IMAGING RESOURCEがニコンのフルサイズミラーレス「Nikon Z 6」のレビューを掲載しています。
- Z 6の画質にはとても感銘を受けている。優れたシャープネスに加えて初期設定の色再現はとても素晴らしい。正確で程よい彩度の心地よい鮮やかさだ。
- ダイナミックレンジはとても優れている。シャドウは濃いと同時に深みのあるトーンを持ち、ハイライトの情報も豊富だ。ハイライトとシャドウについては後から編集する必要がまったく無い。
- 高感度ISO時の画質も素晴らしい。
- 500mm F5.6E PFとの組み合わせで動く被写体の撮影で優れたパフォーマンスを発揮した。FTZ経由でFマウントレンズは良好に動作する。
- 電子ビューファインダーは大型で、シャープな描写であり、とても使いやすい。アイセンサーの誤作動により背面モニターが消灯してしまうのが唯一の不満だ。
- 210万ドットの背面モニターはとてもシャープで、チルトモニタは良好に動作する。
- D850より遥かに小さなボディだが、馴染みのある操作性だ。ニコンのコントロールレイアウトを好む人にとって肯定的なデザインである。
- ダイナミックレンジはα7 IIIやEOS Rと比較してそう大きな差は無い。どのカメラも厳しい環境での風景撮影で優れたパフォーマンスを発揮する。Z?7のように高い解像性能は無いが、柔軟なRAWファイルである。
- ISO51200の画質は素晴らしいものでは無いが、とても見事なものだと思う。
- 連写性能と低照度AFを改善したファームウェアアップデート後のオートフォーカスはとても高速だ。これはZ 7のフォーカスシステムより比較的性能が高い。
- ボディ内手ぶれ補正は効果的で良好に動作する。
- サイレントシャッターは臆病な野生動物に効果的だが、そもそもメカニカルシャッターの動作音も大きく無い。
- FTZアダプターは200以上ドル以上の価格設定だが、Fマウントレンズを所有しているのであれば持っておいて損はしない。Z 6との組み合わせで高速フォーカスとなり、ネイティブZマウントと比べて遜色無いパフォーマンスを得ることが出来る。現状でZマウントの望遠レンズが無かったとしても心配することは無いだろう。
- 実際のところ、ニコン一眼レフと比べて広い範囲をカバーするフォーカスエリアを持ち、優れたフォーカス速度と連写速度だ。
- 防塵防滴仕様はトップクラスだと感じている。
- ネイティブZマウントのレンズはまだまだ不足しているが、とても面白い14-30mm F4 Sた史上最高の24-70mm F2.8 Sなどを含む6本のレンズが登場している。さらにロードマップによると、2019年に58mm F0.95や70-200mm F2.8が登場し、2020年には14-24mm F2.8や50mm F1.2が登場する。
- Z 6用ファームウェアは継続的に開発されており、直近のメジャーアップデートでは瞳AFと低照度AFの改善、そして連写速度の向上が施されている。将来的により良いカメラとなっているかもしれない。
Nikon Z 6は優れたFXミラーレスだ。現時点でレンズラインアップが一眼レフより不利だが、将来的に改善されるだろう。Z 6本体のみを考慮すると間違いなく高性能なカメラだ。
好き:優れたEVF・見事な防塵防滴・信頼性の高いAF・多くの状況で見事な画質
好きでは無い:ロードマップが示されているもおの、現時点で不足しているネイティブZレンズ・望遠レンズはFTZアダプターが必須
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とのこと。
現Z 7ユーザーとして「マルチパワーバッテリーパックが無い」「3Dトラッキングが無い」「USB端子の配置」などなど気になる部分もあるのですが、ファインダーは見やすく、JPEGの色や露出、ボディ内手ぶれ補正は気に入っています。ソニーα7ほどのAF性能ではありませんが、激しい動きへの追従撮影や瞳AFを追求しなければ満足できる水準では無いかなと感じます。
何より、ニコン一眼レフで苦労していたコントラストAF仕様のライブビューと比べると使い勝手は飛躍的に向上しています。背面モニターでカジュアルに使えるようになったんは大きいですねえ。言及されていませんが、自由度の高いピクチャーコントロールも個人的におススメ。
やはり急務はIMAGING RESOURCEも指摘しているようにレンズライナップでしょうか。FTZ経由でAF-P70-300mmなどで取り繕うことも出来ますが(良好に動作することを手持ちの機材確認しています)、嵩張る上に不格好なのでネイティブZマウントの望遠ズームが欲しいところ。70-200mm F2.8も歓迎ですが、出来れば取り回しの良い70-200mm F4の登場に期待。
現在ニコンがキャッシュバックキャンペーンを展開しており、特にZ 6+レンズキットの還元率は非常に良好。ひとまず標準ズームや比較的安い50mm F1.8 Sで楽しみ、レンズの拡充を待つのは一つの手と言えるかもしれません。
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