TTArtisan カメラ レンズ

TTArtisan 75mm F1.5 M42 最新レンズでは得られない個性的な描写

Dustin Abbottが「TTArtisan 75mm F1.5 M42」のレビューを公開。決して優れた光学性能とは言えないものの、個性的で特徴的な描写のレンズと評価。M42マウントのため、ミラーレスで使用する際はアダプターが必須である点に注意。

Dustin Abbott:TTArtisan 75mm F1.5 “Swirl” Lens Review

  • 外観:総金属製の鏡筒・アルマイト処理・波形フォーカスリングはNOKTON 75mm F1.5を彷彿とさせる。ねじ込み式のフロントキャップ。
  • 構造:M42マウントのため、様々なミラーレスへアダプター経由の装着が可能。58mmフィルターに対応。電子接点など現代的なものはない。
  • 携帯性:ミラーレス装着時は分厚いアダプターを取り付ける必要がある。やや重さを感じる。
  • 操作性:F1.5からF5.6までは1/2段、以降は1段刻みでクリックのある絞りリング。
  • MF:最短撮影距離は0.75mと短くない。滑らかに操作でき、動画撮影にも利用できる。
  • 手ぶれ補正
  • 解像性能
    ・MTFチャートでここまで酷いものは長い間見たことが無い。
    ・このレンズは見た目重視のため、テクニカルな部分は重要ではない。
    ・隅の性能が特に弱いが、設計の一部。中央は十分だがコントラストが低い。
    ・F2まで絞るとコントラストが改善し、解像度が大幅に向上。まるで別物だが隅はまだ弱い。
    ・F8まで絞るとフレーム端を除けば非常に良好。
  • 像面湾曲
  • ボケ:渦巻きボケは背景でのみ発生する。
  • 軸上色収差:高コントラストで顕著。少し絞ると軽減する。
  • 倍率色収差:完璧。
  • 球面収差:コントラスト低下の原因となっている。フォーカスシフトの影響がある。
  • 歪曲収差:比較的穏やか。ごく僅かの樽型。
  • 周辺減光:比較的穏やか。2段未満。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:状況によって異なる。ビンテージレンズのような魅力のあるフレア。
  • 光条
  • 作例集
  • 総評:ビンテージレンズの長所と欠点を備えている。最新のレンズでは得られない種類の結果をわずか270ドルで得ることができる。もちろん、アダプターの購入も忘れずに。
  • 競合について
  • 備考

TTArtisan 100mm f/2.8 M42」「TTArtisan 250mm F5.6 Reflex」に続く銘匠光学3本目のM42マウントレンズ。所謂「渦巻きボケ」が特徴の「Biotar 75mm f/1.5」を意識したと思われる光学系や鏡筒デザインを採用し、100mmや250mmよりも短い焦点距離で普段使いしやすくなっています。

一眼レフやミラーレスで使用するには各種アダプターが必要となりますが、アダプター次第で様々なカメラで使用できるのが魅力的。M42マウントのフィルムカメラでも利用可能。国内での販売価格は5万円以下。Biotar 75mm f/1.5の光学系を使ったレンズとしては販売価格が安く、気軽に導入できるレンズとなっています。

Dustin Abbottのレビューでは現代のレンズと比べることができる光学性能ではないものの、個性的で魅力的な描写に仕上がっているようです。絞って使うレンズではないものの、絞れば一般的な撮影でも十分な結果が得られる模様。

国内での販売価格は5万円を少し切るくらい。決して激安とは言えませんが、個性的な描写をこの価格で入手できるのは魅力的と感じるかもしれません。使えるかどうか分からないオールドレンズを買うくらいであれば、新品の本レンズを検討するのも一つの手。

銘匠光学 TTArtisan 75mm F1.5 M42 最新情報まとめ

レンズの仕様

  • 発売日:2024年9月25日
  • 初値:1630元
  • マウント:M42 / M
  • フォーマット:フルサイズ
  • 焦点距離:75mm
  • レンズ構成:4群6枚
  • 開放絞り:F1.5
  • 最小絞り:F16
  • 絞り羽根:13枚
  • 最短撮影距離:0.75m
  • 最大撮影倍率:不明
  • フィルター径:58mm
  • 手ぶれ補正:-
  • テレコン:-
  • コーティング:不明
  • サイズ:φ71×70mm
  • 重量:562-669g
  • 防塵防滴:-
  • AF:MF限定
  • その他:電子接点なし
  • 付属品:

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