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XF16-55mmF2.8 R LM WR II 高価だが過去最高のAPS-C 標準ズームレンズ

Dustin Abbottが「XF16-55mmF2.8 R LM WR II」のレビューを公開。ボディ側のAFに改善の余地を残しつつ、解像性能や諸収差の補正状態は良好と評価。高価ながら、過去最高のAPS-C標準ズームレンズとのこと。

Dustin Abbott:Fujinon XF 16-55mm F2.8 R LM WR II Review

  • 外観
    ・富士らしい伝統的なデザインを維持しつつ、わずかに形状が変化。光沢のある仕上げが新しいデザインであることを物語る。
    ・花びら型フードはプラスチック製で内側にリブがあり迷光を防ぐ構造。ロック機能はないが、しっかりと固定される。
  • 構造
    ・耐候性(WR)を備えた設計で、レンズマウントのガスケット、内部シール、前面エレメントのフッ素コーティングによって防塵防滴性能を確保。
    ・悪天候下でも安心して使用可能(耐候性カメラ使用時)。
  • 携帯性
    ・直径78mm、長さ95mm、重量410gとコンパクトかつ軽量化。
    ・旧モデルと比較し大幅な改善。
    ・フィルター径は72mmで、ズーム時に内筒が27mm伸びる。
  • 操作性
    ・絞りのクリック解除機能を初めて搭載。1/3段階で軽くクリックし、全段階でマークが付く。クリック解除時にはスムーズな操作が可能。
    ・AF/MF切替はカメラ側で操作し、レンズにスイッチ類は非搭載。
    ・ズームリングは滑らかさに欠け、動画撮影では扱いづらい。
  • AF
    ・倍率は0.21倍に向上し、近距離性能が強化。動きのある被写体を追尾可能な高速かつ静音のオートフォーカスを搭載。
    ・特に静音性能は高く、動きの激しい被写体にも対応可能。
    ・カメラ側の性能が不十分で、動画AF性能は改善の余地あり。
  • MF:手動フォーカスの動きは段階的で滑らかさに欠けるが、フォーカスブリージングは少なく、映画的なフォーカス切り替えが可能。
  • 手ぶれ補正
    ・記載なし。
  • 解像性能
    ・全焦点距離で鮮明かつ一貫した描写力を発揮。
    ・16mmと55mmでの結果に満足。特にズーム範囲全域での安定性が高く、APS-C標準ズームの中でも最高クラスの性能を誇る。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ
    ・11枚羽根の絞りにより、一貫した円形のハイライトを実現。
    ・標準ズームとしては良質なボケだが、状況によって騒がしさが見えることもある。
    ・玉ボケの内部輪郭が目立つ場面もあるが、全体的な評価は高い。
  • 軸上色収差
    ・非常によく抑えられている。競合製品に比べて優れた補正性能を発揮。
  • 倍率色収差
    ・暗所から明所への移行部分での色ずれは極めて少なく、フレーム端でもフリンジが目立たない。
  • 球面収差
    ・記載なし。
  • 歪曲収差
    ・16mmでは樽型歪みがあり、補正には+22が必要。
    ・55mmでは糸巻き型歪みが発生し、補正には-13が必要。
    ・ただし、補正後の結果は非常に直線的で問題なし。
  • 周辺減光
    ・広角端では前モデルより大幅に増加し、補正には+91が必要。
    ・望遠端でも重めの補正が必要だが、富士の補正機能により、ほとんどの状況で問題なく利用可能。
  • コマ収差
    ・記載なし。
  • 逆光耐性
    ・フレア耐性は良好で、明るい太陽光の下でも撮影が可能。ゴーストはわずかに発生するが許容範囲内。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評
    ・富士の高解像度センサーに最適化された設計で、標準ズームとして最高クラスの性能を持つ。軽量化されつつも光学性能は向上しており、特にシャープネスとAF性能が強み。価格は高めだが、長期的な投資として価値あり。
  • 競合について:記載なし。
  • 備考

2024年末に発売した富士フイルムXシリーズ用の大口径ズームレンズ。2015年に登場した「XF16-55mmF2.8 R LM WR」の後継モデルとして大幅な小型軽量化と光学性能の向上を両立。最短撮影距離の改善や絞りリングのクリックレス機能など、最新レンズらしい仕様となっています。販売価格は高めですが、Xシリーズで大口径レンズが必要な場合のベストな選択肢となっている模様。

Dustin Abbottのレビューによると、AFはボディ側の性能が足を引っ張る場面があるものの、優れたビルドクオリティと光学性能を備えているようです。全体的に良好な解像性能を実現しており、諸収差の補正状態も問題なし。ただし、周辺減光が前モデルより強くなっているため、補正時にノイズが増加する可能性を指摘しています。

富士フイルム XF16-55mmF2.8 R LM WR II 最新情報まとめ

  • 発売日:2024年12月20日
  • 予約開始日:2024年12月5日 10時
  • 希望小売価格:オープン価格
  • 市場推定価格:18万9,200円
  • カメラのキタムラ:170,280円

 

レンズの仕様

初値 170,280円
レンズマウント FUJIFILM X
対応センサー APS-C
焦点距離 16-55mm
レンズ構成 11群16枚
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根 11枚 円形絞り
最短撮影距離 0.3m
最大撮影倍率 0.21倍
フィルター径 72mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング
サイズ φ78.3×95mm
重量 410g
防塵防滴 対応
AF リニア
絞りリング あり
その他のコントロール 絞りクリック解除
付属品 レンズフード
前後キャップ

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