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ニコン Z6III は実際に使ってみるとコストパフォーマンスの高いカメラ

Digital Camera Worldがニコン「Z6III」のレビューを公開。独自のテストでダイナミックレンジは良好、ファインダーは過去最高で、優れた画質やセンサー性能と評価。最初は高いと感じるものの、実際にはコストパフォーマンスの高いカメラとのこと。

Digital Camera World:Nikon Z6 III review: a dream camera for content creators through to enthusiast and pro photographers

  • 価格:既存のZ 6シリーズよりも25%高価。大幅な値上げだが、正当化できる内容。EOS R6 Mark IIやα7 IVの売り出し価格とほぼ同じ。
    訳注:北米ではR6 IIやα7 IVと同程度の価格設定です)
  • 外観:記載なし。
  • 質感:記載なし。
  • バッテリー:EN-EL15cを使用。一般的なバッテリーライフ。従来機のバッテリーグリップは非対応。
  • インターフェース:CFexpress Type BとSD UHS-IIに対応。
  • 携帯性:少しだけ大きく重い。
  • グリップ
  • 操作性:再生ボタンとドライブボタンの入れ替え以外は従来通り。上部のLCD点灯ボタンは嬉しい追加機能。
  • 手ぶれ補正:Z fに導入された画期的なシステムを継承している。
  • ファインダー:ニコン史上、最も明るく高解像な傑作EVF。片目で実物を視認しながらファインダーを使う野生動物・スポーツ撮影で有益。隅々までシャープに見える。ダイナミックレンジや色域が広く、解像度も高いうえに遅延がない。光学ファインダーに匹敵するリアルな見栄え、
  • モニター:210万ドットのバリアングル式モニタ。自撮りやVlogで便利。
  • メニュー:記載なし。
  • フォーカス:-10EVの低照度AF。キヤノンと同程度の被写体検出性能。従来機よりも信頼性が高い。
  • 連写性能:120/60fpsのJPEGや20/14fpsのRAW連写に対応。バッファが非常に深い。
  • センサー:部分積層型で遥かに高速なローリングシャッター。メカニカルシャッターを搭載しているが、大部分は電子シャッターで対応できる。フラッシュ撮影はメカニカルシャッターの必要性が高い。
  • 解像性能:従来通り2450万画素。ただし、ピクセルシフト撮影に対応。
  • 高感度ISO:100-6400でZ 6IIよりも良好。RAWの高ISOではZ 6IIほど良好ではないが、Z fとよく似ている。
  • ダイナミックレンジ:我々のテストでは非常に良好。全てのISOでZ fやZ 6IIと同じ。
  • ホワイトバランス:太陽光オートでは暖かさがないもののシンプルに正確。
  • JPEG:従来のニコンらしい結果が得られる。
  • 動画:6Kオーバーサンプリングの4Kは非常に鮮明。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:最初は少し高価と感じたが、実際に使ってみるとコストパフォーマンスの高いカメラ。優れた画質・AF・動画を備え、ファインダーはこれまで使ってきた中で最高。

世界初の部分積層型CMOSセンサーとEXPEED 7を組み合わせた「Z 6」シリーズの最新モデル。外装のデザインやコントロールレイアウトを含めてフルモデルチェンジしており、従来機と比べて大幅な性能向上が期待できるカメラとなっています。

読み出し速度がZ 6IIの約3.5倍となり、ローリングシャッターを抑えた静止画(電子シャッター時)や動画撮影を実現。高速連写は20コマ秒まで対応し、4K 120pや5.4K 60pの動画撮影が可能となっているのも魅力的。CFexpress Type Bに対応しており、20コマ秒の高速連写の無限連写や高ビットレート動画の内部収録は競合製品と比べて抜きんでるポイント。

使用している「部分積層型CMOS」は一般的な「裏面照射型CMOS」よりも高速ですが、「積層型CMOS」ほど高速ではないと言われています。とはいえ、センサーの高速化を実現しつつ、高価格帯へのシフトを抑える妥協点としては良い選択と言えそう。特に北米での価格設定はとても魅力的なようですね。

問題は円安傾向でアメリカよりもZ 6IIからの値上げ幅が大きく感じてしまうことでしょうか。500ドルの値上げでZ6IIIが買えるのであればバーゲンプライスですが、国内では初値に16万円ほどの差があるのが悩ましいところ。

  • B&H:「Z 6II 2000ドル」→「Z6III 2500ドル」
  • 国内:「Z 6II 約24万円」→「Z6III 約40万円」

ダイナミックレンジは低ISOで狭めという評価が多いものの、Digital Camera World独自のテスト結果では問題ない模様。高ISOのパフォーマンスも定評のある2400万画素センサーとほぼ同じとなっています。

ニコン Z6III 最新情報まとめ

  • 発売日:2024年7月12日
  • 予約開始日:2024年6月19日10時
  • 希望小売価格:オープンプライス
  • ニコンダイレクト:435,600円(税込)
  • 市場推定価格:435,600円(税込)

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:部分積層型CMOSセンサー
    ・有効画素数:2450万画素
    ・読み出し速度がZ6IIの約3.5倍
    ・すべての撮影モードでローリングシャッター歪みを抑えた撮影が可能
    ・Z6IIより約10倍の高速データ処理が可能
    ・除塵ユニット:8.0段(フォーカスポイントVR)
    ・手振れ補正:8.0段(フォーカスポイントVR・ピクセルシフト撮影)
  • ISO 100~64000
  • HEIF
  • 高効率RAW・高効率★RAW・ロスレス圧縮RAW
  • CFexpressカード Type B・SD UHS-II
  • プロセッサ:EXPEED 7
  • AFシステム:ハイブリッドAF
    ・測距点:299点
    ・測距輝度範囲:-10~19EV f/1.2レンズ使用時
    ・被写体認識:人物(顔、瞳、頭部、胴体)、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、自転車、列車
    ・その他:
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:1/8000~30秒
    ・電子シャッター:~1/16000秒
    ・フラッシュ同調速度:1/200秒以下
    ・フラッシュ同調速度(電子):1/60秒以下
    ・撮影速度:約14コマ/秒 メカ・約20コマ/秒 電子
    ・撮影枚数:1000コマ以上
  • ファインダー:約576万ドット 0.5型UXGA OLE 約0.8倍 120 fps
    Real-Live Viewfinderに近い見えが得られるように設計
    DCI-P3相当の広い色域
    4000cd/m2対応
  • モニター:バリアングル式 3.2型 約210万ドット
  • 動画:
    ・5.4K:60p
    ・4K:120p
    ・1080:240p
    ・出力:NEV、MOV、MP4
    ・N-RAW(12bit)
    ・Apple ProRes RAW HQ / 422HQ
    ・電子IS:対応
    ・連続撮影時間:125分
  • インターフェース:
    ・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB)
    ・ヘッドホン:φ3.5m
    ・マイク:φ3.5m 音声のライン入力に対応
    ・HDMI:Type A
    ・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
    ・Bluetooth標準規格 Ver.5.0
    ・その他:アクセサリーターミナル
  • バッテリー
    ・タイプ:EN-EL15c
    ・撮影可能枚数:EVF 約360コマ / LCD 約390コマ
    ・MB-N14対応
  • サイズ:約138.5×101.5×74mm
  • 重量:約760g
  • 防塵防滴:対応
  • ボディ材質:
    ・前面:マグネシウム合金
    ・上面/背面:Sereebo® Pシリーズ
  • Nikon Imaging Cloud
  • フレキシブルカラーピクチャーコントロール

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