Sony Alpha Blog が「VILTROX AF 35mm F1.7」のレビューを公開。小型軽量で低価格ながら色収差が良く補正され、中央から隅まで安定した結果が得られると評価。高性能で強くおススメできるレンズとのこと。
Sony Alpha Blog :Viltrox 35mm F1.7
- 外観:ビルドクオリティは良好である。
- 構造:USB-Cポートでファームウェアのアップグレードが可能。
- 携帯性:非常にコンパクトで軽量。
- 操作性:コントロールは最小限。
- AF:高速、正確、静かであり、連続撮影中でも非常に良好。瞳AFとトラッキング性能も優秀。
- MF:フォーカスブリージングは非常に低い。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:
・中央:開放では良好、F2.8で非常に優れる。
・中心から隅まで安定した性能。
・価格帯としては非常に優秀。
・近距離:F2で良好だが、最適な結果はF5.6付近。
・遠距離:テストチャート同様の動作。
・ポートレート:開放からシャープネスが良好、F2.8以降非常に優れる。肌描写も良好。- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:玉ボケは良好で、後ボケは柔らかく心地よい。
- 色収差:ほぼゼロ。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:歪みは非常に少ない。
- 周辺減光:F1.7で強く、F5.6で解消。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:フレア耐性は非常に良好。
- 光条:F16で光条が描写される。
- 作例集:
- 総評:コンパクトで軽量な高性能レンズである。シャープネス、AF、ボケ、低歪み、低色収差、フレア耐性が優れている。一方、操作性の簡素さと強い周辺減光が弱点。価格を考慮すると非常に推奨できる。
- 競合について:最軽量・最安価な設計で最短焦点距離が短い。Yongnuoはバランスが良く、Meikeはコストを抑えつつ絞りリングを持つ代替品である。
- 備考:
VILTROX Airシリーズ4本目のレンズとして2024年12月に発売。2万円前半の低価格で35mmをF1.7でカバーする明るい単焦点レンズです。この価格帯にはYONGNUO・TTArtisan・SIGMA・富士フイルムなど競合製品が多く、後発となるVILTROXが存在感を示すことが出来るのか気になるところ。
Sony Alpha Blog のレビューでは、小型軽量で低価格ながら優れた光学性能を発揮するようです。欠点はシンプルなコントロールと周辺減光くらいで、(大口径レンズで弱点となりやすい)色収差や逆光耐性などは良く抑えられている模様。
特に選択肢が少ないニコンZマウントでは貴重なレンズとなり、競合製品の多いEマウントや富士フイルムXマウントでも検討する価値のあるレンズと言えそうです。
レンズの仕様
発売日 | 2024.12.19 |
初値 | 22,999円 |
レンズマウント | E / X / Z |
対応センサー | APS-C |
焦点距離 | 35mm |
レンズ構成 | 9群11枚 |
開放絞り | F1.7 |
最小絞り | F16 |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.33m |
最大撮影倍率 | 0.13倍 |
フィルター径 | 52mm |
手振れ補正 | - |
テレコン | - |
コーティング | 不明 |
サイズ | φ64×55mm |
重量 | 170g |
防塵防滴 | - |
AF | STM |
絞りリング | - |
その他のコントロール | - |
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