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Photographylifeが富士フイルム交換レンズ「XF35mm F1.4 R」のレビューを掲載。AFがうるさく、絞りリングが緩いと指摘しつつも、見事な光学性能とビルドクオリティのレンズとして高い評価となっている模様。
- 2011年にX-Pro1と共にリリースされた単焦点レンズだ。最初に発表したレンズ3本の中で間違いなく最も人気があるモデルだ。
- 富士フイルムレンズのビルドクオリティは優れている。このレンズも例外では無く、金属鏡筒・金属マウント・金属製レンズフードである。
- フォーカスリングは電子制御式でハードストップは無く、ピント距離表示もない。
- 絞りリングはF1.4からF16まで、1/3段ごとに動作する。残念ながらリングは滑らかすぎ、緩すぎる。他の富士フイルムレンズくらい硬い方が良かった。他のレンズでも同様に緩いと感じるモデルがある。
- 金蔵製レンズフードは正方形のコンパクトな形状だがいくらか問題がある。レンズ前面に一般的なキャップを装着できないので、専用のゴムキャップを利用する必要がある(しかし簡単に外れるため何度か紛失している)。さらにレンズフードを逆さ付けすることが出来ない。
- オートフォーカスの駆動音はかなり大きい。ファームウェアアップデートにより改善したが、まだまだ駆動音は大きい。
- フォーカス駆動に加えて絞り羽根の動作音も大きい。
- オートフォーカスは非常に高速で良好だ。精度はカメラに依存する。最初はあまり感心しなかったが、度重なるファームウェアアップデートやAFシステムの改善でとても正確になっている。Imatestを使ったテスト中にMFで微調整の必要は感じなかった。
- シャープネスは優れている。中央はF1.4からとてもシャープなので、被写界深度の調整で絞りを利用すると良いだろう。四隅は少し見劣りするものの、絞ると改善する。
- コントラストは良好で発色も抜群だ。色は間違いなく富士フイルムの強みと言える。
- ラボテスト
・中央解像はF1.4から見事な性能だ。F4まで絞るとピークの性能となる。
・周辺領域も非常に良好だが、中央と比べると少し低下する。
・四隅は中央や周辺ほど良く無いが、絞ると改善し、F5.6でピークとなる。
・シャープネスで非難すべき点は無い。注意するとしたら絞り開放付近の四隅くらいだろう。- ボケは状況によって評価が分かれる。光源が大きく、明るくない場合はとても滑らかで美しい描写だ。一方、光源が明るい場合は玉ねぎボケとなる傾向がある。
- 周辺減光は絞り開放で少し影響を受けるが強くはない。F2まで絞ると大きく改善する。
- 逆光耐性は良好だ。
- 歪曲収差はRAWでもJPEGでも驚くほど小さい。RAWでもわずか0.18%である。
- 色収差補正はとても良好だ。
- Touit 1.8/32
・富士フイルムより300ドルほど高価だ。
・F値は2/3段暗い。
・外装は素晴らしい金属鏡筒だ。
・AF駆動音が大きく、速度が比較的遅い。
・富士フイルムと同じく絞りリングが緩い。
・F2.8までの中央解像はXFがより良好だ。
・周辺や四隅もXFが良好であり、特にF4以降は引き離される。
・XFは玉ねぎボケの問題を抱えている。
・Touitのボケは縁取りが目立つ。
・Touitは歪曲収差や色収差が大きい。
・Touitは値札ほどの価値は無いように見える。小型軽量ながらF1.4の大口径、優れたビルドクオリティ、比較的低価格、そして見事な光学性能のレンズだ。緩すぎる絞りリング、煩いAFなどの問題はあるが、富士フイルムユーザーが最初に検討すべきレンズの一つと言える。
とのこと。
欠点はあるものの、良いレンズのようですね。作例を確認すると、確かに絞るとシャープでキレのある描写に見えます。
私も2017年ごろに購入してこのレンズの描写を味わっています。個人的に切れ味より接写時の柔らかい描写が好みだったりします。球面収差が少し残っているのか、ピント面が少し滲むような描写となるのがGood。最近のミラーレス用レンズでこのような描写の大口径レンズが少ないのですよね。
とは言え、AF駆動やレンズフードの問題は確かに気になります。XFレンズのリニューアルが噂されているので、是非とも光学設計据え置き、防塵防滴・AF駆動を再設計した「II型」に期待したいところ。
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