PetaPixelが「Z f」のレビューを公開。Z fcがZ 50とほぼ同じスペックだったのに対し、Z fは多くの新機能や最新機能を備え、Z 6IIとは明らかに異なると評価。未来のZ 6IIIと悩むならグリップや操作性を実機で確認と言及しています。
PetaPixel :Nikon Zf Initial Review: Retro on the Outside, the Future on the Inside
- 間違いなくZ fcに似ているが、大きく重く、グリップが少し厚い。
- もっとしっかりグリップしたい場合は別売りグリップが用意されている。
(アルカスイス互換でバッテリーやSDカードにアクセス可能)- Z 6IはISO 51200までだったが、64000まで利用可能。Z 6と同じセンサーだが、処理性能の向上で拡張できた。
- 静止画/動画の切替スイッチにモノクロモードが追加され、素早く切り替えることができる。
- シャッターボタンにはレリーズケーブルのネジが付いている。
(訳注:レリーズケーブルには非対応で、ソフトシャッターレリーズを装着できるだけのはず)- Z fcと同じくF値を表示する情報パネルあり。電源オフ時は表示されない。
- 快適なコントロールだが、カスタマイズ対応ボタンが少ないのが欠点だ。
(録画ボタン・前面Fnボタン)- Z 6IIと同じEVFでリフレッシュレートは60fps。Z 8やZ 9ほどではないが、素晴らしい見栄え。
- 210万ドットの背面モニタは非常に良好なバックライトパネルを搭載。
- AFジョイスティックは搭載していないが、タッチパネルを使ったAFエリア操作に対応。領域を変更することも可能。
- Z 8やZ 9と同じAFアルゴリズム、3Dトラッキング、被写体検出、インターフェースを搭載。Z 6やZ 7の既存製品よりも優れている。
- F1.2で-10EV AFまで対応している唯一のニコンカメラ。確かに低照度でも機能する。
- 8.0段分のボディ内手振れ補正に対応し、フォーカスエリアと連動して重点的に手振れを抑える機能も追加された。これは静止画でのみ機能し、動画では利用できない。また、ZマウントのAFレンズでのみ利用可能。これは主に広角レンズで重要となる。
- マニュアルフォーカスレンズでも被写体検出や瞳の検出が可能だ。そして、検出した部位でフォーカスエイドを利用可能となっている。拡大する際は自動的に検出した部位にエリアが合う。
- 高効率RAW・高効率RAW★を利用可能。
- ニコン初となるピクセルシフトショットに対応。4/8/16/32ショットの4モードを利用可能で、結合はPCで行う。動体補正は無い。
- メモリカードスロットはSD + Micro SD とこれまで見たことのない構成だ。デュアルSDほど便利ではないが、バックアップ用としては省スペースで機能する。シングルスロットよりは絶対的に良い選択肢だ。
- 電子シャッターで最大30コマ秒の撮影が可能だが、ローリングシャッターは完璧ではない。
- RAWを使った連続撮影時のバッファは素晴らしい。速度低下までに長時間の連続撮影が可能。
- 動画機能では、Z 8 / Z 9と比べて目新しいものはないが、その多くを継承している。Z 6IIでは大幅アップグレードだ。ウェーブフォームモニターも使用可能。
- センサーが従来通りなので、4K 24p 全幅で重いローリングシャッターが発生する。また、4K 60pはAPS-Cクロップが必要だ。
- ポートは3.5mmヘッドホン・マイク、USB-C、HDMI Dを搭載。
- Z6と異なり10bit H.265で内部収録が可能。このため、壊れやすいHDMI Dを使う必要性が低い。ログ撮影も可能。
- バリアングルモニタで自撮りが可能なニコン初のフルサイズミラーレスカメラ。
- Z 8やZ 9に手が届かない人にとって、動画撮影をしたい場合は最高の選択肢。
Z fcはレトロデザインのZ 50だった。Z fはレトロデザインのZ 6IIかと思いきや、実際には遥かに多くのことを詰め込んだカメラである。新機能も数多く搭載しており、Z 6II以上に価値のあるカメラに仕上がっている。Z 6IIIが同じようなスペックで登場するのかは不明だが、おそらくそうなるだろう。Z 6IIIを待つかどうかは、実機を手に取ってAFの操作方法(ジョイスティックなし・モニター操作)やメモリーカードスロット、グリップなどを確認するのがおススメだ。
とのこと。
外観こそZ fcとよく似ていますが、最新プロセッサの搭載や最新の撮影機能の実装など、目新しいポイントが多いレトロデザインのミラーレスカメラ。Z fcは中身がほぼZ 50でしたが、Z fは既存カメラにはない構成で、多くの新機能や最新機能を搭載しています。ニコン初となるピクセルシフト撮影機能や世界初となるフォーカスポイントVRなど、まさかZ fで初実装することになるとは思ってもみなかった機能がいくつかある模様。
PetaPixelのレビューでは概ね肯定的で、コントロールやグリップ、MicroSDスロットなどに癖があるので確認したほうが良いとしつつ、機能的なAFやMFレンズ用の新しいアシスト機能、ニコン初のピクセルシフト撮影やフォーカスポイントVRなどを評価。アダプター経由のオールドレンズが少し不格好に見えるので、もう少し見栄えの良いアダプターが登場すると良いですねえ。
- 予約販売開始:9月22日10時
- 発売予定日:2023年10月発売予定
- 希望小売価格:オープンプライス
- 推定市場価格:約30万円 / レンズキット 約33万円
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Z f Z 40mm F2 レンズキット | |||
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主な仕様
- イメージセンサー
・タイプ:裏面照射型
・有効画素数:2450万画素
・除塵ユニット:フッ素コーティング / イメージセンサークリーニング
・手振れ補正:イメージセンサーシフト方式5軸補正 8段分 - フォーカスポイントVR
- プロセッサ:EXPEED 7
- RAW 高効率★ / 高効率 / ロスレス圧縮
- HEIF
- ピクセルシフト撮影 9600万画素
- Monochrome / Flat / Deeptone
- SD UHS- II / Micro SD UHS-I カードスロット
- ISO 100~64000
- AFシステム:ハイブリッドAF
・測距点:273点
・測距輝度範囲:-10~19EV F1.2 レンズ
・被写体認識:人物(目、顔、頭部、上半身)、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機
・その他:3Dトラッキング
・カスタムワイドエリア - 被写体検出によるMFアシスト(電子接点ありのレンズ)
- ドライブ性能:
・メカニカルシャッター:1/8000~900秒
・電子シャッター:あり
・フラッシュ同調速度:X=1/200秒
・撮影速度:約14コマ/秒 / 約30コマ/秒
・撮影枚数: - ファインダー:0.5型 Quad-VGA OLED 約369万ドット 約0.8倍
- モニター:バリアングル式8cm/3.2型TFT液晶モニター 約210万ドット
・タッチFn対応 - 動画:
・4K:60p/50p/30p/25p/24p
・FHD:120p/100p/60p/50p/30p/25p/24p
・出力:MOV、MP4
・N-Log
・撮影中赤枠表示
・電子IS:対応
・連続撮影時間:125分 - インターフェース:
・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB)
・ヘッドホン:φ3.5mm
・マイク:φ3.5mm
・HDMI:Type D
・シンクロ:
・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
・Bluetooth:Ver.5.0 - バッテリー
・タイプ:EN-EL15c
・撮影可能枚数:約410コマ
・充電方法: - サイズ:約144×103×49mm
- 重量:約710g
- 防塵防滴:Z 8と同等
- ボディ材質:マグネシウム合金(前・上)
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