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LUMIX S9 は完成度の高いエントリーフルサイズだが慎重に検討すべき点もある

Xitekがパナソニック「LUMIX S9」のレビューを公開。小型軽量でS5と同じ画質が得られるフルサイズエントリーモデルと評価。おしゃれなカラーリングやボディデザインも長所になるとしつつ、厳しい連続撮影時間やメカニカルシャッターレスについて指摘。

Xitek:玩转多彩LUT 松下LUMIX S9评测

  • 外観:GM1を彷彿とさせるデザイン。豊富なカラーバリエーション。
  • 構造:コンパクトサイズを実現するため、ファインダーとメカニカルシャッターが無い。その他の主な要素はS5IIとよく似ている。
  • バッテリー:DMW-BLK22を使用。良好な性能。
  • インターフェース:コールドシューのためフラッシュ非対応。HDMI DとUSB-C、マイク3.5mmに対応。ヘッドホンには非対応。
  • 携帯性:小型軽量。S5IIと比べて小型化。fpやZV-E1よりもわずかに大きく重い。
  • グリップ:記載なし。
  • 操作性:前面にFnボタンがない。上部にWB・ISOボタンがない。操作は右手側に集中。背面のレイアウトはG100などと似ている。
  • 手ぶれ補正:SIGMA fpにはない手振れ補正を搭載。
  • ファインダー:非搭載。
  • モニター:fpにはないバリアングルモニタを搭載。自撮りに対応。S5IIと同じ184万ドット。
  • メニュー:S5IIの大部分を継承。さらにLUT関連の機能が強化されている。
  • フォーカス:像面位相差AFに対応。
  • ドライブ性能:ローリングシャッターの影響は比較的目立つ。
  • 解像性能:記載なし。
  • 高感度ISO:ISO 1600-3200までは綺麗。6400-12800でカラーノイズが目立つようになる。25600-51200はノイズ低減時のディテール低下が顕著。S5と同程度だが、電子シャッターの影響を受けているように見える。
  • ダイナミックレンジ:+2EVまで白飛びを抑制できていた。-3EVからの復元時はノイズが強く、S5の結果よりも悪い。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:記載なし。
  • 動画:MP4 Liteでわずか50Mbpsの4K動画が出力できる。同時に6K/4Kの高度な動画撮影が可能。ただし、アクティブ冷却機能がないので連続撮影時間に制限がある。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:ファッショナブルなカメラボディでS5IIと同じ画質を利用できるフルサイズのエントリーモデル。いくつかの妥協点があるが、ファインダーレスは撮影体験として許容できる範囲内。ただし、電子シャッターの歪みやフリッカー、動画連続撮影時間に関しては慎重に検討する必要がある。

LUMIX S5IIと同じセンサー・プロセッサ・手振れ補正・バッテリーを、小型軽量なボディに詰め込んだ個性的なカメラ。バッファや動画の連続撮影時間は短いものの、LUMIX S5IIとよく似た撮影機能を備えています。ただし、ファインダーが無く、ポート類が少なく、コントロールは大幅に低下する点には注意が必要。とはいえ、スマートフォンアプリ「LUMIX Lab」との連携によるLUT登録が容易であること、39枠の保存枠など、個性的な強みを備えています。

Xitekのレビューでは、ファインダーレスではあるものの、小型軽量ながら機能的で、フルサイズ画質をおしゃれなボディで簡単に使いたい人にとっては面白い選択肢のようです。基本的にはS5IIと同じセンサー・プロセッサを使用しており、撮影機能が豊富に揃っているのは魅力的。特に言及していませんが、S5IIと同じく手持ちのハイレゾモードにも対応していたはず。

やはり問題となるのはメカニカルシャッターレスで、高速で動く被写体を撮影すると歪みが発生したり、人工照明でフリッカーが発生する可能性がある模様。シャッタースピードを調整することで緩和したり紛らわすことも可能ですが、何も考えずに撮影したい場合はメカニカルシャッター搭載機のほうが良いかもしれません。

手持ちにLUMIX S5など2400万画素 BSIセンサー搭載機があれば、電子シャッターで試してみることが可能。確かに、(APS-Cやマイクロフォーサーズと比べて)ローリングシャッターが比較的目立つので注意が必要。特に(影響がわかりにくい)スマートフォンからのアップグレードとしてLUMIX S9を導入する際は気を付けたほうが良さそう。参考までに手持ちのカメラで影響度をしたべた結果を掲載。

積層型CMOSセンサー搭載機以外は少なからず影響が目立ちます。(個人的には)動く被写体で目立ちにくいと感じるのはEOS R5やE-M1Xあたりから。もちろん、撮影する被写体によってはEOS R5なども許容できないと感じるかもしれません。このあたりは実際に使ってみないと適合するか分かりませんが、少なくとも「ローリングシャッターが比較的目立つ」センサーを使用しているのは間違いありません。(類似のセンサーを搭載しているモデルは「Z f」「α7 III」あたり)

同時に連続撮影時間が短いのも残念ですが、このようなカメラを使う人で長回しする人は少ないかもしれません。もちろん、他社の「高温度モード」のような選択肢があるとよかったとは思いますが…。

パナソニック LUMIX S9 最新情報まとめ

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:裏面照射型
    ・有効画素数:2420万画素
    ・除塵ユニット:センサーシフト式
    ・手振れ補正:ボディ 5段 / Dual.IS 2 6.5段
    ・ISO:100-51200
    ・デュアルネイティブISO
  • シンクロスキャン(静止画)
  • プロセッサ:ヴィーナスエンジン
  • ハイレゾモード(手持ち対応)
  • アスペクト比:4:3 / 3:2 / 16:9 / 1:1 / 65:24 / 2:1
  • ライカモノクローム
  • LUT 最大39登録可能
    不透明度 10~100%で調整可能
    2つのLUTを適用可能
    スマートフォンアプリで簡単に追加可能
  • SD UHS-II カードスロット:×1
  • AFシステム:
    ・像面位相差 / コントラスト 検出
    ・測距点:779点
    ・測距輝度範囲:-6~18EV
    ・被写体認識:人物・動物・車・バイク
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:-
    ・電子シャッター:1/8000 - 60秒
    ・連続撮影速度:電子 最大30コマ秒
    ・連続撮影枚数:H RAW 55枚以上 / SH RAW 36枚
    ・フラッシュ同調速度:-
  • ファインダー:-
  • モニター:フリーアングルモニタ 3.0型 184万ドット
  • 動画:
    ・6K:29.97p 200Mbps 4:2:0 10-bit LongGOP
    ・全幅 4K:29.97p 150Mbps 4:2:2 10-bit LongGOP
    ・S35 4K:59.94p 200Mbps 4:2:2 10-bit LongGOP
    ・FHD:119.88p 150Mbps 4:2:2 10-bit LongGOP
    ・出力:
    ・電子IS:対応
    ・連続撮影時間:
    ・4Kオープンゲート
    ・リアルタイムLUT
    ・MP4(Lite): H.265/HEVC
    ・アクティブIS
  • 動画連続撮影
    ・[6K][5.9K]10分
    ・[C4K][4K][3.8K][3.3K]15分
    ・ [FHD] 20分
  • インターフェース:
    ・USB:USB-C 10Gbps
    ・ヘッドホン:-
    ・マイク:3.5mm
    ・HDMI:D
    ・Wi-Fi:2.4GHz / 5GHz
    ・Bluetooth:Ver 5.0
    ・シンクロ:なし
    ・その他:-
    ・コールドシュー
  • バッテリー
    ・タイプ:2200mAhバッテリー
    ・撮影可能枚数:470枚 静止画
    ・充電方法:USB 給電・充電
  • サイズ:126×73.9×46.7mm
  • 重量:403g(ボディのみ)
  • 重量:486g(バッテリー・カード含む)

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