Digital Camera Worldがオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」の解像性能や収差の状態について簡易レビューを掲載。良好な光学性能と操作性で、MFTマクロの中では特に気に入っているとのこと。
Digital Camera World:Olympus M.ZUIKO ED 60mm f/2.8 MACRO review
外観・構造:
- コンパクトサイズだが素晴らしい作りで、さらに防塵防滴仕様である。
- 外装は軽量だが頑丈だ。
- レンズマウントは金属製である。
- 奇妙にも電子制御のSTM駆動には撮影倍率付きのピント距離表示に対応している。
携帯性:
- 小型軽量なレンズだ。
操作性:
- STM駆動のAFは高速で実質無音で動作する。
- 近側・遠側に制限可能なAFリミッターを搭載。
フォーカス:
- 最短撮影距離が10cmと短く、フルサイズ判換算で2倍の撮影倍率に対応している。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 中央はF2.8から良好な性能だ。
- F8以降でパフォーマンスが低下し始める。
- 全体的にF16-22まで絞ると解像性能がパッとしない。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 記載なし。
色収差:
- 自動補正のおかげで倍率色収差は全く問題とならない。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 自動補正のおかげで歪曲収差は全く問題とならない。
周辺減光:
- 記載なし。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 記載なし。
総評
マイクロフォーサーズ用マクロレンズの中で最も気に入っているレンズだ。洗練されたハンドリングと優れた画質で、実質的に2倍までのクローズアップが可能だ。また、平均より短い撮影距離にもかかわらず、ワーキングディスタンスは自然でいい感だ。
- 長所:
・レンズの作り
・操作性
・ピント距離表示
・AFリミッター- 短所:
・小絞りの解像性能
とのこと。
マイクロフォーサーズのマクロレンズとしては最古参ですが、防塵防滴・AFリミッター・ピント距離表示を備えた本格的なレンズに仕上がっています。特に望遠・防塵防滴仕様のマクロレンズが少ないので貴重な存在と言えるでしょう。一般的な「換算90mm・100mm」のマクロレンズよりも焦点距離が長く、画角が狭く使いやすいのも特徴。
設計の古いレンズながら、フローティングフォーカスに対応しているので接写時の収差変動が少なく、安定感のある結果が得られるのも強みの一つ。Digital Camera Worldのテスト結果でも良好なパフォーマンスを発揮していることが分かります。小絞りで性能が低下すると指摘していますが、マイクロフォーサーズは回折の影響を受けやすいので当然の結果かなと。
私もこのレンズのユーザーです。他のマクロレンズと比べると全長は少し長いですが、防塵防滴仕様だったり、良好な光学性能が気に入っています。ピント距離表示は面白いですが、物理的な表示よりもライブビューに目盛りを表示して欲しいところ(2022年現在でも簡易的な表示しかできない)。DCWでは特に言及していませんが、個人的にはスライド式で便利なレンズフードも使い勝手が良く、お気に入り。
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