Sony Alpha Blogが「Otus ML1.4/35」のレビューを公開。ソフトウェアに依存しない光学設計を評価しつつ、非常に高価で大きく重く、解像性能はシグマやソニーほどではないと言及。
Sony Alpha Blog:Zeiss Otus ML 35mm F1.4
- 外観:従来よりコンパクトかつ軽量化されたが、依然として重量級で価格も非常に高価。鏡筒は総金属製で、非常に高いビルドクオリティを備える。
- 構造:電子接点によるEXIF伝送に対応する完全MFレンズ。防塵防滴構造を採用。絞りリングはクリック付きだが、マウント部のネジを回すことでデクリック化が可能。ただし、レンズを取り外す必要があり実用性は高くない。
- フード:花形フードが付属。
- 携帯性:101mm・698gと依然として大柄で重い。競合より重量は大きいが、従来のOtusシリーズよりはコンパクト化されている。
- 操作性:ボタン類は一切存在せず、シンプルな設計。フォーカスリングのストロークは非常に長く、高精度なMFが可能だが、高速なピント合わせには向かない。エルゴノミクスは洗練されている。
- AF:非搭載。
- MF:完全マニュアルフォーカス仕様。フォーカスリングの回転角は長く、非常に精密な操作が可能である一方、写真用途ではやや長すぎる。
- マクロ:最短撮影距離は30cm。近接撮影でもシャープネスとコントラストは非常に良好。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:開放F1.4から非常に良好〜優秀な描写で、F2で優秀、F2.8で卓越した性能となる。隅は開放で良好、F2.8で画面全域が優秀となる。遠景ではF4〜F5.6で全面的に優秀な描写となる。ポートレートではF1.4からほぼ優秀なシャープネスを実現する。ただし価格を考慮すると、やや期待を下回る。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:ボケは非常に滑らかで柔らかい。ボケ玉は中央で円形を維持し、周辺では楕円形となる。玉ねぎボケや色付きフリンジは見られない。ポートレート描写や肌色再現も非常に良好。
- 軸上色収差:軸上色収差は中程度。
- 倍率色収差:色収差は中程度。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:歪曲収差は非常に少ない。ソフトウェア補正への依存を避けた設計。競合比較でも最も歪曲が少ない。
- 周辺減光:周辺減光は開放で少なく、F4で解消する。競合比較でも最も周辺減光が少ない。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:逆光耐性は非常に優秀。フレア耐性も非常に高く、Sigma DG IIと並び最良クラス。
- 光条:記載なし。
- 作例集:ポートレート、都市風景、近接撮影など多数掲載。
- 総評:非常に高いビルドクオリティ、優れたコントラスト、美しいボケ、自然な色再現を備えたMFレンズ。周辺減光や歪曲収差も非常に少なく、ソフトウェア補正に依存しない設計思想が特徴。一方、価格はSony Eマウント35mmとして最上級でありながら、シャープネスはSony GMやSigma DG IIを下回る。AFも搭載しない。そのため総合的には「非推奨」。
- 競合について:
・Sigma 35mm F1.4 DG IIとSony系レンズはシャープネスで優位。
・Sirui 35mm T1.4 Vision Primeは1/3程度の価格で近い性能を実現。
・VoigtländerとThypochはよりコンパクト。
・Zeissは歪曲収差・周辺減光・フレア耐性で優位。- 備考:
Sony Alpha Blogのレビューによると、優れた性能ではあるものの、競合製品の存在や価格設定、携帯性について指摘。おススメしにくい製品となったようです。
歪曲収差や周辺減光を光学的に補正している点が強みとなりますが、自動的に補正(かつライブビューに適用できる)ミラーレスでは恩恵が目立たないようです。(光学ファインダーの一眼レフ時代とは状況が異なる)
サイズや重量、価格の問題もあり、一般的なより安価で小型軽量なAFレンズを検討したほうが良さそうですね。
- 発売日:2026年4月
- 予約開始日:2026年2月24日
- 希望小売価格:¥364,000
- カメラのキタムラ:340,650円
フルサイズミラーレス用の新たなOtusシリーズとして、50mmおよび85mmに続く3本目のOtus MLレンズ。35mmも同様の思想(高画質・高品質)を継承し、ストリートや旅行、ドキュメンタリー、風景撮影に適した設計。撮影者が表現を完全にコントロールできる点がMFの利点とし、意図的な表現が可能とのこと。
自然な色再現と極めて高い解像力、Zeiss特有のマイクロコントラストを特徴とする。Distagon型非球面設計を採用。歪曲や色収差を抑制し、T*コーティングでフレアや反射を低減しています。
レンズサイズ・重量は高級単焦点としては比較的扱いやすい範囲。フィルター径は35mmと50mmが67mm、85mmが77mm。ちなみに「Otus」シリーズで35mmの焦点距離は初。
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レンズの仕様
| 発売日 | 2026年4月 |
| レンズマウント | Z / RF / E |
| 対応センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 35mm |
| レンズ構成 | 11群15枚 |
| 開放絞り | F1.4 |
| 最小絞り | F16 |
| 絞り羽根 | |
| 最短撮影距離 | 0.30m |
| 最大撮影倍率 | 1:5.5 |
| フィルター径 | Φ67mm |
| 手振れ補正 | - |
| テレコン | - |
| コーティング | T* |
| サイズ | Φ77.4mm×95.7mm |
| 重量 | 698g |
| 防塵防滴 | |
| AF | MF限定 |
| 絞りリング | 絞りリング |
| その他のコントロール | - |
| 付属品 | 花型レンズフード クッションポーチ |
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