OLYMPUSレンズ カメラ レンズ 海外の評価

レンズコレクションを補完する素晴らしい選択肢|M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8

Phototrendがオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8」のレビューを公開。発売から10年以上が経過しているレンズですが、色あせない解像性能やボケ味が長所となり、なにより競合製品が存在しない選択肢とのこと。

Phototrend:Test Olympus M.Zuiko Digital ED 75 mm f/1,8 : plus de 10 ans après, le charme opère-t-il encore ?

  • 外観:総金属製の鏡筒を採用、手にした瞬間に高い精度と堅牢性が感じられる。本格的な造りであり、安心感と信頼性を兼ね備えている。
  • 構造:フィルター径は58mmで前玉は大きめ、埃や水滴が付きやすい。防護のためのレンズフードが付属しない点は残念。
  • 携帯性:直径6.4cm、長さ6.9cm、重量305gと比較的軽量。マイクロフォーサーズとしてはもう少し軽さを期待する声もあるが、OM-5やOM-1シリーズなどのカメラとのバランスは良好。
  • 操作性:PROシリーズのようなカスタマイズボタンやAF/MFスイッチが搭載されていないのは残念。
  • AF:MSC(Movie and Still Compatible)機構によるインナーフォーカスを採用している。静音で正確だが、AF速度はやや遅く、特に高速で動く被写体の追従性能は限定的。動きの穏やかな被写体では問題なく、ハンチングも少ない。AFCや瞳AFでも安定するが、アクション撮影には不向き。
  • MF:フォーカスリングは鏡筒中央にあり、幅広で滑らかな操作が可能である。電子制御のためハードストップはない。
  • マクロ:最短撮影距離は84cmで標準的だが、被写体に接近した撮影には制約がある。ポートレートなどの繰り返し撮影ではこの距離を意識して使う必要がある。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:開放から非常に高い解像力を発揮し、中心から周辺まで均一でシャープ。F2以上でさらに向上し、F11を超えると回折で低下する。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:9枚羽根の円形絞りにより、ボケは滑らかで自然。シャープ部分からボケへの移行も滑らかで心地よい。F1.8では周辺に軽い口径食が見られるが目立たず、玉ねぎボケも発生しない。ポートレートに最適な描写。
  • 色収差:良好に補正されている。逆光ではやや目立つが、後処理で容易に修正可能。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:非常に少なく、ほとんどの状況で気にならないレベル。
  • 周辺減光:F1.8ではわずかな周辺減光があるが、F2.8以上で解消。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:75mmと画角が狭いため、通常はフレアに強い。しかし、太陽が画面端に入るとF8まで絞ってもフレアやゴーストが発生し、コントラストも低下する。状況によってはポートレートに柔らかな雰囲気を与えることもある。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集:作例多数。
  • 総評:発売から10年以上経過しても、高い性能を保っている。AF速度や防塵防滴非対応、物理スイッチ無、レンズフードの非同梱は欠点だが、光学性能と携帯性のバランスは優秀。ポートレート用としてマイクロフォーサーズで最も完成されたレンズの一つ。ポートレート撮影に欠かせないレンズであり、揺るぎない地位を確立している。
  • 競合について:マイクロフォーサーズでは同等の明るさを持つ望遠単焦点は存在せず、事実上の独自ポジションにある。比較対象としてシグマ 56mm F1.4 DC DN Contemporary があり、これはフルサイズ換算112mm相当で、軽量・低価格・レンズフード付属などの利点。性能面でも十分比較に値する存在。
  • 備考

2013年に登場したマイクロフォーサーズ用の望遠レンズレンズ。
「75mm F1.8」は一見するとフルサイズ用ポートレートレンズのような焦点距離・F値のレンズ。しかし、換算150mmの画角をカバーする4/3センサー専用設計の大口径の望遠単焦点。専用設計のレンズで競合する製品は存在しておらず、発売から長い時間が経過しているにも関わらず唯一無二の選択肢。

Phototrendのレビューによると、古い光学設計のレンズながらOM-1の最新センサーでも良好な解像性能が得られるとのこと。状況によって色収差が発生するものの、滑らかなボケが得られるようですね。競合製品が存在しないため、マイクロフォーサーズでは貴重な75mm AFレンズの選択肢となる模様。

 

私もこのレンズの現役ユーザーです。
2018年頃に一度購入して手放し、2021年に再度入手。さらに2025年にシルバーを再度購入しました。

マイクロフォーサーズでこのレンズに替わる選択肢は存在せず、現在でも通用する光学性能から面白いレンズと感じています。光学性能はPhototrendが評価している通り、解像性能は中央から隅まで一貫性が高く、口径食やヴィネッティングは抑えられています。

このレンズは通常のマイクロフォーサーズ用レンズと比べてイメージサークルが広く、画質低下するポイントがセンサー外に存在します。言ってしまえば「レンズの美味しいところ」をつまみ食いするような状態で、ボケや玉ボケへの影響が少なく均質性の高いレンズ。

価格を考慮すると防塵防滴やL-Fnボタンに対応して欲しかったところですが、金属鏡筒のしっかりとした質感の外装は満足度が高い。(ただし、レンズフードが同梱しておらず、非常に高価な別売りオプションとなっているのが残念…)

M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 最新情報まとめ

M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 OM版
OM SYSTEM ストア
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
ビックカメラ マップカメラ ECカレント eBEST
メルカリ キタムラで中古在庫を探す
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 ブラック
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
  キタムラで中古在庫を探す
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 シルバー
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
  キタムラで中古在庫を探す

オリンパスレンズ関連記事

広告

*手動広告を試験的に導入しています。 

期間限定セール

新製品

アウトレットなど

キャッシュバック

カメラメーカー直販・店舗リンク(楽天市場)

-OLYMPUSレンズ, カメラ, レンズ, 海外の評価
-,