ティルトシフトレンズとして優れた完成度｜TTArtisan TS 17mm F4 ASPH.

Sony Alpha Blogが「TTArtisan TS 17mm F4 ASPH.」のレビューを公開。広いイメージサークルを持ち、シフト後でもフレーム端部の画質に低下が見られないと評価。ティルトシフトレンズとして非常に優れた完成度とのこと。

Sony Alpha Blog：TTArtisan 17mm F4 Tilt-Shift

• 外観：造りは非常に良好で堅牢性が高い。フロントにはフィルターを装着できないが、レンズフードの使用は可能。
• 構造：イメージサークルの最大直径は約6.4cmで、ケラレなしに大きなシフトが可能。完全なマニュアル仕様で電子接点がなく、EXIFデータの送信は行われない。
• 携帯性：レンズ自体は大きく重い。
• 操作性：絞りリングは1/2段ごとのクリック付きで操作しやすい。光学ブロックを15度ずつ回転できるノブがあり、チルト機構とシフト機構にはそれぞれロック／ロック解除用のネジが2本ある。操作に問題はないが、構造面ではさらなる改良の余地がある。チルトとシフトを同時に使用することはできず、動作範囲も制限されている。
• MF：記載なし。
• 解像性能：中央部のシャープネスは非常に優れている。四隅も開放から良好で、F5.6でさらに向上する。シフト操作を行っても画質はほぼ同等に保たれる。ティルトシフトレンズとしては高水準の解像性能を有し、特にF5.6で最適な結果が得られる。
• 像面湾曲：記載なし。
• ボケ：焦点距離と絞り値の関係上、玉ボケはほとんど見られない。広角レンズとしては背景ボケが穏やかで、過度にボケず、全体的に自然な印象。
• 軸上色収差：記載なし。
• 倍率色収差：とても少ない。
• 球面収差：記載なし。
• 歪曲収差：中程度の樽型の歪みが見られる。
• 周辺減光：シフト操作の有無にかかわらず周辺減光は少なく、非常に優れている。
• コマ収差：記載なし。
• 逆光耐性：フレア耐性は平均的で、強い光源ではやや影響を受けることがある。
• 光条：F5.6で10本の光条を描く美しい描写が得られる。
• 作例集：多数掲載。
• 総評：Eマウント対応のティルトシフトレンズとして非常に優れた完成度。特に中央部のシャープネスが卓越しており、シフト操作時でも四隅の解像度が高く、周辺減光や色ずれもほとんど見られない。Laowa 15mm F4.5 シフトレンズ（約1400ユーロ）よりも低価格ながら、より良い結果を示す点が特徴。唯一の改善点はフレア耐性と操作ノブの堅牢性。強く推奨できる。
• 競合について：TTArtisanは競合の中で最も優れた性能。Laowaは2位であり、TSE Canon Lと同等のシャープネスを持つが、旧Samyangティルトレンズよりも明らかに優れている。Laowaはシフトリング式で操作性が高いが、他の3本はノブを回す構造のため操作がやや煩雑。TTArtisanの色再現性はLaowaよりわずかに優れ、Samyangは平均的で歪みが大きい。
• 備考：

TTArtisanは過去に複数のティルトシフトレンズを投入していますが、フルサイズ対応の広角レンズとしては初めて。従来よりも価格は高め。しかし実用的な超広角をカバーしつつ、本格的なティルトシフト操作に対応するレンズとしては安めの価格設定となっています。

Sony Alpha Blogのレビューによると、広いイメージサークルを備えており、シフト撮影でも周辺部の画質低下や光量低下がないとのこと。シフト時は減光の自動補正が難しいので、光学的に抑えられているのは嬉しいポイント。解像性能も良好らしく、電子接点非対応以外は普通に使うことが出来そうです。

銘匠光学 TTArtisan TS 17mm F4 ASPH. 最新情報まとめ

• 販売価格：3,180元 / 509ドル
• Amazon：95,400円
• 最大イメージサークル 64mm

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レンズの仕様

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