Sigma BF 実用性よりも美しさを選ぶことは愚かなことではない

PCmagがシグマ「Sigma BF」のレビューを公開。バッテリーライフやライブビューの視認性が弱点としつつも、個性的なデザインやコンセプトを評価。AFやカラーモードも魅力的で、実用性よりも美しさを選ぶことは愚かなことではないと言及。

PCmag：Sigma BF Review

• 外観：
  ・BFは写真撮影ツールであると同時に、工業デザインのショーケース。
  ・アルミニウム製ユニボディ構造で未来的な印象。
  ・Leica TシリーズやMacBook Proと同様の高いデザイン性。
  ・日本製カメラというより、ヨーロッパのデザインハウスから生まれたよう。
• デザイン：
  ・工業デザインを優先し、電子ビューファインダー、ボディ内手ぶれ補正、フラッシュ同期対応の機械式シャッターを省略。
  ・他のカメラにはない洗練されたラインと金属的な輝き。
  ・需要に対して十分な供給を出来るのか不明。
• 質感：
  ・スタイルは耐久性を犠牲にしている可能性。
  ・2週間の使用で黒モデルの光沢がやや失われ、ほこりや指紋が目立つ。
  ・アルミニウムが傷やへこみに耐えられるかは不明。
  ・防塵・防滴機能はあるが、小雨程度の使用に留めるべきであり、過酷な環境には向かない。
• バッテリー：
  ・新開発のBP-81バッテリーを採用し、底板に直接取り付ける仕様。
  ・実測では3時間で130枚、30分の散歩で10％以上減る。
  ・特に画面の明るさを最大にすると消耗が激しい。
  ・動画撮影では、標準輝度で110分の4K30録画が可能。
  ・充電はUSB-C経由で、100W充電器使用時に0→90％で2時間、100％まで2.5時間。
  ・交換には三脚クイックリリースプレートの取り外しが必要。
• インターフェース：
  ・USB-C 3.2ポートを搭載し、10Gbpsのデータ転送やウェブカメラ機能に対応。
  ・内部ストレージは230GBで、14,000枚のJPG、4,300枚のDNG、2.5時間の6K30動画を保存可能。
  ・Wi-Fiは非搭載だが、USB-C接続でiPhoneやAndroidに直接転送可能。
  ・古いスマートフォンでは互換性に注意。
• 携帯性：
  ・サイズは7.4×13.0×3.6cm、重量は445g。
  ・フラットな前面デザインで、小型軽量の単焦点レンズと組み合わせるのに適する。
• グリップ：
  ・ハンドグリップなし。
  ・前面右側にダイヤモンドローレット加工、背面にサムレストを備え、一定のホールド感は得られるが、持ち歩きには工夫が必要。
  ・ストラップは付属せず、右側のストラップラグ1つと三脚ソケットの配置により、選択肢が限られる。
• 操作性：
  ・アルミ製ボディはシャープなエッジを持ち、ユニボディMacBook Proに似た感触。
  ・メインの操作は背面ダイヤルで、シャッターボタンやメニュー、再生ボタンはタッチ式。
  ・タッチボタンの触覚フィードバックは優秀で、物理ボタンと遜色ない操作感を実現。
• 手ぶれ補正：
  ・記載なし。
• ファインダー：
  ・EVF非搭載。
  ・明るい環境での撮影やマニュアルフォーカス時に制約がある。
  ・視力に依存するため、ファインダーが不要なユーザーもいるが、ディスプレイの視認性には限界がある。
• モニター：
  ・3.2インチ、210万ドットのタッチLCDを搭載。
  ・可動機構がないため、視認性が制限される。明るい屋外ではグレアが発生し、左手で影を作る必要がある。
• 情報表示：
  ・情報オーバーレイなしでデジタルフレームプレビューのみ表示可能。
  ・グリッド線やセンターマーカーを有効にしてもライブビューの視認性は良好。
  ・ライブヒストグラム非搭載は残念。
• メニュー：
  ・二列のシンプルなメニュー構成。
  ・ダイヤル操作で設定変更可能。ISO の位置が EV とカラーモードの間にあり、操作の流れを妨げる点が惜しい。
  ・各設定の詳細調整はサブメニューから可能。
  ・タッチボタンで隠された機能を見つけにくいが、慣れれば使いやすい。
• フォーカス：
  ・オートフォーカスシステムは簡潔ながら実用的。
  ・人物・ペットの顔認識は精度が高く、自動で適用される。
  ・タップ操作でフォーカスエリアの変更も容易。
• MF：
  ・フォーカスアシストとして 2 倍・4 倍・8 倍の拡大表示とピーキングを搭載。
  ・ダブルタップで有効化。8 倍ズームではプレビューが不安定。
  ・デフォルトでは 2 秒間の拡大表示だが、「ホールド」設定で任意の長さに延長可能。
  ・シャッター半押しで通常表示に復帰。
• 連写性能：
  ・AF・AE 追従で 8fps の連写が可能。
  ・業界最速ではないが、BF のターゲット層には十分。
• ドライブ：
  ・電子シャッターのみ採用。
  ・センサーのスキャン速度は速く、ローリングシャッター歪みは最小限。
  ・フラッシュ非対応は制約。
• 解像性能：
  ・記載なし。
• 高感度ISO：
  ・ISO 100-3200 では低ノイズで編集耐性が高い。
  ・ISO 6400 以上ではノイズ増加が顕著で、編集耐性が低下。
• ダイナミックレンジ：
  ・24MP BSI CMOS センサー搭載機と同等。
• ホワイトバランス：
  ・記載なし。
• JPEG：
  ・JPEG のカラープロファイルは魅力的。
• 動画：
  ・最大 6K30（10bit H.265）や 4K30・1080p120 に対応。
  ・L-Log 収録可能。EIS は 4K/1080p で利用可能だが、1.25 倍クロップあり。USB-C 経由でストリーミング可能。
  ・音声面では、内蔵マイクは簡易用途向けで、外部マイク推奨。
• 作例集：リサイズのみ。
• 総評：ミニマルなデザインと合理化された操作性が特徴。単焦点レンズとの組み合わせで、日常スナップ・風景・抽象美・自然光ポートレートに適する。EVF またはチルトスクリーンがあれば理想的だった。JPEG のカラープロファイルは魅力的だが、バッテリー寿命が短く評価を下げる要因。機能面では Nikon Z6III が優れるが、BF の美しさを選ぶ価値はある。

Sigma BFは2025年2月24日に発表されたライカLマウントの新しいミラーレスカメラ。fpと同じ（もしくは同程度の）裏面照射型の2400万画素CMOSセンサーを搭載。しかし、コントロールレイアウトやデザインを一新しており、非常にシンプルな操作体系のカメラとなっています。

その一方で、筐体はアルミニウムのインゴットから7時間かけて削り出されたユニボディを実現。また、コントロールにはハプティックボタン・ダイヤルを採用、摩耗のない操作部になっているとのこと。シンプルながらも凝ったデザインのカメラとなっているようです。

PCmagのレビューでは、バッテリーライフやライブビューの視認性が欠点となるものの、個性的なデザインやコンセプトを高く評価しているようです。ローリングシャッターの歪みは特に問題としていないものの、フラッシュに対応していない点は残念と言及。

また、他のレビューサイトでも評価しているように、オートフォーカスはかなり改善しているようです。他社と比べてどのような性能なのか評価していないものの、Sigma fpよりも使いやすくなっている可能性が高いようです。このあたりの改善がSIGMA fpにも導入されるのか気になるところですねえ。

シグマ Sigma BF 最新情報まとめ

• 発売日：2025年4月
• 希望小売価格：オープンプライス
• シグマオンラインショップ：￥385,000

Sigma BF シルバー（ワード検索）
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Sigma BF ブラック（ワード検索）
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主な仕様

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