VILTROX AF 135mm F1.8 Lab 最高にシャープなレンズだが改善の余地がある

PCmagが「VILTROX AF 135mm F1.8 Lab」のレビューを公開。手頃な価格で最高にシャープなレンズと評価。ただし、条件によってはフレアが発生しやすく、ボケが騒がしくなるとのこと。Bluetooth接続による更新も問題があった模様。

PCmag：Viltrox AF 135mm F1.8 FE Lab Review

外観：
・アルミニウムとマグネシウム製の外装。
・ビルドクオリティは非常に良好。
・内側に植毛された円形フードが付属。

構造：
・82mmフィルターに対応。
・防塵防滴・フッ素コーティング。
・Bluetooth内蔵でアプリ経由の更新やカスタマイズが可能。残念ながら、更新中に問題が発生してレンズが動作しなくなった。USB-C経由での更新がおススメ。

携帯性：大きく重いが予想以上ではない。

操作性：
・2つのFn]ボタンは少し小さく、クリック感が強すぎる。
・絞りリングは滑らかに回転しクリックレスに対応。数値の表示がないため、絞りを確認するにはOLEDパネルを注視する必要がある。
・絞りのクリックが1/3段で動作することもあれば、そうならない時もある。
・AF/MF・フォーカスリミッタースイッチを搭載。

AF：α7R IVとの組み合わせで超高速。動体追従可能。

MF：フォーカスリングは幅広く快適に操作可能。ノンリニアレスポンスで長いストローク。フォーカスブリージングが顕著。

手ぶれ補正：非搭載。

解像性能：最高にシャープ。絞り開放から優れた性能。ソニーGMと同等。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：玉ねぎボケや色づきはない。グラデーションは滑らか。口径食の影響があり、F2.8で軽減。状況によっては縁取りが強くなる。

軸上色収差：良好な補正状態。

倍率色収差：良好な補正状態。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：良好な補正状態。

周辺減光：記載なし。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：絞り開放でフレアが発生しやすい。絞ることで軽減。

光条：記載なし。

作例集：リサイズのみ。

総評：低価格で最高にシャープなレンズだが、条件によってはフレアやボケが問題になる。エルゴノミクスやインターフェースにも改善の余地がある。「Lab」シリーズとして高い目標を設定しているが、そにれは及ばなかった。

競合について：ソニーGMよりも遥かに手頃な価格。サムヤンは比較的軽量。

備考：

VILTROX Labシリーズ最初のレンズ。135mmをF1.8でカバーする大口径レンズで、Labシリーズらしい高い光学性能を実現。さらに、絞りリングや複数のFnボタン、OLEDパネルなどを含め、様々なコントロールを搭載。また、Bluetoothに対応しており、スマートフォンアプリ経由でのファームウェア更新やカスタマイズに対応する珍しい製品となっています。

ソニーやサムヤンの競合製品と比べると重いのが悩ましいところですが、面白い選択肢の一つと言えそうです。販売価格はサムヤンと同程度。

PCmagのレビューでは、光学性能は他社と同じく優れた結果が得られた模様。解像性能はソニーGMに匹敵するとしており、このあたりの結果は（欠点となるフレアの問題を含めて）Sony Alpha Blogと同じ。AFも良好で非常に高速なパフォーマンスが得られる模様。最大15fpsで問題なければ、動体撮影にも利用できそうですね。

ただし、PCmagはBluetooth接続時のファームウェアアップデートに失敗。レンズがサービスセンター送りとなったようです。頻度高く発生する問題ではないと思いますが、無線接続によるファームウェアアップデートはリスクが比較的高そう。タムロンのように、USB-Cケーブル接続が無難のようです。

VILTROX AF 135mm F1.8 Lab 最新情報まとめ

VILTROX AF 135mm F1.8 Lab
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo

レンズの仕様

発売日	2024.11.7
初値	￥111,800
レンズマウント	E
対応センサー	フルサイズ
焦点距離	135mm
レンズ構成	9群14枚
開放絞り	F1.8
最小絞り	F16
絞り羽根	11枚
最短撮影距離	72cm
最大撮影倍率	0.25倍
フィルター径	82mm
手振れ補正	-
テレコン	-
コーティング	HDナノマルチコート
サイズ	93.0×145.7mm
重量	1235g
防塵防滴	対応
AF	VCM
絞りリング	クリック解除対応
その他のコントロール	Fnボタン×2 OLEDパネル AF/MF フォーカスリミッター USB-Cポート