連続撮影時間は短いものの、LUMIX S5IIとよく似た撮影機能を備えています。ただし、ファインダーが無く、ポート類が少なく、コントロールは大幅に低下する点には注意が必要。とはいえ、スマートフォンアプリ「LUMIX Lab」との連携によるLUT登録が容易であること、39枠の保存枠など、個性的な強みを備えています。

techradarのレビューでは、ファインダーレスではあるものの、小型軽量ながら機能的で、コンテンツクリエイターにとって魅力的なカメラであると感じたようです。操作性はシンプルで、スマートフォンを使った撮影体験に近づけているとのこと。同じような見解をDPReviewも言及しており、カメラの撮影体験を重視する場合には不向きな製品と言えるかもしれません。

また、センサーサイズを妥協すると他社の優れたVlog向けカメラ(ZV-E10)やコンパクトカメラ(X100VI)に分がある模様。レビュワーが言及しているように、レンズ固定式のコンパクトカメラのほうがシンプルで簡単な撮影体験だったかもしれませんね。ただ、年内に発売が予定されている新製品「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」が登場することで状況が一変する可能性あり。広角18mmまでをカバーしつつ、小型軽量でS9と相性の良いズームレンズは魅力的。このズームレンズと同時発売のほうが効果的だったような気もしますが、真意は不明。

パナソニック LUMIX S9 最新情報まとめ

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:裏面照射型
    ・有効画素数:2420万画素
    ・除塵ユニット:センサーシフト式
    ・手振れ補正:ボディ 5段 / Dual.IS 2 6.5段
    ・ISO:100-51200
    ・デュアルネイティブISO
  • シンクロスキャン(静止画)
  • プロセッサ:ヴィーナスエンジン
  • ハイレゾモード(手持ち対応)
  • アスペクト比:4:3 / 3:2 / 16:9 / 1:1 / 65:24 / 2:1
  • ライカモノクローム
  • LUT 最大39登録可能
    不透明度 10~100%で調整可能
    2つのLUTを適用可能
    スマートフォンアプリで簡単に追加可能
  • SD UHS-II カードスロット:×1
  • AFシステム:
    ・像面位相差 / コントラスト 検出
    ・測距点:779点
    ・測距輝度範囲:-6~18EV
    ・被写体認識:人物・動物・車・バイク
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:-
    ・電子シャッター:1/8000 - 60秒
    ・連続撮影速度:電子 最大30コマ秒
    ・連続撮影枚数:H RAW 55枚以上 / SH RAW 36枚
    ・フラッシュ同調速度:-
  • ファインダー:-
  • モニター:フリーアングルモニタ 3.0型 184万ドット
  • 動画:
    ・6K:29.97p 200Mbps 4:2:0 10-bit LongGOP
    ・全幅 4K:29.97p 150Mbps 4:2:2 10-bit LongGOP
    ・S35 4K:59.94p 200Mbps 4:2:2 10-bit LongGOP
    ・FHD:119.88p 150Mbps 4:2:2 10-bit LongGOP
    ・出力:
    ・電子IS:対応
    ・連続撮影時間:
    ・4Kオープンゲート
    ・リアルタイムLUT
    ・MP4(Lite): H.265/HEVC
    ・アクティブIS
  • 動画連続撮影
    ・[6K][5.9K]10分
    ・[C4K][4K][3.8K][3.3K]15分
    ・ [FHD] 20分
  • インターフェース:
    ・USB:USB-C 10Gbps
    ・ヘッドホン:-
    ・マイク:3.5mm
    ・HDMI:D
    ・Wi-Fi:2.4GHz / 5GHz
    ・Bluetooth:Ver 5.0
    ・シンクロ:なし
    ・その他:-
    ・コールドシュー
  • バッテリー
    ・タイプ:2200mAhバッテリー
    ・撮影可能枚数:470枚 静止画
    ・充電方法:USB 給電・充電
  • サイズ:126×73.9×46.7mm
  • 重量:403g(ボディのみ)
  • 重量:486g(バッテリー・カード含む)

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