VILTROX AF 35mm F1.7 は絞り開放から大部分でシャープ

Optical Limitsが「VILTROX AF 35mm F1.7」のレビューを公開。価格を考慮すると非常に優れた光学性能と評価。欠点は周辺減光と指摘していますが、それ以外に大きな問題は無さそうです。

Optical Limits：Viltrox AF 35mm f/1.7 XF Review

外観：花びら型のレンズフードが付属する。

構造：金属マウントと高品質プラスチック製で、耐候性はないが内部フォーカスで保護が期待できる。ファームウェア更新はUSB-Cポート経由で可能。

携帯性：コンパクトで軽量な「Air」シリーズ設計。

操作性：スイッチや絞りリングなし。

AF：ステッピングモーター採用で高速かつ静音。

MF：幅広いフォーカスリングはスムーズで安定。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F1.7開放でも画像の大部分でシャープな描写を実現。F2.2で中心がさらに改善し、F2.8からF4で最高レベルの解像性能に達する。F8以降は回折でわずかに画質が低下するが、十分なシャープさを維持している。価格帯を考慮すると非常に優秀な性能である。

像面湾曲：像面湾曲は無視できるほど小さい。

ボケ：滑らかな背景ぼけ。F1.7では輪郭が強調されるが、F2.2で改善。隅に向かうと猫目効果がやや目立つ。

色収差：倍率色収差は軽微で自動補正不要。軸上色収差はF2.8で僅かに残存、F4で解消。

球面収差：フォーカスシフトの影響はない。

歪曲収差：糸巻き型の歪曲は0.6%で軽微。

周辺減光：F1.7で約2.3EVだが補正後は1.1EV。F4でほぼ解消。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：記載なし。

光条：記載なし。

作例集：

総評：シャープな画質、軽量設計、高コスパの優れたレンズ。耐候性がなく周辺減光が大きいが、価格を考慮すれば非常に優秀。

競合について：フジノンは光学性能で勝るが、VILTROXは少し有利。

備考：

VILTROX Airシリーズ4本目のレンズとして2024年12月に発売。2万円前半の低価格で35mmをF1.7でカバーする明るい単焦点レンズです。この価格帯にはYONGNUO・TTArtisan・SIGMA・富士フイルムなど競合製品が多く、後発となるVILTROXが存在感を示すことが出来るのか気になるところ。

Optical Limits のレビューでは、APS-Cとしては2600万画素の富士フイルム機でテスト。優れた解像性能で、F1.7から大部分で優れた結果が得られるとしています。像面湾曲は小さく、使い勝手の良いF1.7レンズですね。周辺減光がかなり強いと指摘しており、これは他のレビューサイトでも同じ。必要に応じてカメラや現像ソフトでの修正が必要になると思われます。

特に選択肢が少ないニコンZマウントでは貴重なレンズとなり、競合製品の多いEマウントや富士フイルムXマウントでも検討する価値のあるレンズ。

VILTROX AF 35mm F1.7 最新情報まとめ

VILTROX AF 35mm F1.7
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レンズの仕様

発売日	2024.12.19
初値	22,999円
レンズマウント	E / X / Z
対応センサー	APS-C
焦点距離	35mm
レンズ構成	9群11枚
開放絞り	F1.7
最小絞り	F16
絞り羽根	9枚
最短撮影距離	0.33m
最大撮影倍率	0.13倍
フィルター径	52mm
手振れ補正	-
テレコン	-
コーティング	不明
サイズ	φ64×55mm
重量	170g
防塵防滴	-
AF	STM
絞りリング	-
その他のコントロール	-